「INSPA横浜が9月いっぱいで閉館」というニュースを、先日ツイッターで知った。レギュラー入館2,500円という強気の金額もさることながら、会員登録が必要とのことで、いままで訪問を躊躇していた施設だ。しかし閉館までの期間は1,980円で利用できるという。まだまだ悩む金額ではあるが、話のネタになればと訪れてみることにした。横浜市中央卸売市場の東側に隣接し、区画整理事業によって誕生した「コットンハーバー」の一画にある。高層マンション4棟が建つ住宅地で、商業施設としてはINSPAのほか結婚式場など。横浜港に面し、みなとみらいの臨海部を一望するロケーションだ。
INSPAは首都圏を中心に展開するフィットネスクラブだが、横浜店だけが温泉施設を併設し、フィットネス会員以外の利用も可能としている。今回の閉店は建物所有会社の倒産によって賃貸借契約の継続が困難となったため。オープンしてからまだ3年前、建物も設備もまだ新しい。温泉施設としては人気も定着してきたことであろうから、なんとも惜しい閉店だ。フィットネス会員は新横浜店に振り替えするようなので、現時点でもメンバー登録は必要。事前にインターネットで手続きしても身分証の持参は必須だ。カウンターは「フィットネス」「リゾート」に分かれており、入浴だけでも食事の有無など各種プランがある。下足箱の鍵と引き換えに、ロッカーの鍵、館内着とタオルがセットになったバッグを受け取り、エレベーターで3階へ。なお、1階ロビーではアクセサリー販売の特設ブースがあったりして、いきなりの高級感とおしゃれさであった。
3階フロアはレストランを囲んで左右対称の男女ロッカールーム〜浴室がある。ゆったりとした広さを持つロッカールームを奥に進むと、通路が2つに分かれており、片方は浴室。もう一方はレストラン、そして2階のリラックスルーム、4階の岩盤浴などに通じる階段がある。館内着は岩盤浴でも使用するので、汗っかきの人にはつらいところ。
浴室に入るとすぐにシャワーブースが並んでいる。フィットネス兼用施設ならではと言えるだろう。もちろん座って使う洗い場もあって、その奥に湯船が1つ。ここには温泉を使用していないが、横に長い大きな湯船は大きくとった窓ガラスに面し、外光を確保している。ガラスの向こう側にはさらに大きな湯船があって、こちらでは温泉を使用。地下1,500mから湧出する温泉で、黄金のような褐色味を帯びている。海の間近にあるため非常に塩分が濃く、海のにおいも感じさせるが、それよりも気になったのはごま油のようなにおいだ。どこから漂ってくるのだろうか。格子を設けているだけで窓ガラスはなく、外からの風が心地よい。正面にコットン大橋、右手側にみなとみらいのビル群を眺める。お湯はぬるめなので、長湯好きにはよいだろう。ほかに、スチームサウナもある。約500℃のナノスチームで温泉水を室内に充満させる技術は特許出願中だという。モノトーン調のシックな内装だが、温泉の湯船のまわりだけが成分によって茶色に変色している。おしゃれ施設でもこれだけはどうにもならない点だろう。
4階には岩盤浴(男女兼用・女性専用)のほか、溶岩遠赤ドーム(男女兼用)があって、どちらも館内着で利用する。ヨガなどのプログラムが組まれている時間帯は貸切となってしまい、残念ながら岩盤浴はできなかった(もっとわかりやすく表示できないものか)。溶岩遠赤ドームはかなりの大部屋で、800℃の窯で熱した溶岩が室内を温めてくれる。友達どうしでおしゃべりしたり、本を読んだり、横になってごろごろしたり。室内はちょっと蒸し暑い程度なので、無理なく汗を流すことができる。屋外テラスのリクライニングチェアや、足湯ならぬ足水で涼むとよいだろう。浴室よりもワンフロア高いぶん、眺める景色には開放感がある。きっと夜景も素晴らしいだろう。
バーラウンジにも食事メニューはあるのだが、今回は3階レストランへ。メイン1品+ビュッフェスタイルで1,500円。決して安くはないが、和洋風が揃っており、好きなだけ食べられるので、かえってお得感があるかも(写真。盛り付けが下手なのは仕方がないことです・苦笑)。2階には畳+マット敷きの和室のほか、リクライニングシート(女性専用あり)の休憩室を設けている。金・土・祝前日はオールナイト営業だから、仕事帰りはもちろん、横浜観光にも大いに活用できる。
訪れたのが平日の昼間とあって、ご婦人方が客のほとんどを占めていた。振る舞いからしてもハイソな感じを受ける。料金に見合った客層とでも言えばよいのだろうか。館内での飲食は、すべて退館時に自動精算機で支払う。現金管理の面から採用しているのだろうけど、最後が機械というのはちょっと侘しい。閉店まであと2週間を切ってしまったが、お時間のある方はぜひ訪れてみてほしい。なお、現時点では「横浜地区での再開計画も検討している」というが、果たして実現となるだろうか!?
