旅は哲学ソクラテス

興味があるのは風呂屋めぐりとベイスターズです。それ以外のことにはあまり興味がありません。
日帰り温泉・スーパー銭湯・町の銭湯・共同浴場・サウナ・健康ランド・野湯など守備範囲は広めです。
行動範囲は神奈川を中心とした1都3県と静岡、山梨です。

南会津〜中通り2010/5

斉藤の湯 元湯 下の湯(福島県田村郡三春町)

斉藤の湯 元湯 下の湯(福島県田村郡三春町)前回は「斉藤の湯」の上の湯をご紹介したので、今回は下の湯である。両者の距離は200mほどしかなく、下の湯もまた大滝根川沿いに建つ、こじんまりとした旅館だ。上の湯では子供達が外で遊んでいたが、下の湯ではおばちゃんたちが玄関わきの居間で寛いでいた。宿の人が出迎えてくれるわけではなく、どうしたものかと思っていたら、「お金はあとで払えばいいんだよ」と浴衣姿でうろうろしていたおじさんが言う。宿の人はいないんですか?と聞くと、「いるよ、そこに」。おばちゃんのうちの1人だった。そして料金は先払いだった。適当な感じが田舎っぽくていい。

斉藤の湯 元湯 下の湯(福島県田村郡三春町)館内をぐるりと回りこむと浴室がある。そこに至るまでには大広間とテーブル席の休憩スペース。脱衣所は棚とカゴのほか、100円返却式のロッカーもある。浴室にはカラン3つと、「庄ノ湯」「亀ノ湯」と名づけられた2つの湯船がある。どちらも温泉としては「斉藤の湯」ということらしいが、お湯の色は異なる。透明ながらやや緑がかっているのは庄一が発見した源泉。薄茶色でやや緑がかっており、濁った感じがあるのは亀太郎が発見した源泉。名前は2人の頭文字から。亀ノ湯のほうが古く、発見したのは明治34年だという。

窓は曇りガラスなので外の景色はよくわからないが、一方は道路側を、もう一方は隣接する神社の裏手の崖に面している。2つのお湯を楽しめるので得した気分だが、加えて景色のよさを望むのは贅沢なのか…。入浴料金が安いため、時間に余裕があれば上の湯とセットで訪れたい。

斉藤の湯 元湯 下の湯
源泉/斉藤の湯(単純放射能冷鉱泉)
住所/福島県田村郡三春町斎藤字惣角地83-1 [地図]
電話/024-944-1158
交通/郡山駅前より国道4号線「若葉町」交差点〜県道57号線経由で約9.2km
料金/320円(1時間以内)
時間/7:30〜20:30

さいとうの湯 元湯 上の湯(福島県田村郡三春町)

さいとうの湯 元湯 上の湯(福島県田村郡三春町)福島県三春町には「斉藤の湯」なる温泉が湧いている。温泉名に具体的な定義などないようだが、地名から採るのが一般的であろう。斉藤の湯は人の名前?と思いきや、これも地名なのであった。斉藤さんが多く住んでいるのかはわからないが、「上の湯」「下の湯」のどちらも斉藤さんが経営しているわけではない。そもそも民家などあまりない、のどかな環境だ。三春町の南西に位置し、郡山市との市町境にも近い。県道54号線より大滝根川沿いを東に入っていくが、その曲がり角に「上の湯」「下の湯」の看板が立っている。手前にあるのが下の湯、200mほど先に上の湯がある。いずれもこじんまりとした田舎の旅館だ。

さいとうの湯 元湯 上の湯(福島県田村郡三春町)斉藤の湯は「放射能泉」という珍しい泉質。微量のラドンを含み、一般的には免疫細胞の活性化に効果があると言われている。館内には「人によってはあとから痛みが出る場合がありますが、好転反応の現れです」とある。病気療養のため長逗留する客などもいるのだろうか。素泊まりも受け付けているし、廊下には懐かしい感じの流し台もあった。

さいとうの湯 元湯 上の湯(福島県田村郡三春町)玄関先で料金を支払ったら、川を眺めながら館内左手奥の浴室へ。脱衣所には棚とカゴしかないので、貴重品は廊下にある100円返却式のコインロッカーへ。浴室には5帖ほどの大きさの湯船1つ、カラン2つといたってシンプル。2面がガラス張りで、窓の外によく手入れされた庭と植栽、立ち上がると大滝根川を眺める。サッシのふちに怪獣などのフィギュア(食玩?)が並んでいるのは、子供の遊び心か。お湯はうっすら緑がかっており、じんわりと熱い。循環式で湯垢が舞っているのが残念。おかげさまで体調良好だし、放射能泉の効能はすぐに実感できるものではないが、のんびりとした景色を眺めながらのんびりとお湯につかること、これがいちばんの効能なのではないだろうか。

さいとうの湯 元湯 上の湯
源泉/斉藤の湯(単純放射能冷鉱泉)
住所/福島県田村郡三春町大字斉藤字上河原102-1 [地図]
電話/024-944-2137
交通/郡山駅より国道4号線「若葉町」交差点〜県道57号線経由で約9.4km
料金/300円
時間/8:00〜20:00

三春町を散策

福島県三春町は、郡山市の東側に隣接し、日本三大巨桜として有名な「滝桜」がある町。毎年4月中〜下旬に見頃を迎え、全国から約20万人の観光客が訪れるという。ゴールデンウィークも終盤にはすでに葉桜だったが、それならば城下町三春を散策してみたいと思い、立ち寄ってみた。といっても町自体は小さく、城下町の面影もあまり残っていない。なお、三春町の歴史については、歴史民俗資料館の「WEB資料館」でどうぞ。

以下、三春町で撮った写真を順不同で。

車の中から撮った三春滝桜藩講所表門洋館(旧遠藤眼科)
古い商家(近江屋米肥店)古い商家古い商家
三春町文化伝承館山田屋旅館職人横丁
井戸のある家路地路地

田村大元神社は江戸時代中期から後期に建てられたという。修復中だったが、ちょうど休工日。しかしどうしたものかと思っていたら、近所のおじいさんが「平気だよ。見ていきなよ」と言う。細部にいたるまで素晴らしい装飾だった。

田村大元神社田村大元神社田村大元神社
田村大元神社田村大元神社田村大元神社

中の湯中の湯中の湯
路地の奥に「中の湯」という廃業した銭湯を見つけた。なぜ銭湯だとすぐに判ったか? 銭湯好きとしては「バクレス式オゾン温泉」のホーロー看板を見逃すわけはない。美容室、理容室の裏手にあって、母屋とは渡り廊下でつながっている。年季が入った建物はだいぶ痛んでいる。入口の前にはいろんな物が積まれ、ほこりをかぶっていた。ちなみに三春町には、ぬる湯旅館にレンガ造りの銭湯が併していて、現役で営業しているそうだ。訪れた人のブログなどを拝見したが、お湯はぬるくないらしい。なんだかあべこべだ(笑)

三春町役場
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当ブログでご紹介している温浴施設の情報は、すべて自ら訪問し記録したものです。再訪時に料金・設備等で変更点があればその都度追記していますが、施設によっては現在と異なる点がありますのでご了承ください(⇒情報をお寄せください)。 また、当ブログ記載の「交通」は、各施設の公式サイトやパンフレットで公表している情報です。公表なき場合は1分=80mとして計算しています。
神奈川県の銭湯料金
神奈川県の銭湯の料金は下記の通りです。
・大人470円(12歳以上)
・中人200円(6歳以上12歳未満)
・小人100円(6歳未満)
銭湯にはタオル、ボディソープ、シャンプーを持参して行きましょう!

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