旅は哲学ソクラテス

興味があるのは風呂屋めぐりとベイスターズです。それ以外のことにはあまり興味がありません。
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行動範囲は神奈川を中心とした1都3県と静岡、山梨です。

和倉温泉

和倉温泉加賀屋(石川県七尾市和倉町)

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和倉温泉で宿泊したのは加賀屋。旅行新聞社が主催する「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で30年連続総合1位に輝く、言わずと知れた名旅館だ。温泉街の北側に位置し、すぐ背後には七尾西湾が広がっている。能登渚亭、雪月花、能登客殿、能登本陣という4つの客室棟は館内低層階でつながっており、客室数は全部で232室。繁忙期には700〜800人の客が訪れるという。

仲居さんがずらっと玄関先に整列して出迎えてくれる。海に面したラウンジでは琴の生演奏が行われていた。そして全長80m・広さ1,000坪に及ぶ「錦小路」は、館内のショッピング・エンターテインメントのストリート。土産物屋が軒をつらねるその先には、雪月花歌劇団のシアターや各種芸能が日ごと行われる祭り小屋、バー、カラオケなどが並んでいる。もちろん大小の宴会場、コンベンションホールなどを備えており、大型観光バスで訪れる団体客も多い。

今回宿泊したのは「能登渚亭」の和洋室。東と北の二方向で海を一望する10階の部屋。食事は朝・晩とも部屋出しで、能登半島の海の幸を中心に、品数、盛り付け、器の使い方などはお見事。訪れた10月14日はちょうどカニの解禁日だった(その前日までは松茸だったらしい)。

和倉温泉加賀屋パンフレットより

このブログの本題ともいえる温泉についてだが、大浴場は男性1ヶ所(恵比寿の湯)、女性2ヶ所(花神の湯・弁天の湯)。タオルなどのアメニティは客室内に、バスタオルは脱衣所内に用意してある。男性は1ヶ所のみといっても、フロアは3層に分かれており、いずれも海に面して広々としている。浴室の上下は階段またはエレベーターを利用する。

脱衣所のある2階には、6帖ほどの大きさの露天風呂。3階は野天風呂と名付けられ、同じく「Open Air Bath」と英語表記もあるのだが、実際は湯船の上をドーム型の天窓が覆っている。屋外にも湯船があるものと勘違いして、探し回る客が多数。紛らわしい表記だと思う。ドーム型の天井は日中は明るい日差しが差し込み、晴れた日にはガラスを開放するのだという。ちなみにこの階にはサウナと水風呂を備えている。1階には大きな湯船が2つあり、片方の湯船ではお湯が天井付近から滝のように流れ落ちている。いずれのフロアも海と間近に接しており、1階では海面の延長上として、2階では空中に浮かんでいる気分で、3階では海面を見下ろす気分でお湯につかることができる。

和倉温泉の源泉は89.1℃と高温であるため、浴用に際して加水・加温・循環(かけ流し併用)・消毒のフルコース。例えば露天風呂だけでも源泉かけ流しにするなど、何かしらのこだわりを打ち出してくれると良いのだが。浴室はタイル張り一辺倒であるため、入浴客が少ない時間帯だと余計に閑散として見える。1階と3階を和/洋あるいは明/暗などのコンセプトで区別してみたら面白いだろうな、と勝手に考えてみる。名旅館だけに「よくあるタイプの大浴場」ではもったいない。

ひとつ見事だと思ったのは1階の西寄りの湯船で、源泉の注ぎ口が「高温につきご注意」の文句そのままに、本当に熱湯が出てくること。塩分の濃い泉質であるから、ひげを剃ったあとなどはじりじりと熱いし痛い。この湯船だけちょっと熱く、温度計は最高で43℃を指していた。熱湯好きも納得する温度だ。

和倉温泉加賀屋パンフレットより

温泉についてだけはついつい感想も長くなってしまうが、「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」は、もてなし・料理・施設・企画の4部門での評価であるようだ。加賀屋は施設部門で1位、ほかはいずれも2位ということで、総合部門での1位を受賞している。担当してくださった仲居さんにしても、決して過度なサービスではなく、しかしいつもさりげなく接してくれる点が高評価につながっているのだと思う。仲居さんだけではなく、どの従業員の方も柔和な物腰で接してくれる。チェックアウト時には、またしても玄関先に仲居さんが並んで見送ってくれた。名旅館であることはやはり噂どおりだった。

加賀屋
源泉/和倉温泉(ナトリウム・カルシウム−塩化物泉)
住所/石川県七尾市和倉町ヨ部80番地 [地図
電話/0767-62-1111(代表)
交通/JR七尾線和倉温泉駅より専用送迎バス利用

※大浴場の利用は宿泊客のみ。
 また、宿泊客は姉妹館「あえの風」のお風呂も利用できる。

和倉温泉イントロ編

東海道新幹線小鯵押寿司特急はくたか

石川県は能登半島和倉温泉に行ってきたので、その報告を数回に分けてブログに書きたいと思う。

小田原から東海道新幹線、名古屋で特急はくたか号に乗り継ぎ約6時間の道のり。和倉温泉は能登半島の東側、七尾西湾に面した北陸有数の温泉地で、大同年間(806〜810年)に湧出したのだという。いまから1200年前のことだ。

和倉温泉駅和倉温泉駅

かつて温泉は海中に湧いていたが、天正年間(1573-92)に噴出口を石などで囲って保護し、さらに寛永18年(1641)より湯島を着工、文化年間(1804-17)には橋が架けられた。明治13年になると海は埋め立てられて陸続きとなり、現在の発展に繋がっていく。ちなみにこの年、ドイツのフランクフルトで行われた万国鉱泉博覧会で、和倉温泉は「世界三等鉱泉」の評価を受けている。

現在、和倉温泉旅館協同組合に加入している宿は26軒。その多くが団体客受け入れ可能な大型旅館だ。館内で飲食や土産物の購入などがまかなえてしまうし、平成19年の能登半島沖地震のダメージあるいは経済不況の影響なのか、通りには空店舗も多く、温泉街としては多少の寂しさも。浴衣姿で散歩するような温泉街ではないのかも。

和倉温泉湯元の広場弁天崎源泉公園
弁天崎源泉公園弁天崎源泉公園

徒歩圏での見どころといえば、「湯元の広場(飲泉場)」「弁天崎源泉公園(手湯)」「湯っ足りパーク(足湯)」。唯一の日帰り施設である「総湯」は現在建て替え工事中で、平成23年4月オープン予定。

和倉温泉では現在4本の源泉が使用されており、弁天崎源泉公園にある貯湯槽から各旅館に配湯されている。湧出量は4本の合計で約1,388リットル、泉温は89.1℃、泉質はナトリウム・カルシウム−塩化物泉。海を目前に控えているだけあって、飲泉してみると塩っ辛さが印象的だ。

寿司屋和倉港紅葉

和倉温泉〜わくらづくし〜(和倉温泉観光協会・和倉温泉旅館協同組合)
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