山仲温泉都城市の住宅街の一画にある温泉銭湯。マンションの1階にあり、コインランドリーを併設。見た目は何の取り柄もない銭湯なのだが、地方都市でビル銭湯とは珍しい。わざわざ都城まで来てここを訪れるのには理由があって、実は“合宿免許”で通った都城自動車学校の寮が付近にあり、たまに日中暇になると何度か通ったのが、ここ山仲温泉なのである。長野オリンピックもここのサウナのテレビで観たし、はじめて電気風呂もここ。個人的にはとても懐かしい銭湯なのだ。

当時は都城自動車学校のパンフレットか何かで山仲温泉の存在を知ったのだが、あらためて訪れるにあたって同校のホームページで調べてみると、何も情報が掲載されていない。やむなく記憶を頼りにインターネットの地図で確認。10年ぶりに現地を訪れた。

銭湯といえどもフロント式で、ベンチが置いてあるホールはわりとゆったりとしている。男湯・女湯の浴室とは別に、トレーニングルームや歩行プールの設備があるようだが、10年前はなかったはずだ。これらは銭湯の料金で利用できるらしい。

さて、浴室である。約1帖ほどの大きさの電気風呂は、10年前もそうだったが、ビリビリ感はかなり強力。地元のおじさん達は今も昔も平気な顔して電気風呂につかっている。そして約4帖の大きさの弱々しいジャグジー、同じ大きさの源泉湯船。茶色くにごったお湯でかなり温まる。その奥にはサウナと水風呂がある。神奈川県の銭湯とは違い、サウナも入浴料金に含まれている。この日もおじさん達がテレビに夢中であった。10年前はたいてい昼間に訪れていたからか、湯船のまわりで寝転んだりするおじさん達が多かったが、夕暮れ時の賑やかな時間帯ではさすがにそんな人はおらず。

なんとなく湯船の位置など雰囲気が違ったなぁと思い、フロントのおばちゃんに聞いてみたところ、10年ほど前に建物内部の改装をしたとのこと。トレーニングルームのある位置に浴室があったというから、どおりで10年前とは微妙に雰囲気が変わっているわけだ。

山仲温泉
源泉/山仲温泉
住所/都城市一万城町17-6 [地図
電話/0986-22-2040
交通/JR都城駅よりバス17分「山仲温泉入口」停下車すぐ
料金/大人300円、小学生130円、幼児60円
時間/6:00〜22:00