DSCN4669横須賀市馬堀海岸に4月20日、新たな日帰り温泉施設がオープンした。その名も「横須賀温泉湯楽の里」。神奈川県内では横浜市瀬谷区と相模原市下九沢(以上は湯楽の里)、川崎市溝口(喜楽里)など、関東一円で18店舗を運営する株式会社スパサンフジによる施設。横横道路の馬堀海岸IC(国道16号線)に近く、京急の馬堀海岸駅からも徒歩圏。大型店舗でありながら、車でも電車でもアクセスしやすいことは魅力の1つ。東京湾はすぐ目の前に広がり、露天風呂からは開放的な景色を眺めることができる。立地については申し分ない。

DSCN4675フロントで館内利用についての説明を受ける。入館料にはフェイスタオル・バスタオルのレンタルが含まれているため、手ぶらでOK。今回は岩盤浴(温熱房)も利用することにした。タオルセットと岩盤浴着+岩盤浴で使用する大判タオルはバッグで手渡される。入館料および館内での飲食などは退館時に精算するため、リストバンドも手渡される。食事処、休憩所、岩盤浴、マッサージなどの各受付をぐるりと通過し、階段またはエレベーターで2階の脱衣所〜浴室へ。

浴室は男女対称のつくり。室内の湯船では温泉を使用しておらず、メインは炭酸泉。気泡が細かくて「高濃度」というわりには物足りなさも。4人分の寝湯も併設しているが、そもそも炭酸泉って温めだから空き待ちは必至。ほかに白湯と水風呂がある。また、高温サウナと中温の塩サウナの2種類がある。浴室や高温サウナからは露天風呂の様子、真正面に広がる東京湾を一望する。

露天風呂ではさらに東京湾を間近に感じることができる。湯船のすぐ下を国道が通っているため、立ち上がると行き交う車や歩行者を眺めることができ、その逆もあるだろう。そして、国道の向こう側は東京湾。たまに通り過ぎるフェリーや、内房〜京浜地区の夜景が広がる。視界を遮るものがないため、とても開放的。時おり涼しい風も吹き抜ける。露天風呂では地下1,800mから湧出した温泉を使用している。鉄分を多く含んでいるため、お湯は空気に触れて黄土色に。金気臭が感じられるのも特徴。神奈川県内では稀な泉質だと言える。また、塩分が濃いため肌に若干刺激を感じるものの、ぬるめの温度や半身浴でもポカポカする。湯船は源泉かけ流しの「上の湯」、加温・加水・循環・消毒の「下の湯」に分かれている。ほかには、うっすらとお湯を張った「寝ころび湯」として8人分のスペースがある。

横須賀温泉湯楽の里

脱衣所で岩盤浴着に身を包み、1階の岩盤浴「温熱房」へ。遠赤外線の「薫風熱洞」、4種類の鉱石(ラジウム陶板・薬宝宝石・麦飯石・ゲルマ鉱石)の岩盤浴「岩温洞」、ミネラル岩塩の「塩温洞」、クールルームの「涼冷洞」の4つの部屋に分かれている。薫風熱洞は切り株の椅子に腰掛けるスタイルで、モニターではナイター中継が放送されていたが、定期的に「ロウリュ」が行われる。スタッフが扇いでくれるのかと思いきや、モニターでの説明のあとに、空調によって自動的に熱波が吹き付けられるという仕組み。休憩スペースには簡易マット+カプセルルームのような小空間などがあり、ほかにリクライニングシートが並ぶ部屋、屋外テラスを備えている。自販機はリストバンドのバーコードで購入することができ、クーラーボックスでは鍵を掛けて保管する。メガネをセイフティボックスに保管したら、脱衣所の鍵と合わせてリストバンドは4つに…。「横須賀初のチムジルバン」ということで、カップルや夫婦での利用が多い。

横須賀では観音崎の「SPASSO」(⇒記事)が競合するが、アクセスのしやすさ、露天風呂からの眺めなどで、湯楽の里の評判は早くも上々。ゴールデンウィークを控え、人気はさらに急上昇しそうな予感がする。

横須賀温泉湯楽の里
源泉/横須賀温泉(ナトリウム−塩化物強塩泉)
住所/横須賀市馬堀海岸4-1-23 [地図
電話/046-845-1726
交通/京急本線馬堀海岸駅より徒歩12分
     横浜横須賀道路「馬堀海岸IC」出口右折すぐ
     国道16号線「馬堀海岸四丁目東」交差点角
     ※無料駐車場263台分あり
料金/(平日)大人1,000円、小学生以下500円
     (休日)大人1,200円、小学生以下600円
     ※レンタルタオルセット付き
     岩盤浴450円(※中学生以上)
時間/9:00〜24:00、年中無休