旅は哲学ソクラテス

興味があるのは風呂屋めぐりとベイスターズです。それ以外のことにはあまり興味がありません。
日帰り温泉・スーパー銭湯・町の銭湯・共同浴場・サウナ・健康ランド・野湯など守備範囲は広めです。
行動範囲は神奈川を中心とした1都3県と静岡、山梨です。

夏の甲子園2010/8

源ヶ橋温泉(大阪市生野区林寺)

源ヶ橋温泉(大阪市生野区林寺)大阪市内にもたくさんの銭湯が残っているし、電車が高架線を走っていると車窓から煙突を見かけることも多い。大阪府浴場組合や各地域組合のホームページも公開されており、銭湯を訪問しやすい地域だといえるだろう。個性派銭湯も数多く存在するようだが、夏の甲子園観戦のついでに向かったのは、生野区にある「源ヶ橋温泉」という銭湯。インターネット検索の上位に表示され、個性派+昭和レトロの代名詞であるらしい。しかも国の登録有形文化財に指定されているのだ。

源ヶ橋温泉(大阪市生野区林寺)ターミナル駅の天王寺から大阪環状線でひと駅、寺田町が最寄駅。東西に貫く幹線道路を東に進み、源ヶ橋交差点から商店街を歩く。個人商店ばかりが軒をつらね、典型的な下町風情がつづいている。そんな商店街が終わりに近づいた頃、右手側の路地奥にあるのが源ヶ橋温泉だ。夏なので大木の枝葉に半分隠れていたが、目を惹くのは洋風の外観。洋瓦なのにしゃちほこを載せ、玄関の上には左右一対の「自由の女神像」。入浴=ニューヨークということなのだろう。高々と掲げているのはトーチならぬ温泉マーク。大阪らしい遊び心を感じさせる。

源ヶ橋温泉(大阪市生野区林寺)玄関をくぐれば、やはり日本の銭湯。番台式の庶民的な雰囲気だ。脱衣所は広くゆったりとしており、壁側にロッカーもあるが、脱衣籠を使う客も多い。椅子があるにもかかわらず、床に直接座って服を脱いだり、湯上がりに寛いだりする人も。関東ではまず見られない光景だ。銭湯では脱衣所のことを「板の間」というが、ここでは文字通り板の間としての役割を果たしている。

浴室も広めで、カランは壁に沿ってL字型に並び、全部で16。日曜日の夕方だからか客が多く、ほとんどが埋まっていた。湯船は室内中央に配置されているが、そのまわりは床面より一段高くなっている。そこに腰掛け、直接お湯を汲んで身体を洗う人もいる。関東よりひと回り小ぶりの桶でバシャバシャとやるのだ。噂には聞いていたが、現実の光景として繰り広げられていた。それ以外にも、腰掛けてボーっとしたり、ストレッチしたり、まるで共同浴場のよう。

室内中央にある湯船はゆったりとした大きさで、深湯と浅湯&ジャグジーに分かれている。隅にはもう1つ小ぶりな湯船があって、こちらは半分がタイル張りの電気風呂、半分が石づくりのオパール原石風呂。日替わり湯で「麻黄」と書いてあったが、名前通りの色をしている。お湯は若干ぬるめ。屋号に「温泉」とあるが、これは関西によくある名前の付け方で、実際に温泉を使用しているわけではない。ほかに小さなスチームサウナもあって、無料で利用できる。ありがたいサービスだと思うが、関西では無料が基本であるらしい。関東の銭湯に多く見られる背景画の類は一切なく、ここは天井までの白タイル。床や湯船には御影石の大判タイルが使われている。室内が広いぶん開放的で、明るい日差しが入ってくる。

昭和12年の建築で、当時2階はビリヤード場やダンスホールとして使用していたという。時代の最先端をいくハイカラな銭湯だったに違いない。そしてむかしもいまも銭湯は町の社交場だ。

源ヶ橋温泉(生野浴場組合)
大阪府浴場組合
源ヶ橋温泉浴場(国指定文化財等データベース)

源ヶ橋温泉
住所/大阪市生野区林寺1-5-33 [地図]
電話/06-6731-4843
交通/JR大阪環状線寺田町駅より徒歩8分
料金/大人410円、中人130円、小人60円
時間/15:00〜24:30、毎週月曜日定休

なにわ健康ランド湯~トピア(大阪府東大阪市長堂)

なにわ健康ランド湯~トピア(大阪府東大阪市長堂)急遽観戦することを決定した甲子園決勝戦。帰りの交通手段や宿泊場所など、何も決めないまま新大阪行きの新幹線に飛び乗ってしまった。ひと夏で2度の甲子園となれば、さすがに節約したい。土地勘のない大阪では、高速バス乗り場を探すのに苦労したが、なんとか帰りの足は確保。東京駅八重洲口まで4,800円!最後の1席だった!

