養心薬湯(岐阜県岐南町徳田西)岐阜市の南に隣接する岐南町。3つの国道が交わる岐南ICは、岐阜県一の交通量を誇り、まさに岐阜の玄関口。交通の要衝にはビジネスホテルが付き物だが、ビジネスインミナミの魅力と言えば大浴場(養心薬湯)だ。塔屋に「漢方サウナ」、玄関に「養心薬湯」と至極シンプル。ホテルとは別棟で建ち、渡り廊下で繋がっているが、宿泊客でなくとも利用可能。しかも昼間からオープンしているとあって、おもに地元客だろうか、昼間から利用客がちらほら。

養心薬湯(岐阜県岐南町徳田西)名物の養心薬湯には、袋詰めされた入浴剤が沈んでいた。壁には岐阜薬科大学名誉教授のありがたい説明書き。しかし文字が剥がれてほぼ読めない。じんわり沁み入る温かさだが、二度三度と湯につかると肌に刺激も。漢方サウナはいわゆるスチームサウナで、横並びに4人ほどの小空間。煮出した薬草のにおいが充満し、時おり唸りをあげてスチームが噴き出す。小さいながらも水風呂も。この際、養心薬湯、サウナしきじプレジデントを薬草スチーム日本三選と命名したい。

浴室にボディソープやシャンプーの設置はなく、持参するかフロントで購入するか。それなのに客の数以上にお風呂セットのカゴが置いてあって、長期滞在客だろうか地元常連客の物だろうか。柱の回り縁は荷物置き場で、腰かけるなら湯船の縁でと暗黙のルールもあるらしく、一般的なマナーとはまるで逆。昔ながらの銭湯にも似た雰囲気だ。

養心薬湯(ビジネスインミナミ)
住所/岐阜県羽島郡岐南町徳田西1-103 [地図]
電話/058-272-2651
交通/名鉄名古屋本線岐南駅より徒歩5分
    ※無料駐車場80台あり
料金/大人500円、小人100円、幼児100円
時間/12:00〜24:00(休日は10:00〜24:00)、年中無休

※浴室の写真は公式サイトより転載