沼尻温泉元湯への道(福島県猪苗代町)沼尻温泉元湯への道(福島県猪苗代町)沼尻温泉元湯への道(福島県猪苗代町)

今回の福島県温泉旅行のテーマは、秘湯と共同浴場。金山町の大塩温泉のほかに、絶対に訪れようと思っていたのが、猪苗代町の沼尻温泉だ。安達太良山の西に位置し、沼尻スキー場と数軒の旅館があるだけの、知る人ぞ知る小さな温泉地。その源泉は登山道を30分ほど歩いた硫黄川に湧き、やがて白糸の滝として落下するのだという。

沼尻温泉元湯への道(福島県猪苗代町)沼尻温泉元湯への道(福島県猪苗代町)沼尻温泉元湯への道(福島県猪苗代町)

源泉地帯では「野湯」が楽しめるというが、まず基点となる白糸の滝までの道からして車両通行止というのは想定外だった。首からタオルをぶら下げて歩きはじめるが、その先にあったのはシーズンオフで無人のスキー場だった。どう行けばいいのかよくわからないが、ゲレンデを上がっていく。何度となく途中で引き返そうと思ったが、1時間ほどで安達太良山登山道と白糸の滝展望台の分岐点に到着。

沼尻温泉元湯への道(福島県猪苗代町)沼尻温泉元湯への道(福島県猪苗代町)沼尻温泉元湯への道(福島県猪苗代町)

登山道のうち、火口地帯を通る沼ノ平ルートでは、硫化水素による遭難死亡事故が過去に起きたようだ。沼ノ平を迂回するルートなら通ってもよいみたいだが、がけ崩れがあるため進入禁止という看板も立っている。「入浴絶対厳禁」「即・死」というイラストの看板もあるため、結論としてはダメということなのだろう。わざわざ歩いて来たのに…。白糸の滝展望台までの道は膝くらいまで雪が残っており、最後の難所といった感じ。落差60m。展望台からは周囲の山々を一望することができる。

白糸の滝への道(福島県猪苗代町)白糸の滝(福島県猪苗代町)白糸の滝展望台からの眺め(福島県猪苗代町)