長久手温泉ござらっせ(愛知県長久手市前熊下田)名古屋市の東に隣接する長久手市。もう15年も前だが「愛・地球博」のメイン会場だったと記憶している方も多いはず。のちに市制を施行し、名古屋市のベッドタウンとして人口も増加しているという。「ござらっせ」とはこの地域の方言で、いらっしゃいませの意味。御座る+しゃるの転訛だとしても、ずいぶん古い表現だなと。こういう方言が残るのは、のどかさが残る郊外都市ならではかも。

長久手温泉ござらっせ(愛知県長久手市前熊下田)長久手市出資の第三セクターが運営しており、敷地内には地元野菜などを扱う産直市場を併設している。今回は岩盤浴と食事も付いた「マル得セット」を利用したが、食事は館内レストランか、いったん外に出て喫茶店でも良いという。ちなみに産直市場にも食堂があるし、それぞれコンセプトが異なるから、いろんな過ごし方ができそうだ。

浴室は男女週替わりで、訪ねた日は男性が1階の地の湯、女性が2階の天の湯。露天風呂が和風岩風呂か洋風タイル張りかといった大きな違いもあるが、名前の由来となっているのは浴室内の源泉風呂。ぐるりと降りていく隠れた風呂か、浴室を見下ろす開放的な風呂か。

長久手温泉ござらっせ(愛知県長久手市前熊下田)

男女とも共通するのは、日本最大級を自称する炭酸温泉。どういうことかと説明をよく読むと、天然温泉+炭酸泉ということらしく、物は言いよう。炭酸ガスの消費量はすごそうだ。それよりも圧巻なのは、露天風呂の高さ3mほどの石積み擁壁。打たせ湯もあるし、ひっそりと洞窟風呂もある。露天風呂自体も広々としているが、それより以上に和風庭園が広々としており、造作も手が込んでいる。

長久手温泉ござらっせ(愛知県長久手市前熊下田)

岩盤浴は2階にあって、3セクが運営している割には豪華な内容だ。休憩ゾーンにはメノウ、水晶、薬宝玉石を用いた足湯ならぬ温熱足石を設け、窓際にはごろ寝スペース。岩盤浴室とクールルームもあるが、客はみなサウナで行われるロウリュを待ち構えていた。ドーム状になった室内の中央には石積みの円筒型ヒーターを備え、大量に水をかけていく。痛いくらいの熱さだ。休憩をはさみ、元気のよい手拍子かけ声。これは東海地方の流儀なのか。

長久手温泉ござらっせ(愛知県長久手市前熊下田マル得セットなら1,100円分の食事利用ができる。釣銭は出ないが、そもそも定食類は1,000円以下とリーズナブル。トータルで420円もお得というから、岩盤浴の利用客に10円くれてやっているようなもので、いったいどういう計算をしているのだか。リクライニングシートの休憩スペースは、1階と2階双方にあるし、入館料だけで利用可。近隣にも競合店はいくつかあるけれど、この充実ぶりとコスパの良さは、さすが愛知県の郊外スパ銭だ。

長久手温泉ござらっせ
源泉/長久手温泉(ナトリウム−塩化物泉)
住所/愛知県長久手市前熊下田170 [地図]
電話/0561-64-3511
交通/地下鉄藤が丘駅より無料シャトルバスあり(毎時30分発)
     東名高速道路・県道6号線 長久手ICより約1.6km
     ※無料駐車場500台分あり
料金/大人720円、子供300円、3歳未満無料
     岩盤浴は別途410円
     マル得セットは1,940円(入館・岩盤浴・食事・ミネラルウォーター付き)
時間/9:00〜23:00、毎月第1月曜日定休(祝日の場合は翌平日)