旅は哲学ソクラテス

興味があるのは風呂屋めぐりとベイスターズです。それ以外のことにはあまり興味がありません。
日帰り温泉・スーパー銭湯・町の銭湯・共同浴場・サウナ・健康ランド・野湯など守備範囲は広めです。
行動範囲は神奈川を中心とした1都3県と静岡、山梨です。

横浜市神奈川区

INSPA横浜(横浜市神奈川区山内町) ※2010/9/30に閉店→2013/12/3に会員制施設としてリニューアルオープン

INSPA横浜(横浜市神奈川区山内町)「INSPA横浜が9月いっぱいで閉館」というニュースを、先日ツイッターで知った。レギュラー入館2,500円という強気の金額もさることながら、会員登録が必要とのことで、いままで訪問を躊躇していた施設だ。しかし閉館までの期間は1,980円で利用できるという。まだまだ悩む金額ではあるが、話のネタになればと訪れてみることにした。横浜市中央卸売市場の東側に隣接し、区画整理事業によって誕生した「コットンハーバー」の一画にある。高層マンション4棟が建つ住宅地で、商業施設としてはINSPAのほか結婚式場など。横浜港に面し、みなとみらいの臨海部を一望するロケーションだ。

INSPA横浜(横浜市神奈川区山内町)INSPAは首都圏を中心に展開するフィットネスクラブだが、横浜店だけが温泉施設を併設し、フィットネス会員以外の利用も可能としている。今回の閉店は建物所有会社の倒産によって賃貸借契約の継続が困難となったため。オープンしてからまだ3年前、建物も設備もまだ新しい。温泉施設としては人気も定着してきたことであろうから、なんとも惜しい閉店だ。フィットネス会員は新横浜店に振り替えするようなので、現時点でもメンバー登録は必要。事前にインターネットで手続きしても身分証の持参は必須だ。カウンターは「フィットネス」「リゾート」に分かれており、入浴だけでも食事の有無など各種プランがある。下足箱の鍵と引き換えに、ロッカーの鍵、館内着とタオルがセットになったバッグを受け取り、エレベーターで3階へ。なお、1階ロビーではアクセサリー販売の特設ブースがあったりして、いきなりの高級感とおしゃれさであった。

3階フロアはレストランを囲んで左右対称の男女ロッカールーム〜浴室がある。ゆったりとした広さを持つロッカールームを奥に進むと、通路が2つに分かれており、片方は浴室。もう一方はレストラン、そして2階のリラックスルーム、4階の岩盤浴などに通じる階段がある。館内着は岩盤浴でも使用するので、汗っかきの人にはつらいところ。

浴室に入るとすぐにシャワーブースが並んでいる。フィットネス兼用施設ならではと言えるだろう。もちろん座って使う洗い場もあって、その奥に湯船が1つ。ここには温泉を使用していないが、横に長い大きな湯船は大きくとった窓ガラスに面し、外光を確保している。ガラスの向こう側にはさらに大きな湯船があって、こちらでは温泉を使用。地下1,500mから湧出する温泉で、黄金のような褐色味を帯びている。海の間近にあるため非常に塩分が濃く、海のにおいも感じさせるが、それよりも気になったのはごま油のようなにおいだ。どこから漂ってくるのだろうか。格子を設けているだけで窓ガラスはなく、外からの風が心地よい。正面にコットン大橋、右手側にみなとみらいのビル群を眺める。お湯はぬるめなので、長湯好きにはよいだろう。ほかに、スチームサウナもある。約500℃のナノスチームで温泉水を室内に充満させる技術は特許出願中だという。モノトーン調のシックな内装だが、温泉の湯船のまわりだけが成分によって茶色に変色している。おしゃれ施設でもこれだけはどうにもならない点だろう。

INSPA横浜(横浜市神奈川区山内町)4階には岩盤浴(男女兼用・女性専用)のほか、溶岩遠赤ドーム(男女兼用)があって、どちらも館内着で利用する。ヨガなどのプログラムが組まれている時間帯は貸切となってしまい、残念ながら岩盤浴はできなかった(もっとわかりやすく表示できないものか)。溶岩遠赤ドームはかなりの大部屋で、800℃の窯で熱した溶岩が室内を温めてくれる。友達どうしでおしゃべりしたり、本を読んだり、横になってごろごろしたり。室内はちょっと蒸し暑い程度なので、無理なく汗を流すことができる。屋外テラスのリクライニングチェアや、足湯ならぬ足水で涼むとよいだろう。浴室よりもワンフロア高いぶん、眺める景色には開放感がある。きっと夜景も素晴らしいだろう。

INSPA横浜(横浜市神奈川区山内町)バーラウンジにも食事メニューはあるのだが、今回は3階レストランへ。メイン1品+ビュッフェスタイルで1,500円。決して安くはないが、和洋風が揃っており、好きなだけ食べられるので、かえってお得感があるかも(写真。盛り付けが下手なのは仕方がないことです・苦笑)。2階には畳+マット敷きの和室のほか、リクライニングシート(女性専用あり)の休憩室を設けている。金・土・祝前日はオールナイト営業だから、仕事帰りはもちろん、横浜観光にも大いに活用できる。

訪れたのが平日の昼間とあって、ご婦人方が客のほとんどを占めていた。振る舞いからしてもハイソな感じを受ける。料金に見合った客層とでも言えばよいのだろうか。館内での飲食は、すべて退館時に自動精算機で支払う。現金管理の面から採用しているのだろうけど、最後が機械というのはちょっと侘しい。閉店まであと2週間を切ってしまったが、お時間のある方はぜひ訪れてみてほしい。なお、現時点では「横浜地区での再開計画も検討している」というが、果たして実現となるだろうか!?

