万座温泉より渋峠を越え、国道292号線の山道をひたすら走ると、湯田中や渋、上林といった温泉地へと通じている。その途中には熊の湯温泉(熊の湯ホテル・熊の湯スキー場)があり、ここでの入浴はあいにく時間外だったため、進路を西に変え奥山田温泉を目指すことにした。標高2,076mの笠ヶ岳の西麓に広がる山田牧場は広大な敷地を持ち、その中を道路が貫いている。放牧されている牛を見ながらのドライブだ。牧場内にはスキー場(YAMABOKUワイルドスノーパーク)もあり、夏の間はキャンプ場として営業している。

セルバン白雲館(長野県高山村)セルバン白雲館はもともとスキー好きのご主人が、山田牧場スキー場にロッジを建てたことに始まる。客室8室と規模こそ小さいが、山小屋風の玄関を持つ洒落た雰囲気のホテルだ。「セルバン」という名前は、マッターホルンのフランス名「モンセルバン(Le mont Cervin)」にちなんでいるそうだ。ちなみに山田牧場の環境はチロル地方に似ているため、「日本のスイス」と呼ばれているそうだ。標高1,600mの高原にあり、夏でも涼しく空気も澄んでいた。

セルバン白雲館昼頃に訪れたのだが、誰もお風呂に入っていなかったので、湯船には細かくて白い湯の花が沈殿していた。そしてお湯につかった瞬間にお湯の中でふわっと舞う。内湯は5帖くらいの湯船とカラン4つを備え、ややこじんまりとはしているが、客室数を考えれば混み合うことはないのだろうし、こうして1人で入っているのにはちょうどいい広さ。内湯は乳白色でちょっと熱めのお湯であるのに対し、露天風呂は少し白っぽいという程度。そしてちょっとだけぬるめ。斜面に建っており、雑木林が視界を遮ってしまっているが、開放感は十分だ。のんびりお湯につかろうと思っていたのだが、実際にはハチから逃げ回るようにして内湯に避難。まぁしょうがない。

パンフレットによると、春、秋、冬の晴れた日には、露天風呂から善光寺平や北アルプス山々を見渡すことができるのだという。また、雨上がりの日には、低くたちこめた雲が対面の北アルプスまで伸び、「雲海に浮かぶ露天風呂」を体験できるのだという。夏は涼しい風に吹かれながらの入浴で、これまた最高なのだが。

セルバン白雲館の近くには「満山荘」という旅館があり、こちらでも日帰り入浴が可能(11:00〜14:00)。本当は満山荘を訪れるつもりだったが、あいにく清掃中だった…。満山荘は「日本秘湯を守る会」の宿。大人気で宿泊の予約が取れないらしい。

セルバン白雲館
源泉/奥山田温泉(単純硫黄泉)
住所/長野県上高井郡高山村奥山田3681-334 [地図
電話/026-242-2911
交通/長野電鉄須坂駅よりタクシー30分
     上信越道須坂長野東ICより24km
料金/800円
時間/10:00〜15:00