ふくの湯は九州をメインに店舗展開しており、福岡市東区に隣接する新宮町に7店舗目を、昨年5月にオープンした。最寄りとなる福工大前駅からは多少距離があるため、博多天神から急行路線バスにて。郊外分譲地で次々と客を降ろしていく。かつてここには別会社により「新宮湯元鶴の湯」が運営されていたが、ふくの湯として新築。既存源泉を活用したケースだろうか。
ふくの湯の他店同様、玉岡設計が手掛けた物件。首都圏でも綱島温泉湯けむりの庄や湯舞音龍ケ崎店など、オープン早々に人気を集めるケースがほとんどで、ここでも最大の特徴ともいえる大型岩盤浴、広々とした浴室や食事処を備えており、一日滞在型の施設と言える。さらに新宮店の売りといえば、岩盤浴と浴室サウナで行われる4種類のロウリュだ。
浴室のサウナは1時間おきのオートロウリュ。石積みの大きなストーブを囲むようにしてコの字型にベンチを配し、明るく綺麗で広々。こんな雰囲気のよいサウナ室ならば、スタッフによるロウリュの開催も検討していただきたい。
水風呂2つあって、ひとつはキンキンに冷えており、なんと9℃を指していた。ほかの客が入っている姿を見ることがなく、果たして需要はあるのかと。この近辺で同じく人気施設の照葉スパリゾートも水風呂2つだが、20℃台半ばだったから、両店舗の考え方はまったく対照的。いずれにせよ、スーパー銭湯で水風呂2つは贅沢の極みだ。
浴室は窓を大きく設けており、炭酸泉やジェットバスなどが整然と並ぶ。露天にも円型の炭酸泉や壺湯、そして変わり種といえば「蒸風呂」という名の洞窟風呂。独立した室内のつくりで、お湯が浅めに張っており、うっすらと湯気が立ち込めていた。ぐるりと向かい合うように一人用区画としており、静かでうとうとしてしまう。新宮温泉そのものにアピールが弱いのか、那須温泉郷を再現した人工温泉の湯船も。
岩盤浴エリアのサウナでは、1日3回のスタッフロウリュを開催。これまでに経験した例では男女比半々か、もしくは女性が上回り、賑やかな声が聞かれたりするのに、この時の参加者は男性ばかり4人。この状況にスタッフも客も苦笑い。手持ちのフェイスタオルで客にも回旋させるのが、この店のスタイルなのか。うちわで扇がれ、クールルームでも扇がれて。
いくつかある岩盤浴室のなかでも、「霧」と呼ばれる部屋では濃霧ロウリュを実施。ゴザが敷かれ、背板があったり、韓国の汗蒸幕スタイルを意識しているのか。オートロウリュの時間になると、(濃霧は大げさかと思ったが)スチームが延々と噴き出してかなりの熱さに。
食事処では蕎麦を前面に押し、手の込んだメニューも少ないし、そもそも絞り込んでいる印象。食品会社の運営とあって期待していたが、おそらく週末は捌き切れない客数が訪れるのだろうし、それを見越してのメニュー構成なのだろうか。スーパー銭湯に週末イベントは付き物だが、ふくの湯はそういったイベントでの集客は一切行わないのだという。いつ訪れても同じサービスを提供することで、平日にしか休めない客も満足感を得られるのではなかろうか。
新宮温泉ふくの湯
源泉/新宮温泉(カルシウム・ナトリウム−塩化物冷鉱泉)
住所/福岡県糟屋郡新宮町三代西2-14-1 [地図]
電話/092-410-4126
交通/JR鹿児島本線福工大前駅より徒歩20分
天神中央郵便局前よりバス約25分「大蔵」停徒歩5分
国道3号線(香椎BP)「須川」交差点より約250m
※無料駐車場260台分あり
料金/大人750円、子ども380円(3歳〜小学生)
入浴+岩盤浴セット 1,300円
時間/9:00〜翌3:00、年中無休
ふくの湯の他店同様、玉岡設計が手掛けた物件。首都圏でも綱島温泉湯けむりの庄や湯舞音龍ケ崎店など、オープン早々に人気を集めるケースがほとんどで、ここでも最大の特徴ともいえる大型岩盤浴、広々とした浴室や食事処を備えており、一日滞在型の施設と言える。さらに新宮店の売りといえば、岩盤浴と浴室サウナで行われる4種類のロウリュだ。
浴室のサウナは1時間おきのオートロウリュ。石積みの大きなストーブを囲むようにしてコの字型にベンチを配し、明るく綺麗で広々。こんな雰囲気のよいサウナ室ならば、スタッフによるロウリュの開催も検討していただきたい。
水風呂2つあって、ひとつはキンキンに冷えており、なんと9℃を指していた。ほかの客が入っている姿を見ることがなく、果たして需要はあるのかと。この近辺で同じく人気施設の照葉スパリゾートも水風呂2つだが、20℃台半ばだったから、両店舗の考え方はまったく対照的。いずれにせよ、スーパー銭湯で水風呂2つは贅沢の極みだ。
浴室は窓を大きく設けており、炭酸泉やジェットバスなどが整然と並ぶ。露天にも円型の炭酸泉や壺湯、そして変わり種といえば「蒸風呂」という名の洞窟風呂。独立した室内のつくりで、お湯が浅めに張っており、うっすらと湯気が立ち込めていた。ぐるりと向かい合うように一人用区画としており、静かでうとうとしてしまう。新宮温泉そのものにアピールが弱いのか、那須温泉郷を再現した人工温泉の湯船も。
岩盤浴エリアのサウナでは、1日3回のスタッフロウリュを開催。これまでに経験した例では男女比半々か、もしくは女性が上回り、賑やかな声が聞かれたりするのに、この時の参加者は男性ばかり4人。この状況にスタッフも客も苦笑い。手持ちのフェイスタオルで客にも回旋させるのが、この店のスタイルなのか。うちわで扇がれ、クールルームでも扇がれて。
いくつかある岩盤浴室のなかでも、「霧」と呼ばれる部屋では濃霧ロウリュを実施。ゴザが敷かれ、背板があったり、韓国の汗蒸幕スタイルを意識しているのか。オートロウリュの時間になると、(濃霧は大げさかと思ったが)スチームが延々と噴き出してかなりの熱さに。
食事処では蕎麦を前面に押し、手の込んだメニューも少ないし、そもそも絞り込んでいる印象。食品会社の運営とあって期待していたが、おそらく週末は捌き切れない客数が訪れるのだろうし、それを見越してのメニュー構成なのだろうか。スーパー銭湯に週末イベントは付き物だが、ふくの湯はそういったイベントでの集客は一切行わないのだという。いつ訪れても同じサービスを提供することで、平日にしか休めない客も満足感を得られるのではなかろうか。
新宮温泉ふくの湯
源泉/新宮温泉(カルシウム・ナトリウム−塩化物冷鉱泉)
住所/福岡県糟屋郡新宮町三代西2-14-1 [地図]
電話/092-410-4126
交通/JR鹿児島本線福工大前駅より徒歩20分
天神中央郵便局前よりバス約25分「大蔵」停徒歩5分
国道3号線(香椎BP)「須川」交差点より約250m
※無料駐車場260台分あり
料金/大人750円、子ども380円(3歳〜小学生)
入浴+岩盤浴セット 1,300円
時間/9:00〜翌3:00、年中無休