旅は哲学ソクラテス

興味があるのは風呂屋めぐりとベイスターズです。それ以外のことにはあまり興味がありません。
日帰り温泉・スーパー銭湯・町の銭湯・共同浴場・サウナ・健康ランド・野湯など守備範囲は広めです。
行動範囲は神奈川を中心とした1都3県と静岡、山梨です。

寸志

新穂高の湯(岐阜県高山市奥飛騨温泉郷新穂高温泉) ※閉鎖中

奥飛騨温泉郷のうち、北アルプス山麓の広範囲に湧く温泉を新穂高温泉という。新穂高ロープウェイ乗り場・バスターミナルに至る県道475号線は蒲田川に併走しており、川沿いを中心に約40軒の温泉旅館が点在する。観光協会のホームページでは、源泉によって栃尾側から蒲田、中尾、新穂高にエリア分けしているが、源泉の数自体は豊富で、泉質も多様だ。

新穂高の湯(岐阜県高山市奥飛騨温泉郷新穂高温泉)新穂高の湯(岐阜県高山市奥飛騨温泉郷新穂高温泉)

新穂高を代表する温泉といえば、蒲田川に湧く「新穂高の湯」で、川を間近に眺める露天風呂だ。大きな岩で川と隔てていると言うべきか、野趣あふれるダイナミックなロケーションだ。混浴だが、男女別の更衣室あり・水着OKだという。中尾高原口バス停の近くに橋が架かっており、その真下に湯船が見える。この開放感はこの立地ならでは。さっそく入浴を、と思ったが門は閉ざされていた。

新穂高の湯(岐阜県高山市奥飛騨温泉郷新穂高温泉)現地に詳細が出ていなかったので、インターネットで情報を調べてみると、昨年7月の豪雨で湯船の一部に損傷を受け、水位が上がらなくなってしまったのだとか。「新穂高温泉新着情報」(新穂高温泉観光協会)より。原因調査と修繕作業のため新シーズンを迎えた現在も閉鎖は続いたまま。ここまで来て非常に残念だが、仕方がない。いつの日か再開した時にはまた訪ねてみたい。

新穂高の湯(岐阜県高山市奥飛騨温泉郷新穂高温泉)新穂高の湯(岐阜県高山市奥飛騨温泉郷新穂高温泉)

新穂高の湯 ※閉鎖中
源泉/新穂高温泉(単純温泉)
住所/岐阜県高山市奥飛騨温泉郷新穂高温泉 [地図
交通/国道471号線「栃尾」交差点より新穂高ロープウェイ方面へ約5.5km
    JR高山本線高山駅からバス1時間25分「中尾高原口」停徒歩3分
料金/無料(清掃協力金200円程度)
時間/8:00〜21:00、4月下旬〜10月下旬のみ入浴可

新穂高温泉観光協会
奥飛騨温泉郷観光協会
岐阜県温泉協会

荒神の湯(岐阜県高山市奥飛騨温泉郷栃尾)

荒神の湯(岐阜県高山市奥飛騨温泉郷栃尾)平湯温泉から国道471号線を北に向かうと、福地温泉や新平湯温泉を経て、栃尾温泉に至る。神岡町(現飛騨市)や新穂高方面への分岐点にあたり、10数軒の民宿が建ち並ぶ小さな温泉街だ。開湯時期は不明だが、トチの木がたくさんあったことから栃尾の名が付いたという。蒲田川の河原に湧くのが「荒神の湯」で、ここは寸志で利用できる人気施設。「神代の昔、荒神様がこの世の様に、怒り、荒れた、民は荒神様を鎮めるためこの地に焼岳の御湯を溜めた、荒神様はこのお湯につかり心を癒し治まった。この後この世の民にさとしたと言う、言い伝えの癒しの湯です」(看板より。原文ママ)。

荒神の湯(岐阜県高山市奥飛騨温泉郷栃尾)荒神の湯の隣にある駐車場はあいにく満車だった。温泉や川遊びというより、明らかにオートキャンプを目的としている人たち。禁止事項として看板に書いてあるにもかかわらず、楽しくランチの真っ最中。その光景に呆れつつ、道向かいの駐車場へ。こちらは空いていた。荒神の湯は無人施設なので、寸志箱にお金を入れる。「防犯カメラ作動中」のステッカーが旅情を現実へと引き戻す。男湯は「ふれあいの湯」、女湯は「狭霧の湯」。脱衣所のカゴは足りていないので、たたんで棚に置いておく。おじさんを中心に、この日は客が多かった。

荒神の湯(岐阜県高山市奥飛騨温泉郷栃尾)岩風呂が道路側と川側に2つあるが、交互に使用しているという。この日は道路側の湯船。対岸には山がそびえ、立ち上がるとゆったりと流れる蒲田川を眺める。のんびりとした景色だ。湯船につかるなり、おじさんに「こっちはぬるいぞ」と声を掛けられた。それもそのはず、おじさんはホース(水が出ている)を抱えて入浴しているのだから。お湯は無色透明で、わずかに糸状の湯の花が舞っている。

会話から察するに、おじさんたちはオートキャンプをしながら旅している様子。安くて楽しめる場所をいろいろ知っているようだが、駐車場の件を考えるともやもやした気分。空いている日にゆっくりとお湯につかりたいなぁと思う。

