南海薬草館(静岡県御殿場市竈)漢方効仙薬湯と草津温泉といえば「湯の泉健康センター」(相模・草加・東名厚木)の代名詞だが、御殿場市でもこの2つを売りとした施設があった。国道246号線沿いにある南海薬草館がまさにそれ。温浴施設を連想させない屋号で、かつ佇まいも健康センターとは似つかわしくもない。宿泊も可能なようで形態としてはビジネス旅館のようだし、ホルモン焼きの食堂も隣接する。難易度が高いのは、浴室の営業時間が極端に限られていることだ。

南海薬草館(静岡県御殿場市竈)受付で大きく料金表を出しているわけではなく、言われたままに600円を支払う。下足箱の鍵をかけない客が多く、脱衣所のロッカーも同様。地元の銭湯といった気軽さで利用する客が多いのか、訪ねた日は「木曜日は薬湯が濃い」といった声も聞こえてきた。浴室の扉を開けると、すぐ目の前に効仙薬湯の湯船。喉の奥がいがいがして、匂いにむせる。申し訳程度の洗い場と、床の継ぎ接ぎのタイル。ぐるりと回りこむと、こんどは草津温泉の匂い。健康センターとほぼ同じ文面の説明も掲げられている。

南海薬草館(静岡県御殿場市竈)サウナ室の扉は驚くほどスリムで、室内は横並びで3人が精いっぱい。電球一つで薄暗いため、巨漢の人はご遠慮願いたいし、長身の人も天井に頭が当たりそう。瞑想するかのごとくじっと汗を流したら、小さな水風呂へ。サウナも水風呂も相客の動向をうかがうよう。浴室にいる間はも喉がずっといがいがして、軽くむせている状態。薬湯がピリピリする感じでもないが、個人差もあるだろうし実際に確かめてほしい。

南海薬草館(静岡県御殿場市竈)畳敷きの休憩室は地方特有のざっくばらんな感じもするし、食事もどうやって頼んだらよいのやら。「お客様作品展」にいたっては破れかぶれな感じも。それでも憎めない感じが、通い詰める客の心を離さないのだろう。営業時間の制約があったとしても。女性専用の岩盤浴あり、ホットヨガも開催しているというから、これまた地方特有の何でも屋な感じもするが、効仙薬湯や草津温泉を含めてやることは本格的だ。

南海薬草館(静岡県御殿場市竈)


南海薬草館
住所/静岡県御殿場市竈2013-25 [地図]
電話/0550-89-3430
交通/国道246号線「かまど北」交差点至近
     ※無料駐車場50台分あり(パチンコ店と共用)
     JR御殿場線南御殿場駅より徒歩20分
料金/600円
時間/木金17:00〜24:00・土日10:00〜24:00、毎週月火水曜日は定休

※効仙薬湯とサウナの写真は公式サイトより転載