旅は哲学ソクラテス

興味があるのは風呂屋めぐりとベイスターズです。それ以外のことにはあまり興味がありません。
日帰り温泉・スーパー銭湯・町の銭湯・共同浴場・サウナ・健康ランド・野湯など守備範囲は広めです。
行動範囲は神奈川を中心とした1都3県と静岡、山梨です。

熱海温泉

熱海七湯源泉めぐり

熱海の源泉数は現在500本を超えているそうだが、歴史ある源泉といえば、温泉街に点在する「熱海七湯」である。これらを回って、源泉の歴史に思いを馳せるのも熱海の楽しみ方のひとつ。大湯で間欠泉を目の当たりにし、小沢の湯では温泉卵を作ったり…、湯上りの散策にはもってこいだ。

清左衛門湯風呂の湯・水の湯野中の湯
小沢の湯大湯目の湯
河原湯左上から「清左衛門湯」「風呂の湯・水の湯」「野中の湯」
「小沢の湯」「大湯(間欠泉)」「目の湯(別名:佐治郎の湯)」
「河原湯」。
熱海七湯の場所はグーグルマップでどうぞ。
観光協会の紹介ページはこちらのページで。

そのほか観光スポットとしては、熱海駅前に足湯「家康の湯」(9:00〜16:00)、熱海鉄道(軽便鉄道)の蒸気機関車があり、サンビーチにはお宮の松、貫一お宮の像、大湯間欠泉の隣に湯前神社がある。

家康の湯(足湯)熱海鉄道の蒸気機関車
お宮の松貫一お宮の像
湯前神社湯前神社

上宿共同浴場ついでに、温泉寺のわきにある上宿共同浴場。
今年4月1日より地元住民以外は入浴不可となった。

福島屋旅館(静岡県熱海市銀座町)

福島屋旅館(熱海市銀座町)熱海で日帰り入浴を受け付けている旅館・ホテルは多いのだが、入浴料金1,000円以上は当たり前。温泉の街だから各施設ともそれなりに浴室にはこだわっているのだろうけど、飛び込み訪問だとその良し悪しはわからない。ところで今回、熱海の共同浴場を訪れるにあたり、ネットで調べてみたところ、福島屋旅館を数に含めているサイトが複数あった。旅館の日帰り入浴なのに共同浴場とはこれいかに、と思ったが、その料金に納得。なんと大人400円なのである。不景気のあおりで温泉街も様変わりした感もあるが、福島屋旅館は根強いファンに支えられて営業中。「昔ながらの風情を残しつつ」と言えば聞こえは良いが、外観からして鄙びている。まるでつげ義春の漫画に出てきそうな雰囲気だ。

熱海駅から市役所方面へと下っていく通り沿いに位置する。扉を開けるとすぐ左手に帳場があり、裏の小上がりではおばちゃんが昼食の真っ最中だった。料金を支払い、貴重品を預かってくれるというので財布を差し出すと、おばちゃんは袋に入れたりするでもなく、そのままどこかに仕舞い入れた。突き当たりにある浴室までは、わずか10歩足らず。館内を見渡す余裕すらないが、浴室手前には椅子などが置いてあり、常連と思しきおばちゃん数人が談笑していた。建物もさることながら、訪れる客にも年季が入っている。

福島屋旅館(熱海市銀座町)福島屋旅館(熱海市銀座町)福島屋旅館(熱海市銀座町)

脱衣所は昭和の中期から時が止まったかのようだ。広い室内には棚と脱衣籠、扇風機、ベンチ、流し台と必要最低限の物だけ。1つ1つが使い込んであり、いい艶を出している。鏡だけはさすがに曇っていて、「水をとめて下さい」なんてマジックで書いてある。裸電球1つが室内を照らしており、まさにセピア色の空間だ。

福島屋旅館(熱海市銀座町)湯船は大小2つあるが、お湯が張ってあるのは6帖ほどの湯船のほうだけ。小さいほうは空っぽ。意外と深めで、お湯はたっぷり。しばらくお湯につかっていると、正面のガラス越しに「お湯はぬるくないですか?」とおばちゃんの声。浴室もやはり電灯1つで、昼は左右の窓から日差しが入ってくるからよいが、夜は薄暗いだろう。天井の一部がはがれているのなんてご愛嬌で、いちいち気にしていたら侘しい気分になってしまう。L字型した浴室の右手に2人分の洗い場があり、プラスチックの大きなたらいが置いてある。蛇口のお湯はまずたらいに入れ、そこから手桶で汲んで使う。聞くところによると、水口第一・第二共同浴場の女湯でもこういうスタイルらしい。

入浴中は女湯から賑やかな話し声が聞こえてきた。常連のおばちゃんが観光客に話し掛けているのか、「泉質がいちばんいい」「本物の温泉だ」ととにかくベタ褒め。おばちゃんは頻繁に通っているらしい。そんな常連がこの温泉を支える一方で、「熱海に名物旅館の温泉あり」とネットで情報をやり取りする若者たち。そんな構図が、福島屋旅館を密かな人気に仕立て上げているのではないか。鄙びているからといって見過ごしてしまいがちだが、昭和期の熱海の生き証人と言うべき温泉旅館だった。

