ところでこの「むし湯」だが、鎌倉時代の建治2年(1276)に、一遍上人によって創設されたと伝えられている。館内には一遍上人の仏像が祀られている。20世紀初頭に活躍した詩人・野口雨情が訪れたときには、「わたしゃ鉄輪むし湯の帰り 肌に石菖の香が残る」と詠んでいる。通常のサウナよりもたっぷり汗が出るし、横たわっているぶん身体も楽。乾式と湿式の両方の要素を併せ持つ、和風のサウナである。別府を訪れたらぜひ体験してみてほしい。
鉄輪むし湯
源泉/鉄輪温泉(金龍地獄:ナトリウム−塩化物泉)
住所/大分県別府市鉄輪風呂本1組 [地図]
電話/0977-67-3880
交通/JR日豊本線別府駅西口よりバス16分「鉄輪」停徒歩4分
料金/500円 ※貸浴衣210円
時間/6:30〜20:00、毎月第4木曜日定休