旅は哲学ソクラテス

興味があるのは風呂屋めぐりとベイスターズです。それ以外のことにはあまり興味がありません。
日帰り温泉・スーパー銭湯・町の銭湯・共同浴場・サウナ・健康ランド・野湯など守備範囲は広めです。
行動範囲は神奈川を中心とした1都3県と静岡、山梨です。

九州温泉2008/1

別府地獄めぐり

別府観光の定番といえば「地獄めぐり」である。噴気、熱泥、熱湯を上げる地帯はむかしから人々に忌み嫌われ、「地獄」と呼ばれてきたが、亀の井ホテルの創業者・油屋熊八は昭和3年(1928)に地獄めぐりを観光に取り入れ、女性バスガイドによる遊覧バスを運行させた。これは日本で初めての女性バスガイド・遊覧バスであり、観光客の好評を得たという(→詳細)。

市内にはいまでも多くの地獄があり、地獄組合に加入する8ヶ所の地獄の観覧チケットがセットとなった共通券は2,000円。海地獄・鬼石坊主地獄・山地獄・かまど地獄・鬼山地獄・白池地獄の6ヶ所は鉄輪地区にあり、近接しているので歩いてまわることができる。血の池地獄・龍巻地獄は柴石地区にあるため車で移動。2つの地獄は隣り合っている。

海地獄海地獄(→独自ホームページ
1,200年ほど前に鶴見岳の爆発によって誕生したとされ、池が海のように見えることから名づけられた。硫酸鉄が溶解し、鮮やかなコバルトブルーの色をしている。
(足湯あり)

鬼石坊主地獄鬼石坊主地獄
灰色の熱泥が噴き出した様が坊主頭に似ていることがその名の由来。鬼石とは最初の所有者の屋号であるという。長らく閉鎖していたが、平成14年にリニューアルオープンした。(足湯あり)
入浴施設あり:大人600円、小学生300円

山地獄山地獄
山すそのあちこちから水蒸気が噴出している。地獄内にはミニ動物園が整備され、カバやフラミンゴ、ゾウなど約20種類の動物が飼育されている。



かまど地獄かまど地獄
竃門八幡宮の大祭では、この地獄の噴気で御供飯を炊いたことからその名が付いた。噴気、沸騰泉、泥湯など多様な地獄があり、それぞれ雰囲気が異なる。それぞれには1丁目から6丁目までの名前がつけられている。

鬼山地獄鬼山地獄(→独自ホームページ
大正12年(1923年〜)に日本で初めて温泉の熱でワニを飼育し、現在は約100頭のワニが飼育されている。別名「ワニ地獄」。



白池地獄白池地獄
噴出するときは透明だが、外気に触れ温度が下がると白濁することから名づけられた。温泉の熱を利用した熱帯魚館を併設し、ピラニアなどが飼育されている。


血の池地獄血の池地獄(→独自ホームページ
酸化鉄や酸化マグネシウムによって真っ赤な色をしていることからこの名が付いた。奈良時代の「豊後風土記」に赤湯泉と記された日本最古の地獄である。昭和2年(1927)の大爆発の際の高さは220mにもなったという。
(足湯あり)





龍巻地獄龍巻地獄
地中の熱水の圧力による間欠泉が30〜40分間隔で見られる。熱湯が飛び散るので噴出孔には石の天井が設けられているが、50mほど噴き出す力があるという。別府市の天然記念物されている。







山地獄の動物達と鬼山地獄のワニ。

山地獄のカバ山地獄のフラミンゴ






山地獄のゾウ鬼山地獄のワニ






かまど地獄の1丁目〜6丁目。

かまど地獄1丁目かまど地獄2丁目かまど地獄3丁目




かまど地獄4丁目かまど地獄5丁目かまど地獄6丁目





別府地獄めぐり公式サイト(別府地獄組合)
  共通観覧券/大人2,000円、高校生1,300円、中学生1,000円、小学生900円
  営業時間 /8:00〜17:00、年中無休
  ※各地獄1ヶ所のみの観覧は大人400円。
  ※ホームページに10%割引券あり ※各地獄に無料駐車場あり

亀の井バスホームページ
  定期観光「地獄8ヶ所めぐり」は1日5便。所要2時間20分。
  料金/大人3,600円、高校生2,970円、中学生2,700円、小学生1,710円
      ※地獄観覧料含む
  電話/0977-23-5170(亀の井バス北浜バスセンター)


鉄輪地区には地獄組合に加盟していない地獄もある。

金龍地獄金龍地獄
噴出する蒸気が朝日を浴びると、金龍が昇天しているように見えることから名づけられた。阿弥陀如来をはじめ、さまざまな仏像が祀られているさまは、さながら中国庭園のよう。鉄輪温泉などをはじめ、多くの施設に温泉を供給している。大人200円、小学生100円、小学生以下無料。10:00〜16:00、年中無休。

