庚申湯(東京都西東京市芝久保町)江戸東京たてもの園では「大銭湯展」を開催中。復元保存された子宝湯も見て回り、せっかくならレトロ銭湯に立ち寄って帰りたいなと。小金井公園北口まで突っ切って、田無駅へと至る途中にあるのが庚申湯。唐破風に懸魚という伝統的な様式だが、フロントに改装したのを機に、玄関の位置を変えたのだろうか。脱衣所は格式ある折り上げ格天井、柱時計といい歴史を感じさせるが、内外装すべてが綺麗な状態。まるでドラマのセットのよう。

庚申湯(東京都西東京市芝久保町)サウナは別途200円で、引っ掛け鍵をもらう。リンスインシャンプーとボディソープは浴室備え付け。浴室は男女が週替わりとなり、訪ねた日は男湯が「富士の湯」で遠赤外線サウナと露天風呂、女湯が「絹の湯」でコンフォートサウナとシルク風呂。左右対称の造りとなっており、ほかには生薬や入浴剤を使った日替わり湯、ジェットバス。ペンキ絵は丸山清人師によるもので、男湯側には湖畔から眺めた富士山が描かれていた。つまり富士の湯というわけ。

庚申湯(東京都西東京市芝久保町)サウナ室は小さなヒーターが頑張っている。定員10名くらい、いまはコロナウイルス対策なのか、サウナマットを間引きして定員6名。自分ともう1人しか利用しておらず、おのずと水風呂に入るタイミングはずらしながら。

しかし、夏場とあってか水風呂は20℃くらいなので、湯船との温冷交代浴での利用客もあり。露天岩風呂では1人分だけ腰掛ける広さがあって、サウナと水風呂と外気浴がそれぞれ2〜3歩の距離感。汗を流すシャワーも目の前にあって、すべてが絶妙すぎる。

庚申湯の名前は、敷地内に建つ庚申塔にちなんでいる。庚申湯公式サイトには以下のように記されている。
「庚申」とは、十支の庚(かのえ)と十二支の申(さる)の組み合わせで暦の上では60日に一度回ってくる庚申の日に、その夜を眠らずに過ごして健康長寿を願う信仰です。

庚申信仰は江戸時代に盛んに広まり、庚申湯にある庚申塔は、いまから300年ほど前に建てられたもの。府中道という古くからの街道に面しており、庶民の信仰も篤かったことだろう。そして半世紀以上もの間、庶民に親しまれてきた庚申湯。次世代への架け橋とならんことを願う。

庚申湯
住所/東京都西東京市芝久保町1-13-2 [地図]
電話/042-465-0261
交通/西武新宿線田無駅より徒歩15分
     青梅街道「田無町5丁目」交差点より約1
     ※無料駐車場12台分あり
料金/大人470円、中人180円、小人80円
     ※サウナは別途200円
時間/15:00〜23:00、毎週月曜日(祝日の場合は翌日)と毎月第1火曜日定休