宮の街道温泉 江戸遊(栃木県宇都宮市インターパーク)宇都宮市街地より南南東に約7km、インターパークは北関東自動車道の宇都宮上三川ICに隣接する一大商業地区だ。南北2km、東西1kmの範囲に大型ショッピングモールをはじめ、大型専門店が並ぶ。その一角にあるのが、宮の街道温泉 江戸遊。わずか3年足らずで撤退した「インターパーク南温泉ふくろう乃湯」を引き継ぎ、昨年8月にオープンした。江戸遊は神田から撤退し、両国と宇都宮をリニューアル。これに市原を加え、現在3店舗を運営している。

宮の街道温泉 江戸遊(栃木県宇都宮市インターパーク)ふくろう乃湯時代に大広間で行っていた大衆演劇の公演は取りやめ、遊癒コース(全館利用可)と入浴のみコースに分けている。全館利用の中には岩盤浴セットも含まれているが、「ご利用になりますか?」と尋ねてくるのはどういう理由だろうか。利用しない場合に割引があるならばともかく。その理由もあとでなんとなく察することができたが。

宮の街道温泉 江戸遊(栃木県宇都宮市インターパーク)まだまだ真新しい施設なのできれいだし、浴室は広すぎるくらい。時代の流れに乗ってサウナも推しているが、余ったスペースにベンチの2つや3つ置いても良いかなと。そんなサウナはロウリュサウナと高温サウナの2室あって、大きな違いはikiサウナか石積みストーブか。しかしどちらも似たような室温と乾き具合では意味がない。ちなみに、ikiサウナではスタッフによるロウリュを平日1回、休日2回開催。ふだんのオートロウリュはいつ作動しているのやら。

宮の街道温泉 江戸遊(栃木県宇都宮市インターパーク)浴室内には檜をふちにあしらった湯船とジェットバス、露天には岩風呂と壺湯、さらに改装を機に炭酸泉を導入。宇都宮もスーパー銭湯激戦区だが、ゆったりと浸かりたい人にはおすすめ。湯船の数は決して多いと言えないぶん、ひとつひとつの湯船は大きい。週末は買い物帰りの客でごった返すのかもしれないが、平日の昼間は快適そのもの。

宮の街道温泉 江戸遊(栃木県宇都宮市インターパーク)岩盤浴室はあまり広くはなく、こちらも週末は混み合うのだろう。しかし、平日の昼間ならそんな心配は無用かと。正直なところ岩盤浴室自体にあまり魅力はなく、料金に含まれているからとはいえ、岩盤浴セットを使用しない客がいるのかもしれない。脱衣所に戻って、こんどは館内着に袖を通し、再び2階へ。岩盤浴着と館内着が兼用ならば便利なのに。

宮の街道温泉 江戸遊(栃木県宇都宮市インターパーク)江戸遊になって大きく変わった点といえば、くつろぎ処の大空間。漫画1万冊のほか雑誌などを備え、いくつかの趣向を凝らした区画に分かれている。だんだんと若い女性グループやカップルが増えてきたが、その理由もわかる気がする。長テーブルには電源もあって、両国と同じく「湯WORK」と名付けられている。コーヒーなど無料ドリンクサービスがあるのも嬉しい。

宮の街道温泉 江戸遊(栃木県宇都宮市インターパーク)この規模感で食事処が券売機方式なのは味気ない気もするし、2階のくつろぎ空間の客層とマッチしていない気もするが、あくまでも狙いは年配層からファミリー層なのか。2階にある貸切露天風呂付きの個室(3時間5,000円)は最たる例。個人で訪ねるならばリクライニングシートでうたた寝もよし。激戦区宇都宮において、寛ぎのアイテムが豊富なのは武器ともいえるが、他にはない魅力はおしゃれな空間かと。若い客で賑わうことを願いたい。

宮の街道温泉 江戸遊(栃木県宇都宮市インターパーク)

宮の街道温泉 江戸遊
源泉/インターパーク宇都宮温泉(ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩温泉)
住所/栃木県宇都宮市インターパーク4-2-5 [地図]
電話/028−612-4126
交通/JR宇都宮駅西口よりインターパーク行き無料送迎バスあり
     国道121号線(宇都宮環状道路)「東横田町」交差点より約2km
     北関東自動車道宇都宮上三川ICより約1.5km
     ※無料駐車場224台分あり
料金/遊癒コース:大人1,380円、子供690円(小学生以上利用可)
     ※岩盤浴セット、館内着付き、タオルセット別料金
     入浴コース:大人850円、子供430円、3歳以下無料
時間/9:00〜24:00、年中無休

※岩盤浴室の写真は公式サイトより転載