旅は哲学ソクラテス

興味があるのは風呂屋めぐりとベイスターズです。それ以外のことにはあまり興味がありません。
日帰り温泉・スーパー銭湯・町の銭湯・共同浴場・サウナ・健康ランド・野湯など守備範囲は広めです。
行動範囲は神奈川を中心とした1都3県と静岡、山梨です。

伊豆

戸田温泉壱の湯(静岡県沼津市戸田)

戸田温泉壱の湯(静岡県沼津市戸田)西伊豆の付け根である沼津市街地から駿河湾をぐるりと迂回し、さらに南に下ると戸田地区に至る。もとは戸田村といい、釣り人には有名なところ。伊豆は温泉に恵まれているが、戸田で湧出したのは昭和61年4月のこと。「伊豆で一番新しい温泉」なのだという。そして戸田唯一の立ち寄り湯が、今回ご紹介する壱の湯。沼津市営の施設で、平成21年にリニューアルオープン。戸田大川の川べりに位置し、温泉スタンドも有している(200L:100円、500L:200円)。

戸田温泉壱の湯(静岡県沼津市戸田)建物は平屋建ての素朴な造り。暖簾をくぐると受付カウンター、そしてソファを備えたホール。観光パンフレットなどを置いている。券売機でチケットを購入するが、受付のおじさんにはしきりに回数券の購入を勧められた。4,500円で1回あたり150円とは確かにお得。釣りが趣味でしょっちゅう戸田に通うならば、ぜひ購入しておきたいところだが…。このおじさんはとにかく話し好き。「おれっちからすると戸田の温泉は一番だね。よく温まるよ」。神奈川県から来たと言えば「今日は他にも湘南ナンバーのお客さんがいるよ。(通りかかった人に声を掛け)あなただっけ?」。地元客からは野菜の差し入れがあったり、もしやみんな顔見知りか?といった感じ。親しみやすさがいい。

脱衣所は100円返却式ロッカー。浴室内はタイル張りで、洗い場は3か所に分かれて全部で15コ。シャワーが付いていない箇所もあるし、石鹸等の備え付けはないので持参か購入を。湯船は横長で6帖ほどの大きさ。源泉51.8℃を掛け流しにしており、湯口は熱いが、湯船としてはぬるめ(浴用は夏季40℃・冬季41℃)。しかしぽかぽかとよく温まる。毎日営業終了後にお湯を抜き(地元の方言で「うっちゃり」)、朝6:00に入れているそうだ。窓は換気のために設けているので、外の景色には期待できない。

平日の昼間だが、地元客をメインになかなかの賑わいぶりだった。週末には釣り人も多く立ち寄るらしい。受付のおじさんいわく「沼津市に合併してから宣伝が足りない」らしい。インターネットや現地周辺の看板等を見ても、確かにそうだな、と。正直なところ戸田に温泉のイメージはなく、まっすぐ土肥を目指すつもりだったが、手頃な料金は見逃せない。泉質もさることながら、受付のおじさんを含めて共同浴場のような雰囲気。西伊豆観光のスタート、もしくはゴールに立ち寄ってみてはどうだろう。

戸田観光協会
沼津市観光Web

戸田温泉壱の湯
源泉/戸田温泉(ナトリウム・カルシウム−硫酸塩泉)
住所/静岡県沼津市戸田1007 [地図
電話/0558-94-4149
交通/静岡県道17号線(沼津土肥線)・静岡18号線(修善寺戸田線)
    「戸田三差路」交差点より約700m
    ※無料駐車場20台分あり
料金/大人300円、小人150円
時間/10:00〜21:00
    毎週火曜日定休(7/20〜8/31は無休)

伊豆山浜浴場(静岡県熱海市伊豆山浜)

伊豆山浜浴場(静岡県熱海市伊豆山浜)伊豆山温泉は熱海駅から国道135号線で北に2kmほどの距離にある小さな温泉地。国道から海岸線までの狭い範囲に6軒の旅館が点在する。源泉の走り湯は1300年の歴史を持つと言い、「日本三大古泉」の1つに数えられている。国道の反対側、温泉街を見下ろす高台(走り湯から837段の石段)には伊豆山神社があり、源頼朝と北条政子の恋の舞台であったことから、縁結びの神様として参拝客の人気を集めている。そんな伊豆山温泉には、共同浴場がただ1軒存在する。浜会館ビルにある「伊豆山浜浴場」だ。

伊豆山浜浴場(静岡県熱海市伊豆山浜)ビルは国道沿いに建っており、徒歩ならば階段を下って1階の浴場へ。車なら偕楽園の看板を目印に急坂を下っていく。道幅も狭いため、3ナンバーや車高の低い車は通行注意。ビルの外壁はピンクで見た目はこぎれいだが、意外と年季が入っている。内部もまたしかり。番台式で、そのまま脱衣所。木製のロッカーは半分以上の鍵が外れている。テーブルや下足箱には熱海温泉の観光パンフレットが置いてあって、いちおう観光地であることを感じさせるが、訪れるのは地元の常連客ばかりであるようだ。

