旅は哲学ソクラテス

興味があるのは風呂屋めぐりとベイスターズです。それ以外のことにはあまり興味がありません。
日帰り温泉・スーパー銭湯・町の銭湯・共同浴場・サウナ・健康ランド・野湯など守備範囲は広めです。
行動範囲は神奈川を中心とした1都3県と静岡、山梨です。

温泉銭湯

押上温泉 大黒湯(東京都墨田区横川)

押上温泉 大黒湯(東京都墨田区横川)夜も眠らない街・錦糸町と、スカイツリーの押上に挟まれたこの地域は、下町風情を感じさせる住宅地。この一画にある大黒湯は、昔ながらの銭湯なのに夜通し営業。深夜のお勤め帰り、あるいは夜勤明けや出勤前の朝風呂など、どの時間帯もそれなりの利用者がいるのだろう。東京ってすごい。そしてこの近隣の銭湯といえば、姉妹店の黄金湯、5年前に建替えオープンした御谷湯、スカイツリーの真下というべき薬師湯と、どこも人気と実力を兼ね備えている。

押上温泉 大黒湯(東京都墨田区横川)券売機でチケットを購入してフロントへ。サウナ利用だと手首に紙テープを巻いてくれる。タオルが付くわけではないし、コの字型にベンチを設えたサウナ室は狭いし、熱源は頭上に設置した小さな電気式の遠赤外線ヒーター。設置場所と初期投資の考慮したのだろうが、この方式のサウナは珍しい。頭ばかりが熱くなるのは困ったものだけど。ちなみに浴室は「大露天」「炭酸泉」の2タイプが男女日替わりとなる。この日は男湯が炭酸泉側。もう一方の大露天側にはスチームサウナを設けている。

押上温泉 大黒湯(東京都墨田区横川)大黒湯には外気浴スペースもある。外階段を上がるとウッドデッキにはハンモックやベンチがあって、スカイツリーが頭をのぞかせている。銭湯なのに独立した空間を設けているのも珍しいし、まさか屋上に設けるとは。富士山のペンキ絵が描かれた典型的な銭湯空間と、男女日替わりで楽しめる趣向を凝らした湯船の数々。地元の人たちにとっては昔からの社交場だし、そうでない人も気軽に立ち寄り、下町の雰囲気を垣間見ることができる。

押上温泉 大黒湯(東京都墨田区横川)

押上温泉 大黒湯
源泉/押上温泉(温泉法の温泉)
住所/東京都墨田区横川3-12-14 [地図]
電話/03-3622-6698
交通/地下鉄・東武・京成 押上駅より徒歩6分
     JR総武線 錦糸町駅より徒歩15分
料金/大人470円、中学生370円、小学生180円、幼児80円
     サウナは平日300円、休日330円
時間/15:00〜翌10:00(土曜日14:00〜・日祝13:00〜)
     毎週火曜日定休(祝日の場合は翌日)

COCOFORO ますの湯(東京都大田区南久が原) ※2019/3/1リニューアルオープン

COCOFORO ますの湯(東京都大田区南久が原)リニューアルによって日の目を浴びる銭湯もある。大田区の益の湯はこのたびのリニューアルによって、屋号を「COCOFURO ますの湯」とし、看板もかわいらしく若々しいデザインへ。蒲田から池上線で4つ目、久が原駅前という立地も魅力的で、なんと朝6時から営業。リニューアルの話題を機にますの湯を知り、遠方から訪ねてくる客も多いはずだ。

COCOFORO ますの湯(東京都大田区南久が原)券売機でチケットを購入してフロントへ。こじんまりとしたロビーや脱衣所もきれいに改装済み。浴室は手前に洗い場、奥に湯船が2つ。黒湯の温泉は熱めに沸かし、炭酸泉はぬるめに。温度にメリハリがあるし、ジャグジーなどを設けなかったのはいまどきの主流。サウナの利用は無料で、真新しい木の香りがする小空間。身体に優しいボナサウナで、テレビもなく砂時計が2つあるだけ。

COCOFORO ますの湯(東京都大田区南久が原)洗い場の半分を潰し(島列の半分と壁側のカランを撤去)、椅子やベンチを設け、くつろぎスペースに転換。つぼ湯の源泉水風呂はサウナ後にしゃきっと、温泉との温冷交互浴にも持ってこい。ペンキ絵やタイル絵といった銭湯ならではの装飾はないが、グレーとカーキの空間が目にも優しく、落ち着いた気分へと誘う。

