旅は哲学ソクラテス

興味があるのは風呂屋めぐりとベイスターズです。それ以外のことにはあまり興味がありません。
日帰り温泉・スーパー銭湯・町の銭湯・共同浴場・サウナ・健康ランド・野湯など守備範囲は広めです。
行動範囲は神奈川を中心とした1都3県と静岡、山梨です。

八王子市

八王子温泉やすらぎの湯(東京都八王子市中町) ※2020/6/5より長期休業

八王子温泉やすらぎの湯(東京都八王子市中町)八王子中心街のど真ん中に位置するのが八王子温泉やすらぎの湯。パチンコ店、ビジネスホテルなどが同居するビルの2フロアを占め、さらにはバリ風岩盤浴施設も併設。リクライニングシートの休憩室では翌朝まで滞在することができ、カラオケルームや卓球コーナーを備えるなど、都市型健康ランドとでも言うべきか。ゆったり広々としたロビーや通路に俗っぽさはなく、サウナ施設に雰囲気が似ている気も。フロントでロッカーキーとタオル・館内着のセットを受け取ったら、女性はそのまま5階、男性は階段で4階へ。浴室内のナイロンタオル、カミソリ、歯ブラシは自由に使ってよい。

八王子温泉やすらぎの湯(東京都八王子市中町)浴室内にあるのはバイブラ湯、寝湯ジャグジー、立ち湯のスーパージェット、円形の半身浴、檜風呂、水風呂。それに加えて、ドライサウナとスチームサウナ。露天風呂(岩風呂)は屋根と目隠し壁に囲まれているのでまったく露天風情はなく、わずかに外気を感じるのみ。半身浴は替わり湯としても使用しているようだが、それは土日祝日のみ(?)でちょっと残念。檜風呂は毎月第3木曜日に天日干しをするらしく、わざわざ板をすべて取り外すのかは知らんが、なかなか真面目な取り組みだ。地下1,500mから湧出したという温泉は、半身浴と水風呂以外で使用しているものの、無色透明で温泉としての個性は感じられず。大月短大の田中収名誉教授の能書きが脱衣所に掲げられているのを見て、やはり八王子は山梨県の玄関口だと思った次第。

都市型施設で、なおかつ翌朝までのオールナイトで営業しているだけあって、食事処が26:00、ボディケアが25:30と、こちらも深夜まで営業。テレビ付きリクライニングシートのファミリーレストルーム(女性専用もあり)、簡易マットの仮眠室もあるから、昼にうたた寝するもよし、安価に宿泊を目的とするもよし。夜の繁華街で飲み歩いたとき、終電を逃したときなどに重宝しそうだが、それにしては深夜1時が受付終了とは早い気もする。八王子は意外と健全なのだろうか。

八王子温泉やすらぎの湯
源泉/八王子温泉(ナトリウム−塩化物強塩温泉)
住所/東京都八王子市中町2-1 [地図
電話/042-648-5111
交通/JR八王子駅より徒歩3分
     京王線京王八王子駅より徒歩5分
料金/(平日)大人1,600円、小人800円、幼児600円
     (休日)大人2,000円、小人800円、幼児600円
     ※館内着・タオルセット含む
     ※小人は小学生以下、幼児は3才〜未就学児
     ※深夜料金別途1,500円(深夜1:00以降)
     温泉利用のみ(1時間コース)1,200円
     ※館内着・タオルセットなし
時間/10:00〜翌8:00(深夜1:00受付終了)

松の湯(東京都八王子市小門町)

松の湯(東京都八王子市小門町)八王子駅から西八王子駅にかけての甲州街道(国道20号線)は、かつて八王子宿として賑わったところ。現在でも国道16号線や秋川街道、陣馬街道が分岐する交通の要衝だ。

松の湯は八王子駅と西八王子駅のほぼ中間に位置し、徒歩圏でありつつも、駐車場は3か所に計18台分完備と利便性はよい。露天風呂松の湯と書かれた煙突がランドマーク。写真手前の塀の裏が露天風呂であるらしく、通りにも薬湯のにおいが漂っていた。期待できそうな予感。

松の湯(東京都八王子市小門町)フロントの奥に小さなロビーがあって、そこにはソファとテレビ。脱衣所にも境壁の上にテレビを置いている。脱衣所の一角に5帖ほどの休憩室を設けていて、そこでは喫煙可。インストルメンタルのBGMを流している。

浴室は境壁にカランが7つ、5-5の島が1列、片側のみ5つ並んだ列の裏側は水風呂で「サウナ専用」の文字。各列に1つずつシャンプー・ボディソープを備えているから、貸しタオル(20円)を利用すれば手ぶらで訪ねることができる。

湯船は水風呂を含めて3つがL字型に配置されている。大きな湯船は泡風呂で、ミクロバイブラとジャグジー2人分、座湯ジャグジー2人分を手すりで分けている。小さな湯船は押しボタン式の大噴射ジェット。サウナは水風呂の向かいにあって、脱衣所に食い込むような配置。さらに露天風呂もあり、4帖ほどの広さの岩風呂のつくり。高い塀で囲まれており、ひさしが半分覆っているが、見上げれば青空と煙突のてっぺんの「露天」の文字が見えた。実母散系の薬湯の袋が沈んでおり、これが外にも漂っていたにおい。ベンチも1つあるから湯冷ましにちょうどいい。