INSPA横浜
源泉/横浜温泉(コットンハーバー温泉:ナトリウム・塩化物強塩泉)
住所/横浜市神奈川区山内町15-2 [地図]
電話/045-451-4301
交通/横浜駅西口・東神奈川駅・みなとみらい・新高島駅より無料送迎バス
京急仲木戸駅より徒歩16分
JR京浜東北線・横浜線東神奈川駅より徒歩17分
横浜駅からバス15分「コットンハーバー」停徒歩1分
※専用及び共用の駐車場270台分あり(3時間まで150円、以降30分200円)
料金/レギュラー入館:2,500円
スピード入館:1,050円(1時間、延長30分ごとに630円加算)
深夜割増料金:1,500円(金・土・祝前日の深夜0時以降)
※別途メンバー登録料315円(初回のみ、HPより事前登録の場合は無料)
※中学生未満の入館不可
時間/10:00〜24:00(金・土・祝前日は翌8:00まで)
毎週木曜日定休
(追記-2010/10/1)
本文記載どおり2010/9/30をもって閉館しました。
(追記-2013/11/20)
会員制フィットネスジム&スパとして、2013/12/3にリニューアルオープン。
スパのみのビジター利用料金は2,500円。
月〜木:10:00〜23:00
金・土・祝前日:10:00〜翌8:00
日曜・祝日:10:00〜23:00
※毎月第3木曜日定休
INSPAは首都圏を中心に展開するフィットネスクラブだが、横浜店だけが温泉施設を併設し、フィットネス会員以外の利用も可能としている。今回の閉店は建物所有会社の倒産によって賃貸借契約の継続が困難となったため。オープンしてからまだ3年前、建物も設備もまだ新しい。温泉施設としては人気も定着してきたことであろうから、なんとも惜しい閉店だ。フィットネス会員は新横浜店に振り替えするようなので、現時点でもメンバー登録は必要。事前にインターネットで手続きしても身分証の持参は必須だ。カウンターは「フィットネス」「リゾート」に分かれており、入浴だけでも食事の有無など各種プランがある。下足箱の鍵と引き換えに、ロッカーの鍵、館内着とタオルがセットになったバッグを受け取り、エレベーターで3階へ。なお、1階ロビーではアクセサリー販売の特設ブースがあったりして、いきなりの高級感とおしゃれさであった。
3階フロアはレストランを囲んで左右対称の男女ロッカールーム〜浴室がある。ゆったりとした広さを持つロッカールームを奥に進むと、通路が2つに分かれており、片方は浴室。もう一方はレストラン、そして2階のリラックスルーム、4階の岩盤浴などに通じる階段がある。館内着は岩盤浴でも使用するので、汗っかきの人にはつらいところ。
浴室に入るとすぐにシャワーブースが並んでいる。フィットネス兼用施設ならではと言えるだろう。もちろん座って使う洗い場もあって、その奥に湯船が1つ。ここには温泉を使用していないが、横に長い大きな湯船は大きくとった窓ガラスに面し、外光を確保している。ガラスの向こう側にはさらに大きな湯船があって、こちらでは温泉を使用。地下1,500mから湧出する温泉で、黄金のような褐色味を帯びている。海の間近にあるため非常に塩分が濃く、海のにおいも感じさせるが、それよりも気になったのはごま油のようなにおいだ。どこから漂ってくるのだろうか。格子を設けているだけで窓ガラスはなく、外からの風が心地よい。正面にコットン大橋、右手側にみなとみらいのビル群を眺める。お湯はぬるめなので、長湯好きにはよいだろう。ほかに、スチームサウナもある。約500℃のナノスチームで温泉水を室内に充満させる技術は特許出願中だという。モノトーン調のシックな内装だが、温泉の湯船のまわりだけが成分によって茶色に変色している。おしゃれ施設でもこれだけはどうにもならない点だろう。