COCOFORO ますの湯(東京都大田区南久が原)稲城天然温泉 季乃彩佐倉天然温泉 澄流など人気スーパー銭湯を手掛ける楽久屋の再生銭湯1号店。町の銭湯とスーパー銭湯の境界線なんて所詮は曖昧なもの。地元に根ざした銭湯の魅力を活かしつつ、いろいろと削ぎ落とし、最小限のアイテムにこだわりを。次世代を見据え、スタイリッシュで心地よい空間へと生まれ変わった。

COCOFURO ますの湯(東京銭湯マップ)
益の湯(大田浴場連合会)→改装前の店内の様子も

COCOFORO ますの湯
源泉/温泉法の温泉(重炭酸そうだに該当)
住所/東京都大田区南久が原2-1-23 [地図]
電話/03-6410-4797
交通/東急池上線久が原駅より徒歩1分
料金/大人460円、小学生以下180円、未就学児80円
時間/6:00〜24:00、3月・6月・9月・12月の第2木曜日定休

※浴室の写真は東京銭湯マップより転載

はすぬま温泉(東京都大田区西蒲田)

はすぬま温泉(東京都大田区西蒲田)蒲田駅から東急池上線で1駅。歩いても10分ほどの距離。蓮沼駅の近くの銭湯といえば、はすぬま温泉だ。温泉使用であることを差し引いても、ごく普通の銭湯といった記憶だったが、改装を経ておしゃれに生まれ変わった。変わらないのは玄関先の「わ」と書かれた板。「(お湯が)沸いた」、つまり営業中という意味。ひっくり返すと「ぬ」。

はすぬま温泉(東京都大田区西蒲田)昨年12月16日リニューアルオープン。コンセプトは大正ロマンだという。格子の外観が印象的で、暖かみのある照明が住宅地の環境と調和している。内装には板張りの床など木目を生かし、銭湯ならではの高い天井も居心地のよい空間を演出している。ロビーではオリジナルのフェイスタオルやTシャツを販売。ファンを増やすアイデアだ。

はすぬま温泉(東京都大田区西蒲田)蒲田界隈はどこも真っ黒な温泉なのに、はすぬま温泉は鶯色。つくづく温泉の不思議を感じる。手前から水風呂、炭酸泉、天然温泉(加温)と3つの湯船が並び、いずれも源泉を使用。滑らかな肌ざわりだ。そして、両側の壁に面して洗い場を設け、数こそ少ないもののシャンプーやボディーソープの備え付けもある。サウナは別途300円。引っ掛け鍵でドアを開け、敷きマットを持って入室。

はすぬま温泉(東京都大田区西蒲田)こじんまりとした空間に、細身の遠赤ヒーター。節目も残した板張りの室内で、改装後1年を経過しているのに状態がよく、清々しい気分。テレビはなく、BGMは浴室の賑やかな雑音。温泉で温まっているせいか、よく汗が出る。水風呂は源泉かけ流しとあって、泉質をより実感できるし、心地よい冷え具合だから温冷交互浴にも適している。

はすぬま温泉(東京都大田区西蒲田)

背景は深山幽谷の滝を描いたタイル絵で、流れ落ちる滝壺には本物の壺を設え、そこから湯船へとお湯が流れ出る。女湯との仕切りに描かれているのは花鳥風月。ステンドグラスといい、色彩感覚でも懐古趣味を醸し出す。普段使いの銭湯だからこそ、奇抜なデザインではなく、入浴料に見合ったプチ贅沢な時間を過ごせることが重要。はすぬま温泉の浴室の賑わいは、居心地の良さを物語っている。



はすぬま温泉(東京銭湯マップ)
はすぬま温泉(大田区浴場連合会)

はすぬま温泉
源泉/ナトリウム一塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉
住所/東京都大田区西蒲田6-16-11 [地図]
電話/03-3734-0081
交通/東急池上線蓮沼駅より徒歩2分
料金/大人460円、中学生300円、小学生180円、未就学児80円
     サウナは別途300円
時間/15:00〜25:00、毎週火曜日定休


はすぬま温泉(東京都大田区西蒲田)リニューアル前のはすぬま温泉(2013年に撮影)
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当ブログでご紹介している温浴施設の情報は、すべて自ら訪問し記録したものです。再訪時に料金・設備等で変更点があればその都度追記していますが、施設によっては現在と異なる点がありますのでご了承ください(⇒情報をお寄せください)。 また、当ブログ記載の「交通」は、各施設の公式サイトやパンフレットで公表している情報です。公表なき場合は1分=80mとして計算しています。
神奈川県の銭湯料金
神奈川県の銭湯の料金は下記の通りです。
・大人470円(12歳以上)
・中人200円(6歳以上12歳未満)
・小人100円(6歳未満)
銭湯にはタオル、ボディソープ、シャンプーを持参して行きましょう!

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