中津川市蛭川(旧蛭川村)は花崗岩の産地で、蛭川石は多量のラジウムを含むとして温浴用製品にも使用されている。小石状の蛭川石が箱詰めされ、これを湯船に沈めておくと家庭でもラジウム温泉を楽しめる、というもの。スーパー銭湯でも使用しているところがあり、それで蛭川石を知ったのだが、ラジウム「温泉」の基準は満たさないとしてブームは鎮まった。しかし東濃地方はラジウム泉が多いとあって、今回ご紹介する東山ラジウム温泉があるのはは中津川市蛭川。のどかな農村地域に建つ1日4組限定の、小さな一軒宿だ。玄関先ではラジウム泉を飲泉することもでき、そこには「昭和26年の調査を得て〜」とある。建物は小綺麗で新しいが、創業は古いのだろうか。

東山ラジウム温泉(岐阜県中津川市蛭川)玄関を入って真正面のフロントで料金を支払い、ぐるりと裏側を回って浴室へ。旅館自体が小さいから浴室もそれなりの広さ。ラジウム泉の特徴を考えると、浴室は小さくて、しかも湯気が立ち込めているほうがいい。カラン3つと4帖ほどの湯船。源泉は7.6度(昭和41年分析)で、これを40度ほどに沸かしている。「温泉の供給量の不足を補うため、源泉水を加水しています(約毎分1リットル)」とあったが、これはどういう意味なのか。循環ろ過機使用で、なおかつ塩素消毒も。「気分が悪くなったり、目の痛みを感じたら窓を開け換気を行ってください」とも。においはちょっと気になったし、休日とあって客が多いせいか湯船には湯垢も。浴室自体は小奇麗なのだが。

「ラジウムの含有量が多いから良いのではなく、使い方や設備が重要」といった趣旨の文章があった。雰囲気からしてラジウム泉の効果うんぬんよりも、食事をしたり宿泊したりして寛ぐ施設なのかなぁという印象。女性が気に入る施設だと思う。

東山ラジウム温泉
源泉/東山温泉(放射能泉)
住所/岐阜県中津川市蛭川4600-355 [地図
電話/0573-45-2526
交通/中央道恵那ICより県道72号線経由で約10.5km
料金/大人500円、小人300円、幼児無料
時間/10:00〜20:00
    毎月第4水曜日定休(祝日の場合は翌日)

国民生活センター 報道発表資料:平成22年4月21日-pdf

東山ラジウム温泉の近くには、「湯之島ラジウム鉱泉保養所 ローソク温泉」という施設もある。こちらは昭和20年創業で、保養施設としての色合いが濃い。日帰り入浴は9:30〜15:00まで。大人1,160円(13:00から料金割引あり)。毎月1・21日定休(日曜・祝日の場合は営業)。