4階には岩盤浴(男女兼用・女性専用)のほか、溶岩遠赤ドーム(男女兼用)があって、どちらも館内着で利用する。ヨガなどのプログラムが組まれている時間帯は貸切となってしまい、残念ながら岩盤浴はできなかった(もっとわかりやすく表示できないものか)。溶岩遠赤ドームはかなりの大部屋で、800℃の窯で熱した溶岩が室内を温めてくれる。友達どうしでおしゃべりしたり、本を読んだり、横になってごろごろしたり。室内はちょっと蒸し暑い程度なので、無理なく汗を流すことができる。屋外テラスのリクライニングチェアや、足湯ならぬ足水で涼むとよいだろう。浴室よりもワンフロア高いぶん、眺める景色には開放感がある。きっと夜景も素晴らしいだろう。
バーラウンジにも食事メニューはあるのだが、今回は3階レストランへ。メイン1品+ビュッフェスタイルで1,500円。決して安くはないが、和洋風が揃っており、好きなだけ食べられるので、かえってお得感があるかも(写真。盛り付けが下手なのは仕方がないことです・苦笑)。2階には畳+マット敷きの和室のほか、リクライニングシート(女性専用あり)の休憩室を設けている。金・土・祝前日はオールナイト営業だから、仕事帰りはもちろん、横浜観光にも大いに活用できる。
訪れたのが平日の昼間とあって、ご婦人方が客のほとんどを占めていた。振る舞いからしてもハイソな感じを受ける。料金に見合った客層とでも言えばよいのだろうか。館内での飲食は、すべて退館時に自動精算機で支払う。現金管理の面から採用しているのだろうけど、最後が機械というのはちょっと侘しい。閉店まであと2週間を切ってしまったが、お時間のある方はぜひ訪れてみてほしい。なお、現時点では「横浜地区での再開計画も検討している」というが、果たして実現となるだろうか!?
INSPA横浜
源泉/横浜温泉(コットンハーバー温泉:ナトリウム・塩化物強塩泉)
住所/横浜市神奈川区山内町15-2 [地図]
電話/045-451-4301
交通/横浜駅西口・東神奈川駅・みなとみらい・新高島駅より無料送迎バス
京急仲木戸駅より徒歩16分
JR京浜東北線・横浜線東神奈川駅より徒歩17分
横浜駅からバス15分「コットンハーバー」停徒歩1分
※専用及び共用の駐車場270台分あり(3時間まで150円、以降30分200円)
料金/レギュラー入館:2,500円
スピード入館:1,050円(1時間、延長30分ごとに630円加算)
深夜割増料金:1,500円(金・土・祝前日の深夜0時以降)
※別途メンバー登録料315円(初回のみ、HPより事前登録の場合は無料)
※中学生未満の入館不可
時間/10:00〜24:00(金・土・祝前日は翌8:00まで)
毎週木曜日定休
(追記-2010/10/1)
本文記載どおり2010/9/30をもって閉館しました。
(追記-2013/11/20)
会員制フィットネスジム&スパとして、2013/12/3にリニューアルオープン。
スパのみのビジター利用料金は2,500円。
月〜木:10:00〜23:00
金・土・祝前日:10:00〜翌8:00
日曜・祝日:10:00〜23:00
※毎月第3木曜日定休