となれば次は宿の問題。いちおう家を出る前に「大阪 健康ランド」で検索し、上位にヒットした「なにわ健康ランド湯~トピア」のトップページだけはプリントアウトしていたが、大阪到着後はそれ以上の情報収集が面倒になり、結局は同施設のある布施に向かった。ミナミの中心地・難波から近鉄で約10分の距離にあり、利便性はじゅうぶん。駅から真っ直ぐ徒歩5分のわかりやすい場所にある。

なにわ健康ランド湯~トピア(大阪府東大阪市長堂)各フロアでゾーニングした7階建のビル。1階にフロント、2~3階は女性専用、5~6階は男性専用、4階は食事処、7階はマッサージのフロアだ。フロントでは入館料を支払い、下足箱とロッカーの鍵を引き換えてもらったら、エレベーターで移動する。

男性の場合は6階がロッカー室(脱衣所)と隣接して仮眠室、5階が浴室で、その間は階段で上下する。フェイスタオルはロッカー室に用意があるものの、館内着は5階浴室入口にあるため、裸で階段を下りていくのだ。仮眠室との開口部には扉がなく、エレベーターホールとの出入口も同様。どこにいても行き交う裸の人が視界に入ってくるという、ずいぶん開けっぴろげな構造だ。

浴室には湯船各種と2つのサウナ、アカスリコーナーがある。バイブラ湯、寝湯ジャグジー、桧風呂、宝寿薬湯、日替わり湯、水風呂と、1つ1つは特別大きくないものの、ひと通りのニーズは満たしている。日替わり湯は「ハッカ風呂」で、ハッカオイルを使用した本格的な趣向のため、油膜が浮くし、においもするし。日焼けした肌にはありがたい清涼感だった。翌日は一転して「とうがらし風呂」。赤唐辛子がたくさん浮かんでおり、ピリピリとした刺激と発汗作用を実感できる。夏らしいユニークな試みだと思う。

高温のドライサウナは2ヶ所の扉から出入りできるL字型のつくり。中温サウナは床に砕石程度のヒマラヤ岩塩が敷き詰められており、大きなバスタオルの上で寝転んで汗を流す。いずれも室内は広い。浴室内の1ヶ所にまとめられた洗い場は、どことなく古さを感じさせるものの、ナイロンタオルやカミソリなどの備品は揃っている。

なにわ健康ランド湯~トピア(大阪府東大阪市長堂)仮眠室にはリクライニングチェアが数多く並び、前方上部には各局を映し出したテレビが並んでいる。土曜日の夜遅くに訪れたため仮眠室の空き状況を心配したが、若干の余裕があった。男女兼用リクライニングルームと有料仮眠ルーム(520円)は1階にあるので、そちらを利用してみてもよいだろう。4階食事処の大広間では毎週日曜日に歌謡ショーを開催しているという。また、7階ラウンジでは軽食類を24時間用意している。ちょっと休憩したいときにエレベーターホールわきのロビーしかないのが難点。喫煙所と化しており、のんびりくつろげる雰囲気ではない。しかし、総合的に考えれば低料金に見合った、むしろそれ以上の充足感はあるだろう。大阪の夜を満喫してからひとっ風呂、そして宿代わり。合計2,310円でひと晩過ごせるのは安いと思う。

なにわ健康ランド湯~トピア
住所/大阪府東大阪市長堂3-4-21 [地図
電話/06-6787-1126
交通/近鉄奈良線・大阪線布施駅より徒歩5分
     近鉄奈良線・JRおおさか東線河内永和駅より徒歩5分
料金/大人1,050円、小人470円(4歳~小学生)
     深夜料金(1:00~6:00)大人1,260円、小人630円
時間/24時間、年中無休

仁徳陵古墳と遊郭跡

百舌鳥駅甲子園の決勝戦を観戦した翌日、せっかくだから大阪観光してから帰ることにした。とはいえ、大阪市内の繁華街を1人でうろつくのは時間を持て余すだけ。そこで思いついたのが大阪市の南に位置する堺市。仁徳天皇陵の大きな古墳は教科書で見たことがある。そして地場産業でいえば、刃物の町。そのくらいしか知識はないのだが、とにかく行ってみることにした。念のためガイドブックを立ち読みしてみるが、情報は何も得られず、仕方なく道路地図で確認すると、最寄りはJR阪和線の百舌鳥駅だということはわかった。この百舌鳥駅、漢字3文字なのに読みは「もず」の2文字。正直言うと読めなかった(苦笑)。駅を出て看板どおりに歩いていくと観光案内所があり、そこで自転車を借りることにした。夕方まで借りても240円と安い。パンフレットをたくさん貰って、いざ出発。

