旅は哲学ソクラテス

興味があるのは風呂屋めぐりとベイスターズです。それ以外のことにはあまり興味がありません。
日帰り温泉・スーパー銭湯・町の銭湯・共同浴場・サウナ・健康ランド・野湯など守備範囲は広めです。
行動範囲は神奈川を中心とした1都3県と静岡、山梨です。

九州温泉2008/1

日帰り温泉・スーパー銭湯のオープン&閉店情報(首都圏)
* 海辺の湯 久里浜店(横須賀市久里浜) -2017/1/11オープン
* Gensen Cafe(湯河原町) -2017/2/24オープン
* 西武秩父駅前温泉 祭の湯(埼玉県秩父市) -2017/4/24オープン
* 花湯スパリゾート(埼玉県熊谷市) -2017/4/27オープン
* ひだまりの泉 萩の湯(東京都台東区) -2017/5/29リニューアルオープン
* 湯けむり天然秘湯 龍泉の湯(千葉県成田市) -2017/6/1オープン
* 桜湯(山梨県昭和町) -2017/6/7オープン
* センチュリオンホテル&スパ 上野駅前(東京都台東区) -2017/7/7オープン
* サウナつかさ新城(川崎市中原区) -2017/7/20閉店
* スパニュージャパン(横浜市中区) -2017/8/31閉店

谷の湯(大分県別府市北中)

谷の湯鉄輪地区にある共同浴場。旅館街の裏手、源泉を汲み上げる櫓が建ち並ぶ路地を歩いていく。あちこちから湯気がもうもうと上がり、観光地の舞台裏を垣間見た気分だ。小さな川が路地と平行して流れており、そのためなのか谷の湯は路地から少し下ったところに建っている。2階建の小さな建物で、1階の入口の扉には「料金は上屋で払ってください」との小さな貼り紙。谷の湯の2階と隣の民家の1階は建物が一体化しており、民家にいたおばちゃんに料金を支払う。

谷の湯入口の扉を開けると、脱衣所と浴室の境目もなく、ただ棚が並んでいるだけ。すのこの幅1m足らずが通路兼脱衣スペースである。そして1mくらい隔てて4帖くらいの大きさの湯船がある。ほんの少し緑がかっているが、透明度のあるやわらかいお湯。温度もちょうど良かった。

谷の湯浴室は湯船もコンクリート打ちっぱなし。ところどころがぼんやりと黒ずんで、いい具合にくたびれている。いままで数々のお湯に浸かったが、考えてみればコンクリ製の湯船ははじめてだ。そして入口の扉を開けた瞬間から気になったのが、浴室の隅っこに不動明王が祀られていること。賽銭箱も置かれ、線香も焚かれている。その下はかまどのように見えるが、あとで調べたら旧源泉だという。いまは水が溜まっている。

といった具合で不動明王に見守られながらの入浴。ただし、これは男湯だけのようだ。

谷の湯
源泉/鉄輪温泉(単純温泉)
住所/大分県別府市北中1組 [地図
電話/なし
交通/JR日豊本線別府駅西口よりバス16分「鉄輪」停徒歩4分
料金/大人100円、子供50円
時間/6:30〜22:00

鉄輪むし湯(大分県別府市鉄輪)

鉄輪むし湯鉄輪地区には長逗留の湯治客のために貸間旅館などが多く建ち並んでいるが、そのど真ん中にあるのが、市営の公共浴場・鉄輪むし湯。名前の通り「むし湯」という変わった入浴方法が楽しめる。料金を支払う際に簡単な説明を受け、そして脱衣所へ。裸になって内風呂で掛け湯。そのあと再び脱衣所。借りた浴衣を裸のうえにまとい、これで準備完了。受付にいるおばちゃんに声をかけ、番号札を腕につけてもらったら、小さな扉からむし湯の浴室へ。

