両神温泉薬師の湯(埼玉県小鹿野町両神)奥秩父と呼ぶべき山あいに道の駅両神温泉がある。いまは小鹿野町に吸収合併したが、ここは旧両神村。登山好きには日本百名山、秩父三山の両神山で知られている。温泉と登山は相性が良いし、ドライブがてらの立ち寄りもあるのだろう。接道する埼玉県道37号線は、西秩父の皆野町から秩父市大滝方面へと南北を縦断するが、観光道路よりも生活道路の性格が強い。そのためか、道の駅のなかでも「住民サービス部門モデル」として、こちらは地域福祉拠点としての役割も担っている。

両神温泉薬師の湯(埼玉県小鹿野町両神)朝一番に訪ねたせいか、地元のお年寄りが開店前から列をなしていた。浴室は2階にあって、「大展望浴場」の名の通り、周囲の山並みを眺める。開放的な景色を望みたいが、窓の下半分は1階部分の屋根。大きな湯船1つにはバイブラとジェットを備えており、温泉は無色透明。露天風呂やサウナはない。地元の人たちにとっては通い慣れた銭湯のような存在か、1時間足らずで客は入れ替わる。地域福祉の役割は果たしているが、旅行客にとってはやや物足りない内容。

両神温泉薬師の湯(埼玉県小鹿野町両神)休憩室は大中小を備えており、ほかにボディケア、カラオケ、売店、食堂と田舎のスーパー銭湯並みに揃っている。隣接する地域資源活用センターでは、そば打ちや豆腐作り体験ができるという。いくら公共施設といえども、広さを持て余していること見て取れる。小鹿野町にとって地域福祉拠点の位置付けながらも、道の駅の知名度や優位性を活かさなければもったいない。観光拠点としての相乗的な集客効果に期待したい。

両神温泉薬師の湯(埼玉県小鹿野町両神)

両神温泉薬師の湯
源泉/両神温泉すすきの湯(温泉法の温泉)
住所/埼玉県秩父郡小鹿野町両神2380  [地図]
電話/0494-79-1533
交通/国道299号線「黒海土バイパス前」交差点より県道37号線経由で約3.9km
     ※大型無料駐車場あり
料金/大人600円、小学生240円、幼児120円
時間/10:00〜20:00、毎週火曜日定休