第三玉の湯(東京都新宿区白銀町)いまでこそ料亭4軒、芸妓17名と小規模であるが(東京神楽坂組合)、神楽坂は東京六花街に数えられ、その賑わいは「山の手の銀座」とも呼ばれたという。飯田橋駅から続く神楽坂通りには老舗の和食料理店、しゃれた洋食レストランなどが軒を連ね、街ゆく人さえもおしゃれに見えてくる。第三玉の湯は神楽坂上交差点のほど近くにあって、散策がてら立ち寄るにはちょうど良い立地だ。

第三玉の湯(東京都新宿区白銀町)通りから奥に引っ込んで建ち、どことなく路地裏感も。若い客が吸い込まれていくのを見ると、そういう街だと思えてくるし、夜が更けた時間でたまたまなのかもしれないし。サウナ込み1,000円にはバスタオルとフェイスタオルが含まれており、「タオル1枚持って入ってください」とのこと。洗い場にはシャンプーやボディソープの備え付けもあるから、手ぶらでOKだ。

2018年11月にリニューアルし、炭酸泉と露天風呂を新設。内湯にはその炭酸泉とジェットバスが並んでおり、見上げると富士山のペンキ絵。露天風呂はわずかな広さではあるけれど、都会のど真ん中で外気を感じながらの入浴。コロナ禍にあって、サウナ室の定員は5名(女湯は4名)。入店時に下足札を預け、さらに名前を聞かれたのは人数管理のためか。じっくり蒸され、水風呂ではじっくりと冷やす。

第三玉の湯(東京都新宿区白銀町)脱衣所のテレビは密を避ける対策のため消されており、そもそも浴室やサウナで会話をする人は誰一人としておらず。若い客層にあってもマナー意識の高さは、さすが神楽坂。脱衣所の折上格天井が、この銭湯の歴史を物語る。第三というからには第一、第二があるだろう(あったのだろう)が、それが何処だったのかは聞きそびれた。

第三玉の湯(東京銭湯マップ)

第三玉の湯
住所/東京都新宿区白銀町1-4 [地図]
電話/03-3260-9326
交通/都営大江戸線 牛込神楽坂駅より徒歩5分
     東京メトロ東西線 神楽坂駅より徒歩5分
     JR総武線 飯田橋駅西口より徒歩10分
料金/大人470円、中人180円、小人80円
     サウナ込み1,000円(休日はサウナ休止中)
時間/15:00〜24:00、毎週水曜日定休