鉄輪むし湯8帖ほどの薄暗い室内には床一面に石菖という薬草が敷き詰められている。藁のようにゴワゴワとした感触で、イグサを蒸したような臭いと湯気が充満している。入口側に木製の枕が等間隔で並んでおり、そこに頭を載せ、薬草の上にじかに寝そべる。初めのうちは室温も温く、薬草が多少チクチクするように感じるが、徐々に噴き出す汗と室内の湯気で浴衣と薬草がしっとりとしてくる。むし湯の入浴は10分が目安。時間が経つと外から番号で呼ばれる。汗でびっしょりになった浴衣は脱衣所で脱ぎ、内風呂で汗を流す。

鉄輪むし湯浴室は新しくてきれい。それもそのはず平成18年に建て替えし、リニューアルオープンしたとのこと。無色透明のお湯が掛け流し。むし湯から出たばかりだと冷たい水をグイッと1杯飲みたいところだが。ウォータークーラーなどの設置があればいいな、と思う。


鉄輪むし湯-足むし外には足湯ならぬ足蒸しもあり、無料で利用できる。

ところでこの「むし湯」だが、鎌倉時代の建治2年(1276)に、一遍上人によって創設されたと伝えられている。館内には一遍上人の仏像が祀られている。20世紀初頭に活躍した詩人・野口雨情が訪れたときには、「わたしゃ鉄輪むし湯の帰り 肌に石菖の香が残る」と詠んでいる。通常のサウナよりもたっぷり汗が出るし、横たわっているぶん身体も楽。乾式と湿式の両方の要素を併せ持つ、和風のサウナである。別府を訪れたらぜひ体験してみてほしい。

鉄輪むし湯
源泉/鉄輪温泉(金龍地獄:ナトリウム−塩化物泉)
住所/大分県別府市鉄輪風呂本1組 [地図]
電話/0977-67-3880
交通/JR日豊本線別府駅西口よりバス16分「鉄輪」停徒歩4分
料金/500円 ※貸浴衣210円
時間/6:30〜20:00、毎月第4木曜日定休

竹瓦温泉(大分県別府市元町)

竹瓦温泉竹瓦温泉は湯の街別府を代表する共同浴場。昭和13年に建替えられたという建物は唐破風の屋根を持つ本格的な和風建築。木造2階建で共同浴場とは思えないほどの大きな建物。平成16年に国の有形登録文化財に指定された。明治12年(1879)の創業当初は屋根を竹で葺いていたが、のちに瓦葺へと改修。これが「竹瓦温泉」と呼ばれる由縁であるという。

竹瓦温泉扉をガラリと開けると、館内はかなり広いホールになっていた。板張りの床は使い込まれて艶が出て、そして波打つように反り返っている。そしてクラシカルな空間といえば、やはり柱時計。テーブル席と畳コーナーがあり、湯上りにちょっと休憩することができる。ジュースの自販機が余計なような気もするが、茶色に塗られて全体の統一感を保っている。

玄関から入って左手には砂湯があるが、今回はお湯につかるだけ。右手にある浴室へ。脱衣所と浴室には仕切りがなく、スキップフロアの構造になっている。脱衣所側からだと湯船を見下ろす格好で、階段で約10段分を下りていく。ちなみに脱衣所といっても、棚だけ、扉つき、コインロッカーの3種類に分かれているものの、簡易的なつくりであることには間違いない。

「適温42℃に保ちましょう」という張り紙があるものの、湯船はものすごい熱湯だった。47〜48℃はあったのではないだろうか。地元のじいさんは気持ち良さそうにお湯につかっていたが、普通ならば掛け湯もままならない温度だ。お湯はほんのりと緑がかっており、そしてやや濁っている。カランなどという設備はなく、水の出る蛇口が1つあるだけ。湯船のまわりがぐるりと洗い場のスペースとなっている。泉質のせいだと思うが、床のタイルは茶色に変色し、いい味を出している。

竹瓦温泉の向かいには100m足らずのアーケード通り・竹瓦小路がある。現存する日本一最古のアーケードで、大正10年(1921)完成。木製で屋根はガラス張りだが、道の狭さは路地と呼ぶにふさわしく、そんな感じだからなんだか薄暗い。スナックばかり並んでおり、夜はベテラン“流し”のはっちゃん・ぶんちゃんが昭和の名曲を披露してくれるのだという。昭和にタイムスリップしたければ、この一帯を訪れるとよいだろう。

