旅は哲学ソクラテス

興味があるのは風呂屋めぐりとベイスターズです。それ以外のことにはあまり興味がありません。
日帰り温泉・スーパー銭湯・町の銭湯・共同浴場・サウナ・健康ランド・野湯など守備範囲は広めです。
行動範囲は神奈川を中心とした1都3県と静岡、山梨です。

檜原村

檜原温泉センター 数馬の湯(東京都檜原村数馬)

檜原温泉センター 数馬の湯(東京都檜原村数馬)檜原村に湧出する温泉は、蛇の湯温泉(たから荘)、檜原温泉やすらぎの湯(檜原村ふれあいセンター ※村民限定)、そして今回紹介する檜原温泉(数馬の湯)の3か所。蛇の湯温泉はその名の通り、大蛇が傷を癒したとの伝説が残り、一方の檜原温泉は地下1,200mの大深度掘削によって湧出。この2つの温泉は500mしか離れていないが、泉質も異なる。

檜原温泉センター 数馬の湯(東京都檜原村数馬)さて、数馬の湯は檜原村営(外部委託)の施設だ。通りから見る外観は、いかにも公共施設のそれだが、勾配天井の開放的な食費処などはなかなか洒落ている。しかし施設自体が平日19時まで、食費のラストオーダーは18時までと、さすがの田舎らしさ。玄関先では端材で作った木工品を、エントランスホールでは食品や登山記念バッチなども販売。

檜原温泉センター 数馬の湯(東京都檜原村数馬)フロントでロッカーキーを受け取り、廊下の突き当たりが浴室。大きな湯船はバイブラやジャグジーが激しく稼働しており、せっかくの温泉もこれでは泉質がよくわからない。もっとも地元住民にとっては、疲れを癒す場であるから、これで良いのだろう。露天風呂は小さくて、外気浴のおまけのようなもの。つぼ湯にいたってはお湯を張っていなかった。山の緑が間近に迫っているが、露天風呂は街道に面しているため、立ち上がって眺めてみればたまに往来する車があるのみ。

サウナ室も狭く、かなり年季が入った印象。室内の壁は高熱であめ色と化しているが、そこに刻まれた名前の数々。まるで便所の落書きか。かんなで削ったほうが良いのではなかろうか。

田舎の温泉風情を目的にやって来た客は肩透かしを食らうだろうが、ハイキングやバーベキューのあとの、ついで利用なら貴重な施設かもしれない。

檜原温泉センター 数馬の湯(東京都檜原村数馬)

檜原温泉センター 数馬の湯
源泉/檜原温泉数馬の湯(単純温泉)
住所/東京都檜原村数馬2430 [地図]
電話/042-598-6789
交通/JR五日市線武蔵五日市駅よりバス約1時間「温泉センター」停下車
     国道20号線「本町」交差点より山梨県道33号線経由で約22km
     国道411号線「油平」交差点より都道7号線〜206号線経由で約30km
     ※無料駐車場あり    
料金/大人820円、小人410円、未就学児無料
時間/平日10:00〜19:00、休日10:00〜20:00
     毎週月曜日定休(祝日の場合は翌日)

蛇の湯温泉たから荘(東京都檜原村数馬)

蛇の湯温泉たから荘(東京都檜原村数馬)白川郷の合掌造り、京都の町家など、地域の風土に根ざした建築様式は興味深い。東京都の最西端、檜原村数馬では兜造りの古民家を数棟見ることができる。兜造りは合掌造りにも似た様式だが、兜のように見えることからその名が付いた。小屋裏では養蚕が行なわれていたという。蛇の湯温泉たから荘の兜造りは、江戸時代中期の建築で、国の登録有形文化財に指定されている。(文化遺産オンライン

蛇の湯温泉たから荘(東京都檜原村数馬)古民家の昔風情は座敷にも表れている。太平洋戦争に出征した先祖様のご尊顔や、赤紙(召集令状)などが飾られ、傍らの座卓は雑誌が雑然としていたり、まるで個人のお宅を訪ねているかのよう。客室は別棟にあるようだから雰囲気はわからぬが、母屋だけは素朴な民宿の趣。山里の斜面に建っているため、階段を下って浴室へ。ロッカーはないから籠を使う。

蛇の湯温泉たから荘(東京都檜原村数馬)浴室には湯船1つ。窓の外は鬱蒼とした緑の景色。そして、南秋川の渓流を見下ろす。温泉は自然湧出で、泉温10.6℃の無色透明。蛇の湯温泉は「武蔵野風土記」にも記された古湯で、たから荘ただ1つ。ちなみに、東京都唯一の「日本秘湯を守る会」加盟旅館でもある。秘湯を実感するより、むしろ「ここも東京なのか!」とロケーションに驚くばかり。そして、ひと昔前はこのような鉱泉宿が各所にあったのだろう。旅情ムードに浸るとともに、タイムスリップしたかのような錯覚を覚えた。

蛇の湯温泉たから荘(東京都檜原村数馬)

蛇の湯温泉たから荘
源泉/蛇の湯温泉(単純硫黄冷鉱泉)
住所/東京都西多摩郡檜原村数馬2465 [地図]
電話/042-598-6001
交通/JR五日市線武蔵五日市駅よりバス65分「仲の平」停下車
     国道20号線「本町」交差点より山梨県道33号線経由で約22.6km
     国道411号線「油平」交差点より都道7号線〜206号線経由で約30km
料金/大人1,000円、小学生700円、幼児500円、2歳以下無料
時間/10:00〜18:00
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