旅は哲学ソクラテス

興味があるのは風呂屋めぐりとベイスターズです。それ以外のことにはあまり興味がありません。
日帰り温泉・スーパー銭湯・町の銭湯・共同浴場・サウナ・健康ランド・野湯など守備範囲は広めです。
行動範囲は神奈川を中心とした1都3県と静岡、山梨です。

川崎市川崎区

亀の湯(川崎市川崎区観音)

亀の湯(川崎市川崎区観音)川崎駅前より富士見通りを西へまっすぐ、もしくは川崎大師駅より南へまっすぐ。観音町内には1丁目に川嶋湯、2丁目に亀の湯と、直線にして300m足らずの距離に2軒の銭湯があったが、現在は亀の湯のみ営業中。観音商店会通りからやや奥まってはいるが、通りに電光看板を出しているから夜でもわかりやすいはず。

この銭湯の特長は2つ。まずは土日祝日に朝風呂営業(6:30〜9:30)を行っていることだが、8月に訪れたときは「兄が入院のため朝風呂は当分の間休みます」とのこと。その後の状況はいかがなものか。お兄さんの健康をお祈りしたい。コインランドリーを併設。フロント式で、ロビーにはテレビ、脱衣所にはムード歌謡が流れている。

浴室に入ると女湯との境側に8つのカラン(うち4つは個別ブース仕様)と立ちシャワーが1つ、4-4の島カランが手前と奥に2列並んでいる。湯船は外壁側に並んでおり、大きな湯船は電気風呂・沈み風呂(横からのジャグジー)・浮き風呂(下からのジャグジー)に分かれており、球状の石からお湯が出ているだけの一角も。さらに立ちジャグジーとボディジェット。高温浴槽は46℃で備長炭風呂。その隣にサウナがあって、向かい合わせで水風呂もある。それだけに止まらず、露天風呂は日替わり湯でこの日は「バスフレンドゆず」。足つぼの歩行浴と打たせ湯もある。

バラエティー豊かな湯船に大満足だが、亀の湯のもうひとつの特長といえば、浴室内にテレビを設置していること。男女2台ずつ。同じチャンネルで、しかもゴルフ。音声はほとんど聞こえないのも残念だったが、湯船につかりながらにして見られるという横着な感じがすばらしい。最近では露天風呂にテレビを設置するスーパー銭湯もたまにあるが、ここは町の銭湯。まったく引けを取らないし、訪ねてみなければわからない魅力だと思う。

亀の湯(神奈川県浴場組合)
亀の湯(川崎銭湯どっと混む)

亀の湯
住所/川崎市川崎区観音2-13-22 [地図
電話/044-288-4424
交通/川崎駅よりバス約15分「観音2丁目」停徒歩3分
     または京急大師線川崎大師駅より徒歩13分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
     サウナは別途200円
時間/13:00〜23:00、毎月第1・3水曜日定休

乙女湯(川崎市川崎区浜町)

乙女湯(川崎市川崎区浜町)コリアタウンといえば新宿区大久保が有名だが、川崎市川崎区にも存在することをご存知だろうか。戦前から在日韓国・朝鮮系の住民が多く、川崎駅前から新川通りで大島四ツ角を過ぎると、ハナ信組や民団支部がある。ハナ信組のすぐ近くには喜美の湯もあるが、今回はコリアンタウンの中ほどにある乙女湯へ。浅野セメント工場(現在のデイ・シイ)にちなんでセメント通りとも呼ばれている。

乙女湯(川崎市川崎区浜町)焼肉店がちらほらある以外にコリアン要素はなく、もちろん大久保のような賑やかさはない。むしろ庶民的な風情すら感じさせるが、その代表が乙女湯だ。

大きな千鳥破風屋根が乙女の名に相応しいが、見かけた客層といえばおじさんがほとんどだった。しかも向かいの飲み屋とはしごするような。ロビー前のフロントも常連の社交場と化していた。

脱衣所にはマッサージチェアやベンチなど。間口が広いため、浴室は壁側に立ちシャワー2つ+カラン4つ、もう一方がカラン6つ、4-5と5-5の島カランが2列並んでいる。サウナは脱衣所にせり出して配置。奥に湯船が3つ並んでおり、大きい順にガリウム石温浴泉のバイブラ湯(一部は膝を伸ばす格好のジャグジー)、座湯ジャグジー(2人分)、深湯のバイブラ湯兼電気風呂。深湯はイベント湯で、この日は「イヴタス青りんご」。伊吹正化学工業の入浴剤で、香りがいい。お湯は全体的にぬるめだった。

