観泉荘こまや(愛川町半原)愛川町で温泉といえば、半原の塩川鉱泉ただひとつ。かつては中津川の支流、塩川沿いに滝の家と優喜山荘の2軒の鉱泉宿もあったが、現在営業しているのは中津川との合流地点にある観泉荘こまやのみ。宮ヶ瀬ダム建設の収用による代替移転で、新築から間もない昭和63年11月にこの地を訪ねた漫画家つげ義春いわく「おそろしく通俗的」(貧困旅行記)。

観泉荘こまや(愛川町半原)名物といえば鮎と猪料理で、これは丹沢の定番とも言えるが、旅館の建物とは別にバーベキュー専用のテントハウス(ブローハウゼ)もある。また、法事の会食やコンパニオンを揚げての宴会(艶会)にも対応。つまりは田舎ならではの何でもあり。開けた河原に建ち、観泉荘の名のごとく客室からは中津川を眺める。渓流釣りで賑わう中津川も、時期外れの平日ともなれば閑散としたものだ。

観泉荘こまや(愛川町半原)温泉の利用は宿泊客限定としているが、平成25年以前は土日祝日の11:00〜15:00に限って、日帰り入浴(600円)も受け付けていた。浴室の紹介としてホームページに掲載されているのは、露天風呂、岩風呂、小風呂だが、ブローハウゼの裏には混浴SPAも。かまくらのような造作が2つあって、他人が来たら身を隠すか、それとも独りで瞑想するか。温泉は無色透明で特徴もないが、ホームページには「神奈川の名湯の一つで,霊泉あらたかな信仰の湯として関東近県に知られています」と。知らなくて申し訳ない。

観泉荘こまや(愛川町半原)塩川滝観泉荘こまや(愛川町半原)
塩川滝

観泉荘こまやより塩川を600mほど遡ると、落差30mの塩川滝がある。ここではかつて滝籠りの修験が行われていたという。

観泉荘こまや
源泉/塩川鉱泉
住所/愛甲郡愛川町半原914 [地図
電話/046-281-0100
交通/小田急線本厚木駅よりバス「馬渡」停徒歩7分
     国道412号線「平山坂下」交差点より約1.4km
※入浴は宿泊客限定