木の花の湯(静岡県御殿場市深沢)御殿場=アウトレットモールを連想する方は多いと思うが、かつてこの地にあったのは「御殿場ファミリーランド」という遊園地。最近まで観覧車は残っていたが、解体後の跡地にこの冬オープンしたのがHOTEL CLAD、そして併設する木の花の湯。20年の時を経て、再び小田急の運営施設が誕生したというわけ。CLADとは「まとまった」という意味、木の花は富士浅間大社に祀られている「木花咲耶姫」(このはなさくや・ひめ)に由来するという。

木の花の湯(静岡県御殿場市深沢)アウトレット客は昼間を買い物に充てたいだろうし、木の花の湯はどこだし、日が暮れ始めたしと諦めたが、高台にあるため御殿場の夜景を遠望。これもまた良し。姉妹店の箱根湯寮が里山の古民家風情だとしたら、こちらはリゾートホテル。エントランスを別に設けているけれど、気軽なスパ銭感覚とはちょっと違う。 とはいえ、梁見せのフロントロビーには囲炉裏や民芸箪笥があったりと、湯寮のテイストを踏襲。

木の花の湯(静岡県御殿場市深沢)下足箱の鍵と引き換えに、精算用リストバンドとタオルセットを受け取る。浴室は2階にあって、脱衣所のロッカーは好きな箇所を使用する。箱根湯寮といえば温泉もさることながら、熱すぎるロウリュでおなじみ。木の花の湯でも2時間おき(1日5回)のロウリュを開催しており、結論から言えば湯寮よりだいぶマイルド(これが普通)。隣接して深さ90cmの水風呂があり、外気浴は室内と露天のベンチにて。腰かけ湯の上には通気口があり、そこでの頭寒足熱もおすすめ。

木の花の湯(静岡県御殿場市深沢)浴室から数段下がって露天風呂を配置し、サウナ室にも大きな窓を設けている。富士山の溶岩を使用した岩風呂は、湯船の中に段差を付け、深さ130cmの立ち湯も。岩風呂の下には横幅のある展望風呂もあり、どの位置からでも富士山を眺めるように設計。晴天の昼間に訪ねた方が良さそうだ。温泉は無色透明。これだけの施設規模をもって、湧出量毎分160リットルはもちろん循環ありき。(浴室と露天風呂の写真は公式サイトより転載)

木の花の湯(静岡県御殿場市深沢)休憩スペースも箱根湯寮のテイストを拡充した感じで、ひとりでもグループでも自由に寛げる。上下2段の箱がいくつも並び、約2,500冊は決して多くはないが、選び抜いた感のあるライブラリーも。BGMが流れていないせいか、平日の夜は客もまばらで静かな館内。カフェコーナーの利用率アップや、レストランへの誘導が課題だろうなと思ってみたり(余計なお世話だろうけど)。

木の花の湯(静岡県御殿場市深沢)レストランは1階にあって、リストバンドをセンサーにタッチすることで扉が開く。ホテルの宿泊客と管理する意図があるのか、気軽には立ち寄らせてくれない。雰囲気や料金設定が上品すぎてたじろぐが、ここで夕飯を食べないと近隣には飲食店もないし。せっかくなら奮発するつもりで、地元名物に舌鼓を打ってみてはいかがかと。

箱根湯寮と同じく大浴場のほか、全19室の貸切個室風呂もある。来年春にはアウトレットに100店舗が加わり、日本最大のアウトレットモールになるという。そうなると、泊りでの買い物客も増えるだろう。箱根、駿河湾、山梨方面へのアクセスも良く、周遊コースとしても押さえておきたい施設だ。

木の花の湯(静岡県御殿場市深沢)

木の花の湯(静岡県御殿場市深沢)





木の花の湯
源泉/御殿場木の花温泉(ナトリウム−硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩温泉)
住所/静岡県御殿場市深沢2839-1 [地図]
電話/0550-81-0330
交通/JR御殿場線御殿場駅よりアウトレット行きシャトルバス利用
     アウトレットバスロータリーよりホテルクラッド行き無料循環バス約5分
     東名高速道路御殿場IC(国道138号線石橋交差点)より約2km
     ※駐車場320台あり(施設利用で無料)
料金/(平日)大人1,600円、こども800円
     (休日)大人1,900円、こども950円
     ※タオルセット付き
     ※こどもは3歳〜小学生、3歳未満は大浴場利用不可
時間/10:30〜23:00

※ロウリュ開催時間は、11:30・13:30・15:30・17:30・19:30