福島屋旅館
源泉/熱海温泉(ナトリウム・カルシウム−塩化物泉)
住所/熱海市銀座町14-24 [地図
電話/0557-81-2105
交通/JR東海道本線熱海駅より徒歩11分
料金/大人400円、小学生200円、幼児100円
時間/11:00〜19:00、無休

(追記-2012/7/30)
まぼろしチャンネル「いかす温泉天国」にも記事をアップしました。
- No.10 昭和レトロか時代遅れか。熱海が誇る福島屋旅館
あわせてご覧ください!


より大きな地図で 熱海温泉の共同浴場と日帰り温泉+熱海七湯源泉めぐり を表示

水口第二共同浴場(静岡県熱海市水口町) ※2015/12/31廃止予定

水口第二共同浴場(熱海市水口町)熱海市水口地区に2軒ある共同浴場のうち、来宮駅寄りにあるのが水口第二浴場だ。ただでさえ熱海の共同浴場は見つけにくい場所ばかりだというのに、ここにいたっては見つけてくださるなと言わんばかりの立地だ。周囲は住宅街であるため道は狭く、昼も夜も人通りはまばら。目印は肉屋で、そのわきの幅1mほどの路地の先にあるのだが、表通りに看板はない。ほとんどが地元住民の利用だろうから、看板など不要なのだろう。夜は人の気配を感じると、センサーが路地を照らしてくれるのがありがたい。見るからに地元住民専用な雰囲気だが、観光客の利用も可能。

水口第二共同浴場(熱海市水口町)路地の突き当たりに男湯と女湯のドアが並んでいる。開けるとすべてが見渡せるほどに、狭い浴室だった。脱衣スペースと洗い場を隔たる仕切りなどなく、湯船まで含めて1つの空間に収まっているのだ。その広さは間口1.25間、奥行1.5間、すなわち4畳弱。近所の谷口商店で購入した入浴券(裏表に名前を記入する)は、下足棚のわきの箱に入れる。脱衣スペースには3×3の棚と足拭きマットがあるのみで、実質半畳ほど。窮屈な感じで服を脱ぎ、洗い場では脱衣スペースを濡らさぬよう、細心の注意を。

水口第二共同浴場(熱海市水口町)おじさんがひとり入浴中で、湯船に水を勢いよく入れていた。おじさんいわく源泉は90度ほどの熱湯で「最初に源泉を一気に入れてやると雑菌が死ぬんだよ」と。それじゃ熱くて入れないから「今度は水で調整するんだ」とのこと。身近に温泉がある生活だと、「水で薄まってもったいない」なんていう発想がないのかもしれないし、これまで入った温泉もそうだったが、熱海の人は意外とぬる湯好きなのかもしれない。この頃は近所も建て替えて家に風呂があるのが当たり前で、利用者はだいぶ減ったらしい。そして「ここもいつまで続くかなぁ」と。

ひとしきりおしゃべりしたあと、おじさんは「よく温まっていきなよ」と言い残し、パンツ1枚の格好で帰っていった。「家はすぐそこ」なのだとか。思いがけず地元の人情にふれ、印象深い入浴体験だった。関東近郊の大温泉地として知られる熱海だが、温泉街をちょっと外れると超ローカルな雰囲気が残っている。なかなか熱海も奥深い。

水口第二共同浴場
源泉/熱海温泉
住所/熱海市水口町 [地図
交通/JR東海道本線熱海駅より徒歩20分、伊東線来宮駅より徒歩4分
料金/300円
時間/14:00〜22:00、毎週木曜日定休

水口第二共同浴場(熱海市水口町)裏手の路地から撮影

(追記-2015/10/16)
すでにツイッターなどで話題となっているが、建物の老朽化や入浴者の激減といった理由により、水口第一・第二共同浴場は今年12月31日をもって営業を終了する。


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昭和レトロ総合サイト「まぼろしチャンネル」で温泉レポート連載中。全国から選りすぐったディープで、どローカルな温泉をご紹介します。「いかす温泉天国」(5ch)をよろしく!
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当ブログでご紹介している温浴施設の情報は、すべて自ら訪問し記録したものです。再訪時に料金・設備等で変更点があればその都度追記していますが、施設によっては現在と異なる点がありますのでご了承ください(⇒情報をお寄せください)。 また、当ブログ記載の「交通」は、各施設の公式サイトやパンフレットで公表している情報です。公表なき場合は1分=80mとして計算しています。
神奈川県の銭湯料金
神奈川県の銭湯の料金は下記の通りです。
・大人470円(12歳以上)
・中人200円(6歳以上12歳未満)
・小人100円(6歳未満)
銭湯にはタオル、ボディソープ、シャンプーを持参して行きましょう!

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