INSPA横浜
源泉/横浜温泉(コットンハーバー温泉:ナトリウム・塩化物強塩泉)
住所/横浜市神奈川区山内町15-2 [地図]
電話/045-451-4301
交通/横浜駅西口・東神奈川駅・みなとみらい・新高島駅より無料送迎バス
     京急仲木戸駅より徒歩16分
     JR京浜東北線・横浜線東神奈川駅より徒歩17分
     横浜駅からバス15分「コットンハーバー」停徒歩1分
     ※専用及び共用の駐車場270台分あり(3時間まで150円、以降30分200円)
料金/レギュラー入館:2,500円
     スピード入館:1,050円(1時間、延長30分ごとに630円加算)
     深夜割増料金:1,500円(金・土・祝前日の深夜0時以降)
     ※別途メンバー登録料315円(初回のみ、HPより事前登録の場合は無料)
     ※中学生未満の入館不可
時間/10:00〜24:00(金・土・祝前日は翌8:00まで)
     毎週木曜日定休


(追記-2010/10/1)
本文記載どおり2010/9/30をもって閉館しました。

(追記-2013/11/20)
会員制フィットネスジム&スパとして、2013/12/3にリニューアルオープン。
スパのみのビジター利用料金は2,500円。

月〜木:10:00〜23:00
金・土・祝前日:10:00〜翌8:00
日曜・祝日:10:00〜23:00
※毎月第3木曜日定休

反町浴場(横浜市神奈川区上反町)

反町浴場(横浜市神奈川区上反町)横浜駅徒歩圏に銭湯があればよいのだが、残念ながら電車で1駅移動しなければならない。今回ご紹介するのは東横線反町駅が最寄りの反町浴場。駅のすぐ西側に位置し、昼12時から営業しているので利便性は抜群だ。ビル銭湯でコインランドリーを併設。近代的な外観ではあるが、看板には「心の故郷」というキャッチコピー。昭和30年開業で、平成16年リニューアルだという。

券売機でチケットを購入し、フロントに提出。浴室は1階と2階にあって日替わりだというが、訪れた日は1階が男湯だった。テレビやベンチ、自販機のあるロビーはゆったりしているが、脱衣所もゆったりとした広さ。なにより驚いたのは浴室の広さだった。

扉を開けると真正面にかけ湯、その裏側に桧風呂、その向こう側に水風呂、別途料金のサウナが並んでいる。カランは左側に9つ、右側に5つ並んでいるのだが、よく見ると右手側にはさらに浴室が続いている。しかも露天風呂を囲むようにして、室内はコの字にレイアウトされているのだ。いちばん奥にも洗い場があって、ここにはカランが7つ+5つの列がある。いつもの癖で浴室手前のほうに腰掛けてみたのだが、常連さんはあえて奥のほうを選ぶかもしれない。試されているような気分だ。

湯船は、まず前述の桧風呂が1.5帖ほどの大きさ。ほかに、パワフルな立ちジェットとボディマッサージを備え、奥まった部分を「穴ぐら風呂」と名づけた大きな湯船。さらにもう1つ温めの湯船があって、ここには座湯のジャグジーを2基備えている。これらはマスに入った備長炭を通ってお湯が注がれる仕組み。穴ぐら風呂は夜になると薄暗さを増すのだろう。

これだけでも湯船の数としてはじゅうぶんなのだが、銭湯にしては贅沢な広さの露天スペースも。ふちに岩を並べた湯船は6帖ほどの大きさで、打たせ湯も備えている。四方を壁に囲まれた3階までの吹き抜け空間だが、わかりやすく言うと中庭のような感じ。傍らに置かれた椅子に腰かけ、素っ裸で優雅に読書している人もいた。なお露天風呂は23時まで開放している。

町の銭湯が持つ庶民的な雰囲気は感じられず、かといって洗練されているとは言いがたいが、万人受けは間違いない。横浜駅から1駅という立地や銭湯料金の手軽さも魅力のひとつ。横浜で遊んでいるとき、ふと思い立って風呂に入りたくなるかもしれない。そんなときは反町浴場を訪れてみるとよいだろう。

反町浴場(神奈川県浴場組合)
反町浴場(横浜市浴場共同組合)

反町浴場
住所/横浜市神奈川区上反町1-5-2 [地図
電話/045-321-2816
交通/東急東横線反町駅徒歩2分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
   サウナ別途150円
時間/12:00〜24:00、毎週水曜日定休