浴室には湯船が2つとカランが8つ。カランはお湯と水の蛇口があるのみで、しかも鏡は2ヶ所にしかないので、ひげを剃るときはそこに移動する。湯船は浴室の広さに比して小さいが、熱めとぬるめに温度が分かれている。お湯の出る量で2〜3℃の差をつけているようだ。うっすらと黄緑色をしており、海に近いせいか塩分の濃さを感じさせる。実際に舐めてみると苦味が強い。湯上りはぽかぽかなのも、この温泉の特長だ。

伊豆山浜浴場
源泉/伊豆山温泉(走り湯:ナトリウム・カルシウム−硫酸塩泉)
住所/静岡県熱海市伊豆山579-37 [地図
電話/0557-80-0210
交通/JR熱海駅よりバス約5分「逢初橋」停徒歩2分
料金/大人350円、小人100円
時間/14:30〜21:30、毎週木曜日定休

伊豆山温泉観光協会・伊豆山温泉旅館組合


より大きな地図で 熱海温泉の共同浴場と日帰り温泉+熱海七湯源泉めぐり を表示

みなと湯(静岡県南伊豆町湊)

南伊豆町はその名の通り伊豆半島の南端に位置する、人口1万人足らずの小さな町。農業と漁業、そして海水浴などの観光が主な産業だという。町内に温泉は2ヶ所あり、下賀茂温泉と弓ヶ浜温泉はいずれも小規模ながら温泉街を形成している。今回ご紹介するのは弓ヶ浜温泉で、名前の由来は1.3kmにも及ぶ弓なりの形をした海水浴場。「日本の渚百選」にも数えられている。湊農協バス停が温泉街の入口。共同浴場の「みなと湯」の前にはゲート型の看板とともに、温泉街の案内図が立っている。旅館や民宿の数は20軒ほどだろうか。温泉街としての風情はないが、1年を通じて温泉客を、そして夏は海水浴客を見込める点では、海沿いの立地ならではだろう。

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下田市の昭和湯からのはしごだったので、訪問は10:30頃だっただろうか。ほかに客はいなかった。受付のおばちゃんは「あいにくの天気ですねぇ…」と言うが、夏休みでもない平日ならばこんなもんだろう。脱衣所は棚のみなので、貴重品はホールのロッカー(100円返却式)を利用。ちなみにホールにはテーブル席と小上がり、テレビがあって、湯上がりに寛げるようになっている。

DSCN5819DSCN5816

浴室のドアはなぜか最後まで閉まらない。壊れているのか、換気のためなのかはわからないが。そして「ウエットスーツを持ち込まないで下さい」という注意書き。海の近くの温泉施設ならでは。左右に3つずつのカランと横長で6帖ほどの湯船。

DSCN5821無色透明のお湯は若干の塩分を含んでいるようだ。つるつるした肌ざわりで、入浴後にはつっぱる感じも。石鹸はあまり泡立たない。ちょっと熱めなので、湯船の一辺にタイルで設えた腰掛けで半身浴をすることにした。入浴中におばちゃんがやって来て「湯加減はどうですか?」と聞かれたが、普段の温度を知らないので「ちょっと熱いです」とは言えなかった。

腰掛け側から正面を向くと、西洋趣味のレリーフが飾られている。これはゴージャスな銅板彫刻…と思ったら、ただの張りぼてだった。大きな窓を設けているが、素晴らしい景色を眺めるわけではない。低料金なだけに贅沢を言っちゃいけない。

南伊豆町営温泉(銀の湯会館・みなと湯)
みなと湯(南伊豆町役場)

みなと湯
源泉/弓ヶ浜温泉(ナトリウム・カルシウム−塩化物温泉)
住所/静岡県賀茂郡南伊豆町湊972 [地図
電話/0558-62-0390
交通/伊豆急下田駅よりバス21分「湊農協」停徒歩1分
    国道136号線「日野」交差点より県道16号線〜県道120号線
    ※50m先に無料駐車場複数台分あり
料金/大人300円、小人150円
時間/10:00〜20:00(7・8月は10:00〜21:00)
    毎週火曜日定休
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当ブログでご紹介している温浴施設の情報は、すべて自ら訪問し記録したものです。再訪時に料金・設備等で変更点があればその都度追記していますが、施設によっては現在と異なる点がありますのでご了承ください(⇒情報をお寄せください)。 また、当ブログ記載の「交通」は、各施設の公式サイトやパンフレットで公表している情報です。公表なき場合は1分=80mとして計算しています。
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