女夫淵温泉より遊歩道を歩くこと約1時間、奥鬼怒温泉郷のいちばん手前にあるのは八丁の湯だ。ひなびた佇まいの木造旅館で、玄関先には楓の大木が真っ赤に色づき、まさに山の中の一軒宿といった雰囲気を醸し出している。とはいいつつ、客の増加や多様化するニーズに応えるためか、最近建ったと思われるログハウスも数棟点在し、まさに新旧同居といった感じ。
玄関正面にフロントがあり、館内左手奥に男女別の内湯、右手奥に進めば混浴の露天風呂が3つ、右手真っ直ぐに女性専用の露天風呂と教えてくれたのだが、清掃直後で下段の混浴露天風呂と女性専用露天風呂しかお湯が張っていないという。つまり男性が入れるのは1ヶ所のみだが、宿のおじさんが笑顔でそう言うなら仕方あるまい。
確かに上段の露天風呂はお湯を張っている最中だった。ホームページによると、石造りの湯船は昭和4年の開業時からのものだという。数段下ると岩を組んでつくった露天風呂があり、ここが唯一入浴できた湯船なのだが、これだけでもじゅうぶん訪れる価値はあった。正面の断崖には流れ落ちる滝と紅葉、眼下には鬼怒川の清流。湯船に舞う落葉の数たるや半端ではないのだが、それだけ野趣に富み、そして開放的である。源泉は湯船に大量に注がれ、お湯は崖下へと掛け流しされている。無色透明で糸くずに似た白い湯の花が大量に混じっているが、女性専用の露天風呂ではもっと細かかったとのこと。源泉は敷地内8ヶ所の山肌から自然湧出するというが、泉質の微妙な違いだろう。湧出量は合計220リットルで、いずれも湯温が50度前後のため、湯船にそそぐ湯量で調整しているそうだ。
玄関先は絶好の撮影スポットかつ休憩スポットのわりに温泉を訪れる人はおらず、貸切状態で利用できたのは最高の贅沢だった。ちなみに八丁の湯というのは、日光沢と鬼怒川の合流地点から8丁(約2km)のところに温泉があったから、ということらしい。
左の写真は女性専用露天風呂。あまり大きくないらしい。
・湯西川・川俣・奥鬼怒温泉観光協会
八丁の湯
源泉/奥鬼怒温泉(単純温泉)
住所/栃木県日光市川俣876 [地図]
電話/0288-96-0306
交通/東武鬼怒川線鬼怒川温泉駅よりバスで約100分、女夫淵温泉より徒歩60分
料金/500円
時間/9:00〜15:00、年中無休
玄関正面にフロントがあり、館内左手奥に男女別の内湯、右手奥に進めば混浴の露天風呂が3つ、右手真っ直ぐに女性専用の露天風呂と教えてくれたのだが、清掃直後で下段の混浴露天風呂と女性専用露天風呂しかお湯が張っていないという。つまり男性が入れるのは1ヶ所のみだが、宿のおじさんが笑顔でそう言うなら仕方あるまい。
確かに上段の露天風呂はお湯を張っている最中だった。ホームページによると、石造りの湯船は昭和4年の開業時からのものだという。数段下ると岩を組んでつくった露天風呂があり、ここが唯一入浴できた湯船なのだが、これだけでもじゅうぶん訪れる価値はあった。正面の断崖には流れ落ちる滝と紅葉、眼下には鬼怒川の清流。湯船に舞う落葉の数たるや半端ではないのだが、それだけ野趣に富み、そして開放的である。源泉は湯船に大量に注がれ、お湯は崖下へと掛け流しされている。無色透明で糸くずに似た白い湯の花が大量に混じっているが、女性専用の露天風呂ではもっと細かかったとのこと。源泉は敷地内8ヶ所の山肌から自然湧出するというが、泉質の微妙な違いだろう。湧出量は合計220リットルで、いずれも湯温が50度前後のため、湯船にそそぐ湯量で調整しているそうだ。
玄関先は絶好の撮影スポットかつ休憩スポットのわりに温泉を訪れる人はおらず、貸切状態で利用できたのは最高の贅沢だった。ちなみに八丁の湯というのは、日光沢と鬼怒川の合流地点から8丁(約2km)のところに温泉があったから、ということらしい。
左の写真は女性専用露天風呂。あまり大きくないらしい。
・湯西川・川俣・奥鬼怒温泉観光協会
八丁の湯
源泉/奥鬼怒温泉(単純温泉)
住所/栃木県日光市川俣876 [地図]
電話/0288-96-0306
交通/東武鬼怒川線鬼怒川温泉駅よりバスで約100分、女夫淵温泉より徒歩60分
料金/500円
時間/9:00〜15:00、年中無休