徳の湯(横浜市神奈川区西神奈川)

徳の湯(横浜市神奈川区西神奈川)徳の湯(横浜市神奈川区西神奈川)「駅前銭湯」は数あれど、東白楽の徳の湯ほど駅に近い銭湯はあまりない。西口を出たら目の前の横断歩道を渡るのだが、もう渡る前から徳の湯の大きな電飾看板が見える。そして渡ったら2軒目のビルが徳の湯で、ここまでわずか20mほどの距離。交通便は抜群にいい。建物の一角にコインランドリーを併設した3階建のビル型銭湯だが、落ち着きある色調といい飾り気のなさといい、外観に銭湯らしさはない。自動ドアより入館すると、右手に下足箱と券売機、正面にフロント。ここまでの雰囲気はビジネスホテルに似た感じ。銭湯によくある騒々しさがまったくない。

徳の湯(横浜市神奈川区西神奈川)浴室は男女日替わりで、1階に「市の湯」、2階に「仁の湯」がある。3階は住居なのだろう。訪れた日は2階が男湯だったので、階段で上がっていく(エレベーターもある)。通りに面した側に軽食コーナーがあるのだが、夕方の中途半端な時間帯とあって利用者は誰もおらず。点きっぱなしのテレビがもったいない感じだった。わりと広めの脱衣所にはテレビや最新のマッサージチェア、エクササイズ機もあるし、タバコの吸煙機(スモークテーブル)もある。自販機は牛乳とジュースの2種類。ここでもじゅうぶん寛げる空間である。

浴室も広々としており、湯船の数や設備は充実している。手前にかなり広い湯船があるのだが、壁際には座湯ジャグジー、ハイパワージェット、ボディマッサージ、電気風呂の各設備が並んでいる。たいていの客はこれら設備のほうを利用するので、広い湯船のほとんど(何の設備のない部分)には誰も入浴していない。なんだかもったいない感じがするし、湯船が広いからお湯もぬるいし。その代わり満足度が高いのは木曽檜でつくった湯船だった。2帖ほどの大きさだが、銭湯で総檜づくりは珍しい。温度計はなぜか36℃を指しているが、たぶん40℃くらいのちょうどいい熱さ。その隣にはサウナ(別途100円)、正面には水風呂がある。浴室は全体が白タイルで、明るく清潔感があるのだが、唯一の装飾が水風呂上部のタイル絵。葛飾北斎の冨嶽三十六景「神奈川沖浪裏」。地元神奈川を題材にした北斎の代表作である(→ウィキペディア)。

カランは島式で4つ×5列の配列。すべてに固定式のシャワーが付いている。「荷物を置かないでください」といった注意書きがあるのだが、空いている時間帯だからか皆さんお構いなし。半分くらいのカランが埋まっている(場所取りしている)。この調子だと混雑する時間帯はどうなってしまうのか。

洗い場の真裏には露天風呂がある。7帖半ほどのスペースに4帖半ほどの広い湯船。打たせ湯1基と寝湯バイブラが3人分。人工温泉とのことで、これも日替わりなのか、訪れた日は「ナトリウム−硫酸塩泉」だった。正直言ってよくわかんないし、色が付いた入浴剤でもいいのになぁ、とすら思う。しかし銭湯で人工温泉というのもまた珍しい。高い塀に囲まれているのは場所柄仕方がないのだが、椅子に座って湯冷ましできるのがありがたい。

全体的にいえばスーパー銭湯の小型版といった感じ。横浜だとスーパー銭湯でもそれなりの料金を取るだろうから、普段の利用なら徳の湯でじゅうぶんな感じがする。湯船の種類が豊富だし、のんびりできる雰囲気がいい。名前からして昔ながらの庶民的な銭湯をイメージしがちだが、実際は誰もが気軽に訪れることができる銭湯で、なおかつ駅前という立地の良さが魅力的だ。

徳の湯(神奈川県浴場組合)
徳の湯(横浜市浴場組合)

徳の湯
住所/横浜市神奈川区西神奈川2-1-5 [地図
電話/045-481-5654
交通/東急東横線東白楽駅西口より徒歩1分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
     ※サウナは別途100円
時間/(月〜土)11:00〜24:30
     (日・祝) 9:00〜24:30
     毎週木曜日定休
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当ブログでご紹介している温浴施設の情報は、すべて自ら訪問し記録したものです。再訪時に料金・設備等で変更点があればその都度追記していますが、施設によっては現在と異なる点がありますのでご了承ください(⇒情報をお寄せください)。 また、当ブログ記載の「交通」は、各施設の公式サイトやパンフレットで公表している情報です。公表なき場合は1分=80mとして計算しています。
神奈川県の銭湯料金
神奈川県の銭湯の料金は下記の通りです。
・大人470円(12歳以上)
・中人200円(6歳以上12歳未満)
・小人100円(6歳未満)
銭湯にはタオル、ボディソープ、シャンプーを持参して行きましょう!

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