「焼肉を食べておなかを満たした後、汗を流してさっぱりした気分で御帰宅下さい」とは、神奈川県組合、川崎組合連合会の紹介文。大久保で韓流にも興味があるなら万年湯、川崎で焼肉しか興味がないなら乙女湯。もちろん町の銭湯の魅力をじゅうぶん満喫できる。

乙女湯(神奈川県浴場組合)
乙女湯(川崎銭湯どっと混む)

乙女湯
住所/川崎市川崎区浜町3-7-18 [地図
電話/044-333-5909
交通/JR・京急川崎駅よりバス約15分「大島四ツ角」停徒歩4分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
     サウナは別途100円
時間/15:00〜24:00、毎月8・18・28日定休

梅の湯(川崎市川崎区渡田向町)

梅の湯(川崎市川崎区渡田向町)印象深い銭湯との出会い、それもまた銭湯めぐりの楽しみだったりする。1軒1軒違うからおもしろい。たとえボロでも、客がいる限りはそれも銭湯の個性だ。川崎区渡田向町の住宅地にある梅の湯は、その外観からしてわくわくさせられた。屋根をも覆う鬱蒼とした樹木、ポリシーなく並んだ各政党のポスター。レトロ銭湯としての貫禄ある佇まいも、最近は手入れから遠ざかっているようだ。

暖簾をくぐると番台には誰もおらず、呼び掛けても応答はない。まれにあることだから料金はあとで払うこととし、先に風呂に入らせてもらうことにした。ほかに客はおらず、無人の脱衣所には付けっ放しのテレビと扇風機。貸し切りというわけだ。

梅の湯(川崎市川崎区渡田向町)梅の湯(川崎市川崎区渡田向町)梅の湯(川崎市川崎区渡田向町)

浴室の手前に洗い場、奥に湯船2つというオーソドックスな配置。カランは外壁側に7つ、6-6の島列(シャワーなし)、間仕切り壁に8つ。モザイクタイルで描かれているのは湖畔の富士山。

梅の湯(川崎市川崎区渡田向町)湯船は浅湯がイベント湯で、この日は「花香水」という黄緑色の入浴剤。深湯はジャグジーを2基設けているが、これが超熱湯を撹拌している状態で、肩までつかるには相当の我慢を必要とした。そして何といっても見ごたえあるのは背景画だ。どうしてこうなったと考えさせられるペンキの剥げようで、壁越しに見える女湯の富士山にいたっては、まるで噴火しているかのようだ。4.11.23と日付があったから、ちょうど20年前。この先もこのままであってほしい。

梅の湯(川崎市川崎区渡田向町)お湯につかりながら番台をちらちらと伺ってみるも、30分経っても戻ってこない。お金を置いて帰ればよいかと判断して、脱衣所に戻り、パンツを履いて、ジーパンを履いて、Tシャツを着ようかとした頃にようやく戻ってきた。73歳のおじいさんだが、見た目はだいぶ若い。東京で銭湯を営むおじさんを頼って上京し、向河原で修行したのちに独立。以来46年が経つという。釜場も番台も1人でこなしているというから、それが若さの秘訣だろうか。おじいさんの人柄もまた忘れられない魅力だ。

梅の湯(神奈川県浴場組合)
梅の湯(川崎銭湯どっと混む)

梅の湯
住所/川崎市川崎区渡田向町17-6 [地図
電話/044-233-2072
交通/JR・京急川崎駅よりバス「成就院前」停徒歩4分
     またはJR南武支線川崎新町駅より徒歩11分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
時間/14:30〜23:00、不定休
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当ブログでご紹介している温浴施設の情報は、すべて自ら訪問し記録したものです。再訪時に料金・設備等で変更点があればその都度追記していますが、施設によっては現在と異なる点がありますのでご了承ください(⇒情報をお寄せください)。 また、当ブログ記載の「交通」は、各施設の公式サイトやパンフレットで公表している情報です。公表なき場合は1分=80mとして計算しています。
神奈川県の銭湯料金
神奈川県の銭湯の料金は下記の通りです。
・大人470円(12歳以上)
・中人200円(6歳以上12歳未満)
・小人100円(6歳未満)
銭湯にはタオル、ボディソープ、シャンプーを持参して行きましょう!

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