荒神の湯
源泉/栃尾温泉(単純温泉)
住所/岐阜県高山市奥飛騨温泉郷栃尾 [地図
電話/0578-89-2614(奥飛騨温泉郷観光協会)
交通/JR高山本線高山駅よりバス1時間20分
    JR篠ノ井線松本駅よりバス1時間45分
    国道471号線・県道475号線「栃尾」交差点至近
    (平湯温泉街より国道471号線で約9km)
料金/寸志(200円程度)
時間/8:00〜22:00

奥飛騨温泉郷観光協会
岐阜県温泉協会

平湯民俗館平湯の湯(岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯)

松本市街地より国道158号線をひたすら西へ。安房トンネルを抜けると岐阜県高山市(旧上宝村)。北アルプスの懐に湧く平湯、福地、新平湯、栃尾、新穂高の温泉を総称して「奥飛騨温泉郷」という。いちばん手前にあるのが平湯温泉で、乗鞍岳の北麓に位置する。平成9年の安房トンネルの開通によって長野県と岐阜県は通年通行が可能となり、また上高地や乗鞍岳の観光の拠点として駐車場が整備されている。

平湯温泉街には20数軒の旅館や民宿が建ち並んでいる。源泉の数は40以上、毎分13,000リットル以上の湧出量を誇る。まず訪れたのは、平湯神社に隣接する平湯民俗館。入母屋造りの農家・豊坂家住宅、合掌造りの若山家住宅が移築保存されている。若山家住宅は現在茅の葺き替え中につき、6月20日頃まで内部の見学不可。古農具や衣服、円空仏などが展示されているという。この平湯民俗館には露天風呂があって、入場者は誰でも利用できる。ネットの情報では入場料500円(民俗館のみ300円)とある一方で、無料(寸志)との記載もある。どちらが正しいのかよくわからないが、8:00に訪れた時点で受付小屋は無人だった。

平湯民俗館平湯の湯(岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯)平湯民俗館平湯の湯(岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯)
平湯民俗館平湯の湯(岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯)平湯民俗館平湯の湯(岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯)
平湯民俗館平湯の湯(岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯)平湯民俗館平湯の湯(岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯)

露天風呂の前には寸志箱があった。脱衣所は棚とカゴ、100円ロッカーを設けている。民俗館に併設している露天風呂といっても本格的なもので、岩を組んでつくった湯船は楕円形で10人以上が利用できそうな大きさ。すでに5〜6人が入浴中だった。すぐ傍に小川が流れ、雑木林に囲まれた静かなロケーション。源泉は無色透明だが、湯船では一面の黄土色。かすかに鉄錆びのようなにおいも漂っている。これが寸志で利用できるというのだから、民俗館よりも温泉目当ての客が多いはず。平湯温泉には「ひらゆの森」や「神の湯」など日帰り利用できる施設もあるが、ここは間違いなく穴場の湯だと言えるだろう。

平湯温泉旅館協同組合
奥飛騨温泉郷観光協会
高山市観光情報(高山市観光課)
岐阜県温泉協会

平湯民俗館平湯の湯
源泉/平湯温泉(ナトリウム−炭酸水素塩・塩化物泉)
住所/岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯27-3 [地図
電話/0578-89-3578
交通/JR高山本線高山駅よりバス55分「平湯バスターミナル」徒歩4分
    長野道松本ICより国道158号線経由で約1時間
    東海北陸道飛騨清見ICより中部縦貫道・国道158号線経由で約45分
料金/寸志
時間/(夏)6:00〜20:00、(冬)8:00〜17:00、無休
カテゴリー
タグ(温泉・銭湯関連のみ)
タグ絞り込み検索
月別アーカイブ
記事検索
プロフィール

シダトモヒロ

興味があるのは風呂屋めぐりとベイスターズです。それ以外のことにはあまり興味がありません。

ツイッター
まぼろしチャンネルで連載中!
まぼろしチャンネル

昭和レトロ総合サイト「まぼろしチャンネル」で温泉レポート連載中。全国から選りすぐったディープで、どローカルな温泉をご紹介します。「いかす温泉天国」(5ch)をよろしく!
当ブログ掲載の情報について
当ブログでご紹介している温浴施設の情報は、すべて自ら訪問し記録したものです。再訪時に料金・設備等で変更点があればその都度追記していますが、施設によっては現在と異なる点がありますのでご了承ください(⇒情報をお寄せください)。 また、当ブログ記載の「交通」は、各施設の公式サイトやパンフレットで公表している情報です。公表なき場合は1分=80mとして計算しています。
神奈川県の銭湯料金
神奈川県の銭湯の料金は下記の通りです。
・大人470円(12歳以上)
・中人200円(6歳以上12歳未満)
・小人100円(6歳未満)
銭湯にはタオル、ボディソープ、シャンプーを持参して行きましょう!

神奈川県浴場組合ホームページ
面白かったら↓をクリック!

にほんブログ村 旅行ブログ 日帰り温泉・スーパー銭湯へ
にほんブログ村 野球ブログ 横浜ベイスターズへ
アクセス数(PV)
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

QRコード
QRコード
メッセージはこちらからどうぞ
コメント