別府海浜砂湯(大分県別府市上人ヶ町)

別府海浜砂湯別府市上人ヶ浜にある別府海浜砂湯では、海を見ながら砂むし風呂を体験できる。4年ほど前に指宿温泉で体験したことがあるのだが、せっかくの機会なので別府でも体験してみることにした。ちなみに別府では別府海浜砂湯のほか、竹瓦温泉でも砂湯の営業を行っている。

フロントで料金を支払うと専用の浴衣を渡されるので、脱衣所で着替えて外へ。いきなり目の前は一面の海岸が広がっていた。四角に囲った砂湯コーナーは幅6m×奥行20mあり、一度に10人が砂むし入浴できるという。

別府海浜砂湯砂の上に横たわると、おばちゃんたちが身体の上に砂をかけてくれる。頭を少し高くし、首や肩の後ろにも砂を入れることで肩こりが改善されるという。身体が埋もれていくにしたがって、砂の重みで腕も脚も動かせなくなってくる。すっぽりと埋まったら、じっとしているのみ。海上を進むフェリーを眺めたり、浜辺を散歩する人に逆に見られたり、あるいは眼を閉じてみたり。初めのうちは全身ポカポカ気分だが、次第にかかとやお尻など皮膚の薄いところにジリジリとした熱さを感じる。ポカポカを通り越したら顔からの汗が止まらない。熱くて15分で終わりにしたが、起き上がってみると浴衣は汗でびっしょりになっていた。

別府海浜砂湯脱衣所のシャワーで身体と浴衣の汗を流す。冷水なので気持ちがいい。そのあとは浴室へ。シャンプーやボディソープは完備。砂を洗い流したあとゆっくり入浴すれば気分爽快。別府を訪れたらぜひ体験してみてほしい。



別府海浜砂湯
源泉/亀川温泉(ナトリウム−塩化物・硫酸塩泉)
住所/大分県別府市上人ヶ浜町9 [地図]
電話/0977-66-5737
交通/JR日豊本線別府大学駅より徒歩4分
     国道10号線沿い・上人ヶ浜公園と別府美術館の間
     ※駐車場10台分あり
料金/1,000円
時間/(4月〜10月)8:30〜最終受付17:00
     (11月〜3月)9:00〜最終受付16:00
     ※第4水曜日定休

熱の湯(大分県別府市鉄輪)

熱の湯鉄輪地区にある市営の共同浴場。入浴料はなんと無料。なので受付窓口や料金箱もなく、男女で左右に分かれた扉を開けると、すぐそこに脱衣所がある。無料といっても建物や設備がボロイということもなく、むしろ市なのか地元住民なのかわからないが、きれいに管理されている。別府市に税金を納めていないので申し訳ないが、ありがたく利用させてもらった。

入口には英語やハングルでも無料であることが書いてある。観光客が多いかと思いきや、意外にもと言うべきか当然と言うべきか地元住民の利用がほとんどだった。棚があるだけの脱衣所と浴室とは仕切りもなく、一体となっている。浴室は内装も湯船もタイル張り。湯船の周りの3方が洗い場のスペースとなっているが、カランなどはなく、みんな湯船からお湯を汲んでバシャバシャとやる。

お湯はやや緑っぽい色をしており、そしてやや濁っているかなとも思う。もちろん掛け流しでちょうど良い温度だったが、客の出入りが多かったからかもしれない。別府市のホームページによると「古くから利用されていた温泉で…、熱の湯という名前は、身熱を除去する効果があることから名づけられた、と伝えられています」とのこと。熱の湯の斜向かいには「洗濯場」として使われていた小屋が復元され、飲泉場や調理場もあったという。それだけ地元住民の生活には温泉が身近な存在であるということだろう。

熱の湯
源泉/鉄輪温泉(ナトリウム−塩化物泉)
住所/大分県別府市鉄輪井田1組 [地図
電話/0977-24-2828(別府市観光協会)
交通/JR日豊本線別府駅西口よりバス16分「鉄輪」停徒歩5分
料金/無料
時間/6:30〜21:00
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当ブログでご紹介している温浴施設の情報は、すべて自ら訪問し記録したものです。再訪時に料金・設備等で変更点があればその都度追記していますが、施設によっては現在と異なる点がありますのでご了承ください(⇒情報をお寄せください)。 また、当ブログ記載の「交通」は、各施設の公式サイトやパンフレットで公表している情報です。公表なき場合は1分=80mとして計算しています。
神奈川県の銭湯料金
神奈川県の銭湯の料金は下記の通りです。
・大人470円(12歳以上)
・中人200円(6歳以上12歳未満)
・小人100円(6歳未満)
銭湯にはタオル、ボディソープ、シャンプーを持参して行きましょう!

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