小田原お堀端 万葉の湯(神奈川県小田原市栄町)北条五代の城下町、小田原。東海道線や小田急線などが乗り入れる小田原駅から、繁華街を小田原城方面へ。その道すがらにあるのが小田原お堀端・万葉の湯。もともとは写真現像を本業としていた会社だが、いまや万葉の湯を全国に9店舗、箱根湯本天成園湯河原ニューウェルシティといったリゾート型施設も展開。その本社のお膝元にあるのが、ここ小田原館だ。繁華街の立地とあって、駐車場は地下に設けている。

小田原お堀端 万葉の湯(神奈川県小田原市栄町)下足を袋に入れ、フロントで入館受付。そもそもがハイソな料金体系なので、ネットのクーポンを利用。よほど常連に見えたのか、説明は何一つなく、ロッカーキーのリストバンドを受け取り、そして更衣室へ。浴衣か甚平に着替えたら、館内はエレベーターでの上下移動。浴室は5階にあって、階段を上がると屋上には露天風呂。ビルのつくりであるせいか、天井は低め。平日だからか客は少なく、静かでがらーんとした印象。

小田原お堀端 万葉の湯(神奈川県小田原市栄町)ロウリュ炭サウナは消臭効果を狙ったものか、しかし炭の香りが鼻に残る。やや低めにも感じる温度だったが、ヒーター(イズネス)との距離が近いせいか、オートロウリュは暴力的すぎる。ハーブスチームサウナのドアを閉めない客がいるし、水風呂では汗を流すどころか、頭から、タオルも、とたまたまなのか客のマナーはひどい。

浴室に内風呂と半露天風呂、屋上露天に岩風呂や樽風呂など。湯船ごとにはっきりとした温度差があったら良いのだが。雰囲気を言うならば、観光ホテルの大浴場のよう。温泉は湯河原からの運び湯だが、風呂よりも飲食目当ての客が多いのか、長湯して温泉を楽しむような客の姿はなく。

小田原お堀端 万葉の湯(神奈川県小田原市栄町)飲食は他店と共通するメニューばかりだが、小田原らしく地魚料理や旬のメニューで趣向を凝らしている。金額も一丁前だし、客層がわりと高めなのも納得できる。館内の休憩施設としては、テレビ付きリクライニングシートの仮眠室、ヨギボーを置いた読書室、キッズスペース、貸切個室など。終電を逃した客やビジネス利用も想定できるが、普段づかいとして数時間を過ごすのではなく、半日ないし一日を過ごしたい施設。そのつもりでないと入館料の元は取れない(と言っている時点で貧しいが)。

小田原お堀端 万葉の湯(神奈川県小田原市栄町)
小田原お堀端 万葉の湯(神奈川県小田原市栄町)

小田原お堀端 万葉の湯
源泉/湯河原温泉万葉の湯(ナトリウム・カルシウム−塩化物・硫酸塩泉)
住所/神奈川県小田原市栄町1-5-14 [地図]
電話/0465-23-1126
交通/東海道線・小田急線・箱根登山線・大雄山線 小田原駅東口より徒歩1分
     国道255号線「大工町通り」交差点より約350m
     国道1号線「小田原市民会館前」交差点より約500m
     駐車場142台分あり(5時間まで無料)
料金/大人2,300円、小学生1,200円、幼児900円、3歳未満無料
     深夜3時以降は別途大人1,700円、小学生・幼児1,000円
     ※料金は税別
時間/24時間、年中無休