熱の湯鉄輪地区にある市営の共同浴場。入浴料はなんと無料。なので受付窓口や料金箱もなく、男女で左右に分かれた扉を開けると、すぐそこに脱衣所がある。無料といっても建物や設備がボロイということもなく、むしろ市なのか地元住民なのかわからないが、きれいに管理されている。別府市に税金を納めていないので申し訳ないが、ありがたく利用させてもらった。

入口には英語やハングルでも無料であることが書いてある。観光客が多いかと思いきや、意外にもと言うべきか当然と言うべきか地元住民の利用がほとんどだった。棚があるだけの脱衣所と浴室とは仕切りもなく、一体となっている。浴室は内装も湯船もタイル張り。湯船の周りの3方が洗い場のスペースとなっているが、カランなどはなく、みんな湯船からお湯を汲んでバシャバシャとやる。

お湯はやや緑っぽい色をしており、そしてやや濁っているかなとも思う。もちろん掛け流しでちょうど良い温度だったが、客の出入りが多かったからかもしれない。別府市のホームページによると「古くから利用されていた温泉で…、熱の湯という名前は、身熱を除去する効果があることから名づけられた、と伝えられています」とのこと。熱の湯の斜向かいには「洗濯場」として使われていた小屋が復元され、飲泉場や調理場もあったという。それだけ地元住民の生活には温泉が身近な存在であるということだろう。

熱の湯
源泉/鉄輪温泉(ナトリウム−塩化物泉)
住所/大分県別府市鉄輪井田1組 [地図
電話/0977-24-2828(別府市観光協会)
交通/JR日豊本線別府駅西口よりバス16分「鉄輪」停徒歩5分
料金/無料
時間/6:30〜21:00