南柏天然温泉すみれ(千葉県流山市向小金)「すみれ」という店名に偶然かと思ったら、佐倉天然温泉澄流の姉妹店のようだ。澄流のほかにも、季乃彩、最近では森乃彩など人気店を手掛ける楽久屋が運営。常磐線南柏駅より徒歩圏、国道6号線からのアクセスも良く、隣接して商業施設も建設中。立地の魅力はもちろん、最新アイテムを備えた店舗だけあって、オープン間もないのに評判は上々だ。

南柏天然温泉すみれ(千葉県流山市向小金)下足箱の鍵に付いたICタグで、自ら入館登録を行う。この数年で自動受付機、自動精算機が当たり前のように普及してきた。受付時点で店員さんと相対するのは、岩盤浴セットの受け取りのみ。食事処や休憩スペース、岩盤浴エリアをちらりと眺め、2階の脱衣所へ。ロッカーの鍵、岩盤浴を利用する際には貴重品ボックスの鍵と、手首にいくつもバンドを巻く。

南柏天然温泉すみれ(千葉県流山市向小金)


南柏天然温泉すみれ(千葉県流山市向小金)温泉は地下1,000mから湧出し、淡黄褐色、塩分を多く含んでいるのが特徴。すでに吐水口は赤茶けており、年月とともに風格を漂わせていくことだろう。浴室内にはシルク風呂、ジェットバスのほか、サウナが2室。高温サウナの温度計は90℃を下回っているが、15分おきのオートロウリュありきの設定だろうか。平常時でもしっかりと熱さが感じられるし、ロウリュとなれば轟音とともに延々と送風が続く。よもぎ泥塩サウナは視界が悪く、個人的にはあまり楽しめなかったが、シャンプーボトルに泥、壺に塩が入っている。スチームサウナもあの手この手で工夫し、差別化を図っていく時代か。

南柏天然温泉すみれ(千葉県流山市向小金)露天にある温泉使用の湯船は2つ並んでおり、あつ湯側は源泉かけ流し。炭酸泉はファイテンの最新技術が活かされている。どんな技術なのかはよく理解できないけれど。露天は高い塀に囲まれており、スパ銭らしい整った空間。浴室、露天の双方に魅力を散りばめているから、客数に偏りがない印象。夜の方が全体的に客は多く、賑やかな話声はあちこちから。

南柏天然温泉すみれ(千葉県流山市向小金)岩盤浴エリアにもファイテンとコラボした部屋があって、パンフレットによれば『最高レベルの技術「メタックス」を施した十和田石を床石に使用し〜』とのこと。ほかに、トルマリンやゲルマニウムなどのセラミックタイルを使用した部屋などがあって、ラウンジでは無料コーヒーのサービスも。岩盤浴室(収容人数)が多いせいか、岩盤浴室、ラウンジともにゆったり感あり。サウナ室ではオートロウリュを30分おきに実施しており、この時ばかりは満室状態。流行りの音楽が終わるまで延々と送風が続く。いずれアウフグースイベントを企画したら最高に盛り上がりそうだし、パフォーマンスにじゅうぶんな広さもあるが、サウナブームを意識しつつも便乗しないのが楽久屋とも言えるし。

南柏天然温泉すみれ(千葉県流山市向小金)休憩スペースにはハンモック、ハンギングチェア、テレビ付きリクライニングシートなど、アイテム豊富で選べる楽しみはあるけれど、夕方以降はさながら椅子取りゲーム。週末の混雑も容易に想像できる。しばらくしたら風呂客、滞在客が明確に分かれてくるかもしれないが、オープン直後のいまは皆が休憩スペースに立ち寄って、いろいろ試したい気持ちもわかる。新しく誕生したスーパー銭湯を、皆が純粋に楽しんでいるような印象だ。

南柏天然温泉すみれ(千葉県流山市向小金)

南柏天然温泉すみれ(千葉県流山市向小金)


南柏天然温泉すみれ
源泉/南柏天然温泉(ナトリウム−塩化物泉)
住所/千葉県流山市向小金1‐272‐8 [地図]
電話/04‐7195‐5226
交通/JR常磐線 南柏駅西口より徒歩10分
     国道6号線「南柏駅西口」交差点より約800m
     ※無料駐車場184台分あり
料金/(平日)大人780円、小人380円、幼児100円
     (休日)大人900円、小人480円、幼児100円
     ※岩盤浴は別途620円
時間/7:00〜24:00、3月・6月・9月・12月の第3木曜日定休

※浴室(温泉浴槽)、露天風呂、休憩スペースの写真は公式サイトより転載