浴室内はタイル張りだが、昨年開催の「富士山詣で」のバスポスターを2枚貼っていた。殺風景な室内の彩りとしてはもってこいだし、ほかの銭湯もぜひ真似したらよいと思う。平日の昼間にも関わらず、男湯は常に10人ほどの客が訪れていた。八王子市には現在4軒の銭湯が営業しているが、レトロ系と設備充実系が半々ずつ。松の湯は後者として安定した人気を確保しているようだ。

松の湯(東京都浴場組合)
日本お風呂・温泉倶楽部 お湯ニストインタビュー

松の湯
住所/東京都八王子市小門町20 [地図
電話/042-622-5356
交通/JR中央線西八王子駅北口より徒歩17分
     またはJR中央線・横浜線八王子駅北口より徒歩18分
     甲州街道(国道20号線)「本郷横丁東」交差点より南に約100m
     ※無料駐車場18台分あり
料金/大人450円、中人180円、小人80円
     サウナは別途250円
時間/14:00〜24:00、毎週月曜日と毎月第1火曜日定休

(追記-2016/10/1)
ツイッターの情報によれば、松の湯は10/30をもって廃業するとのこと。

(追記-2017/2/6)
署名活動によって閉店を撤回し、以後期限付きで営業を継続していたが、このたび正式に継続することとなった。

武の湯(東京都八王子市千人町) ※2013/7/31廃業

武の湯(東京都八王子市千人町)八王子と高尾の中間、西八王子は小さい駅ながらも、駅前はこぎれいに整備され、そして夕暮れ時は賑わっていた。駅のすぐ北側には甲州街道(国道20号線)が中央線と並行しており、この一帯の地名は千人町。江戸時代に武蔵と甲斐の国境警備に当たった「八王子千人同心」に由来するという。

武の湯は駅北口から北東に550mほどの住宅地にあり、昭和28年に開業、現在の建物は昭和51年建築とのこと。古きよき銭湯の佇まいで、オリジナルの暖簾がポップに目立って見える。

武の湯(東京都八王子市千人町)下足箱の上にはホーロー看板。番台は改修したのかコンパクトで、しかも高さのない形式。じゅうぶんな数のロッカーもあるが、紛失したのか鍵の付いていない箇所が多い。ほかに乱れ籠、身長計、クラシカルな体重計。

浴室は手前に洗い場、奥に湯船が並んでおり、カランは境壁側に7、島が2列で4-4、外壁側は6。シャワーは壁側のみで、島列にいたっては鏡すらない。しかしシャンプーとボディソープを各列に1セットずつ置くのは、嬉しいサービスだ。

武の湯(東京都八王子市千人町)湯船は小さいほうが深湯で、大きい方が浅湯。どちらもジャグジーが1基あり。温度計は40℃を指しているが、実際はもうちょっと熱め。洗い場もそうだったが、湯船の縁のタイルもあちこちが剥がれ、そこから絶えずお湯があふれている。変色や目地の黒ずみもすさまじい。ここまでのくたびれ具合はひさしぶりに見たが、微笑ましくて応援したい気持ちにもなる。武の湯で唯一新しいものといえば、今年4/19に描き替えたペンキ絵で、丸山清人師による西伊豆。その下には広告看板が、かつては2〜3枚並んでいたようだが、いまは地元の小川耳鼻咽喉科のみ。境壁は花鳥風月(?)のモザイクタイル。

訪れたのは17時ちょっと前で、開店からの客がはけた頃だろうか。途中から貸切になってしまった。八王子といえば学生の町というイメージだが、たまにしか来ないし、1人で来ることはまずないのだという。そして古くからの馴染み客も世代交代が進んでいるとか。個人的にはひさしぶりに「当たり」の銭湯だったが、この楽しさを皆さんにぜひ共感していただきたい。

武の湯
住所/東京都八王子市千人町1-7-10 [地図
電話/042-661-3114
交通/JR中央線西八王子駅より徒歩8分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
時間/16:00〜23:00、毎週木曜日定休

(追記-2016/10/1)
武の湯は2013/7/31をもって廃業しました。
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当ブログでご紹介している温浴施設の情報は、すべて自ら訪問し記録したものです。再訪時に料金・設備等で変更点があればその都度追記していますが、施設によっては現在と異なる点がありますのでご了承ください(⇒情報をお寄せください)。 また、当ブログ記載の「交通」は、各施設の公式サイトやパンフレットで公表している情報です。公表なき場合は1分=80mとして計算しています。
神奈川県の銭湯料金
神奈川県の銭湯の料金は下記の通りです。
・大人470円(12歳以上)
・中人200円(6歳以上12歳未満)
・小人100円(6歳未満)
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