竹瓦温泉
源泉/竹瓦温泉
     (砂湯:ナトリウム−炭酸水素塩・塩化物泉)
     (男湯:ナトリウム・カルシウム・マグネシウム−炭酸水素・塩化物泉)
     (女湯:ナトリウム・カルシウム・マグネシウム・鉄−炭酸水素塩泉)
住所/大分県別府市元町16-23 [地図]
電話/0977-23-1585
交通/JR別府駅より徒歩8分
料金/大人100円、子供50円、砂湯1,000円
時間/6:30〜22:30、砂湯は8:00〜最終受付21:30
     ※砂湯のみ第3水曜日定休

別府なび(別府八湯ポータルサイト)
別府八湯竹瓦倶楽部
竹瓦小路アーケード
べっぷぅ〜に。(別府の路線バスと施設の案内)
別府観光を楽しむ!(JR九州)



−別府について−

湧出量・源泉数でともに日本一を誇る別府の湯だが、市内8つの温泉を総称して「別府八湯」と呼んでいる。平成18年に訪れた観光客が1,176万人(日帰り+宿泊。別府市観光統計より)というのもさすがだが、市内には100ヶ所を超える数の共同浴場があり、市民の暮らしと密接していることもわかる。

(別府八湯)

別府温泉
別府駅東側に位置する。伊予国風土記に「速見の湯」として記されたが、本格的に脚光を浴びたのは江戸時代になってからだという。

鉄輪<かんなわ>温泉
地獄めぐりの“地獄”の集中するエリアにある。別府を代表する温泉街だが貸間旅館も数多く存在し、湯治場の面影をも感じさせる。

浜脇温泉
別府の温泉発祥の地。浜から湧きだす様子から「浜わき」と名付けられたという。別府駅の南約1kmの位置にある。

亀川温泉
亀川駅近くの海沿いにある。一遍上人が上陸した上人ヶ浜公園には海浜砂湯、別府競輪の場内には公共浴場がある(開催日は無料)。

観海寺温泉
別府駅西側の山の斜面にある。713年に仁聞菩薩によって開かれたと伝えられている。昭和6年の大火後に観光温泉場として発展した。

堀田温泉
大分自動車道別府ICの近くにある。湯布院や日田、大宰府などへの交通の要衝であり、江戸時代から湯治場として開かれた。

柴石温泉
血の池・龍巻地獄の近くにある。895年に醍醐天皇、1044年に後冷泉天皇が病気治療のため入浴したと言われている。

明礬温泉
別府市街の北西、伽藍岳の中腹にある。江戸時代は明礬の採取地で質・量ともに日本一だったという。


別府八湯温泉本別府を訪れたら「別府八湯温泉本」をまず買うべし。書店やコンビニ、お土産屋などに売っている(はず)。共同浴場から旅館やホテルの日帰り入浴まで約150施設について、簡単な説明文と泉質、営業時間などを紹介。さらに41ヶ所の旅館やホテルで利用できる入湯無料券つきなので、本を買ったほうが得をする場合もある。まさに湯めぐりには欠かせないガイド本である。




別府八湯温泉本 2007〜2008年版
定価/350円
監修/NPO法人ハットウ・オンパク
発行/おおいたインフォメーションハウス
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昭和レトロ総合サイト「まぼろしチャンネル」で温泉レポート連載中。全国から選りすぐったディープで、どローカルな温泉をご紹介します。「いかす温泉天国」(5ch)をよろしく!
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当ブログでご紹介している温浴施設の情報は、すべて自ら訪問し記録したものです。再訪時に料金・設備等で変更点があればその都度追記していますが、施設によっては現在と異なる点がありますのでご了承ください(⇒情報をお寄せください)。 また、当ブログ記載の「交通」は、各施設の公式サイトやパンフレットで公表している情報です。公表なき場合は1分=80mとして計算しています。
神奈川県の銭湯料金
神奈川県の銭湯の料金は下記の通りです。
・大人470円(12歳以上)
・中人200円(6歳以上12歳未満)
・小人100円(6歳未満)
銭湯にはタオル、ボディソープ、シャンプーを持参して行きましょう!

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