百舌鳥駅百舌鳥駅
仁徳陵古墳仁徳陵古墳

仁徳陵古墳の前には観光ボランティアのおばちゃんがいて、古墳についてあれこれ教えてくれた。その時には「ほぅ、なるほど」と思うも、歴史の勉強を避けてきた僕にとっては、残念ながら何を聞いたのかあまり憶えていない。パンフレットなどで要約すると、堺市には仁徳・履中・反正の百舌鳥三陵を中心に大小47基の古墳が残っていること、築造は4世紀後半から5世紀後半であること、仁徳陵は周囲約2,700m・面積約464,000屐聞短勹犁緇12個分)の世界最大の墳墓であるとのこと。詳細は「仁徳陵古墳百科」(堺市 > 堺市博物館)にて。柵の向こう側は宮内庁の管轄なので立ち入ることができず、鳥居に向かって参拝するのみだという。鳥居までも結構な距離があり、目の前にはこんもりとした森が広がっているようにしか見えない。スケール間はおろか、鍵状になった前方後円墳のディテールは確認することはできないのだ。教科書に載っているのは航空写真で、強いて上から見たいのであれば市役所21階展望ロビーから眺めるのがよい、とのこと。

観光ボランティアのおばちゃんは、堺市の見どころをいろいろ教えてくれた。大坂夏の陣で焼失後に沢庵和尚が再建(1619年)したという南宗寺、狩野派の作といわれる襖絵のある大安寺、織田信長によって安土城に移植されたが再び堺に返されたという大蘇鉄のある妙国寺。しかしいちばん興味を惹いたのは「南宗寺の近くに遊郭があった」という何気ないひと言。詳しく聞けばいまでもその名残を留める建物があるという。阪堺電車の走っているあたりはかつての紀州街道で、旧市街でもある。そして、こういうときこそレンタサイクル万歳である。

▼まずは堺の旧市街地の古い建物や町並みを年代問わずざっくばらんに

堺の古い町並み堺の古い町並み
堺の古い町並み堺の古い町並み
堺の古い町並み堺の古い町並み
堺の古い町並み堺の古い町並み
堺の古い町並み堺の古い町並み
堺の古い町並み堺の古い町並み

▼南宗寺、大安寺、妙国寺

南宗寺大安寺妙国寺

▼与謝野晶子生家跡、千利休屋敷跡、阪堺電車、堺刃物伝統産業館

与謝野晶子生家跡千利休屋敷跡
阪堺電車阪堺電車
堺刃物伝統産業館堺刃物伝統産業館

▼堺市役所21階展望ロビーからの眺め

堺市役所21階展望ロビーからの眺望堺市役所21階展望ロビーからの眺望堺市役所21階展望ロビーからの眺望

▼銭湯も発見
上段は電気湯と東湯。中段は千歳湯と大多福湯。下段は大多福湯の「人間乾燥室、暦風呂、クリニックバス」という謎の看板、サウナ&温泉プールのコパーナ。

電気湯東湯
千歳湯大多福湯
大多福湯コパーナ

10時頃に観光をスタートし、16時頃にレンタサイクルを返却するまでの大半の時間を遊郭跡探しに没頭したのであるが、結論から言うと「よくわからなかった」のであった。いまになってネットで調べてみると、南海本線堺駅近くの栄橋町と竜神町、阪堺電車御陵駅近くの南旅籠町に遊郭があったらしい。空襲や都市化によって、町にはかつての面影はまったくないのだが、そんななかでも「これは…」と感じさせてくれたのが下の写真。

堺の古い町並み堺の古い町並み
堺の古い町並み堺の古い町並み

(左上)表札に「乳守」と表記しているのは、南旅籠町が乳守遊郭と呼ばれていたことに関係するのだろうか。(右上)千利休屋敷跡の隣の建物は「ゑら佐」という屋号の店。(左下)龍神橋のたもとにあるフェニックス横丁。(右下)「産業人旅館」の看板を出している旅館。
いずれも遊郭跡の名残とはいえないのかもしれないけど、当時の賑やかさを思わせる建物だ。


(ネットで検索していたら、素晴らしい動画を発見)

というわけで、古墳めぐりのはずが大きく本題とずれ、こんな感じで堺の町をさまよいました、というお話でした。

堺観光ガイド(社団法人堺観光コンベンション協会)
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当ブログでご紹介している温浴施設の情報は、すべて自ら訪問し記録したものです。再訪時に料金・設備等で変更点があればその都度追記していますが、施設によっては現在と異なる点がありますのでご了承ください(⇒情報をお寄せください)。 また、当ブログ記載の「交通」は、各施設の公式サイトやパンフレットで公表している情報です。公表なき場合は1分=80mとして計算しています。
神奈川県の銭湯料金
神奈川県の銭湯の料金は下記の通りです。
・大人470円(12歳以上)
・中人200円(6歳以上12歳未満)
・小人100円(6歳未満)
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