絶景日帰り温泉 龍宮殿本館(箱根町元箱根)芦ノ湖を見下ろす高台に建つ龍宮殿本館。本格的和風建築の歴史と格式が漂う、堂々たる佇まい。それもそのはず、浜名湖弁天島から移築したこの建物は、国の登録有形文化財に指定されている。宇治の平等院鳳凰堂をモデルとし、1938年の建築だという。箱根ではプリンスホテル系列の旅館として営業していたが、老朽化による改修工事を経て、2017年7月より日帰り温泉施設として再スタートを切った。

絶景日帰り温泉 龍宮殿本館(箱根町元箱根)日帰り温泉と言えど、館内に気軽な雰囲気は皆無で、まさにホテルマンの接客。今回は横浜ウォーカーの割引クーポンで訪ねたが、通常ならば2,000円弱。階段ホールはクラシックホテルの雰囲気で、2階は有料ギャラリーとして開放している。入浴客はまずフロントで料金を支払い、下足箱とロッカーの鍵を引き換え。浴室は館内を右手に進んだ奥にある。

絶景日帰り温泉 龍宮殿本館(箱根町元箱根)内風呂と露天風呂はひと続きではなく、脱衣所から双方に扉がある。いったん身体を拭いてから。若者はなぜタオルを持たずに浴室に入るのか。脱衣所やサウナ室がビシャビシャで、せっかくのハイソ気分が台無しに。内風呂側には大きな湯船と洗い場が、しかし景色を眺めるならば露天風呂がおすすめ。窓を開放しているだけだが、目の前に木立ちが迫り、その先に芦ノ湖と西岸の山なみが広がる。

絶景日帰り温泉 龍宮殿本館(箱根町元箱根)サウナ室の小さな窓からも、座る場所によっては芦ノ湖を見下ろす。フィンランドサウナと名付けられ、砂時計の下には「水かけボタン」。2基並んだ小さなヒーターに水が噴射される。あまりにも少量なので何度もボタンを押したいが、次の作動までには時間がかかる様子。陶器の水風呂に身を窮屈に屈め、ベンチで休憩。温泉は無色透明、駒ヶ岳西麓に湧く蛸川温泉。昭和62年に開湯し、のちに箱根十七湯に数えられた、比較的新しい温泉だ。

絶景日帰り温泉 龍宮殿本館(箱根町元箱根)



絶景日帰り温泉 龍宮殿本館
源泉/蛸川温泉(カルシウム・ナトリウム−硫酸塩・塩化物泉)
住所/神奈川県足柄下郡箱根町元箱根139 [地図]
電話/0460-83-1126
交通/箱根新道芦ノ湖根大観ICより約5km
     ※無料駐車場100台分あり
料金/大人1,800円、小学生1,000円、幼児500円(3歳以上)
     ※入湯税別途50円(12歳以上)
     ※ギャラリー龍宮殿は別途料金。大人300円、小学生200円、幼児無料
時間/8:00〜20:00

※露天風呂の写真は公式サイトより転載
※男湯はフィンランドサウナ、女湯はスチームサウナ