小谷流温泉 森の湯(千葉県八街市小谷流)八街市小谷流と書いて、ヤチマタ̪シコヤル。なかなかの難読地名だと思うが、(失礼ながら言えば)こんな辺鄙な地にスーパー銭湯!?と道すがら不安になる。八街駅より車で約15分、本数は少ないがコミュニティバスなら約30分。ペットと楽しめるリゾート(ドギーズアイランド)に隣接とあったが、歩くと4〜5分の距離。ドギーズアイランドは田舎には似つかわしくないほどお洒落で別世界。きっと都内のセレブには知られた存在なのだろう。

小谷流温泉 森の湯(千葉県八街市小谷流)このたびオープンした森の湯は、入館料が平日1,200円。タオルセット付きであること、周辺に競合のない空白地域であることを考慮しても、ワンランク上の料金設定。下駄履き感覚のスパ銭というよりも、もっと広い商圏で価値のわかる客を呼びたい考えか。運営はリゾート開発に定評のあるユニマットの系列会社。どうりで接客も丁寧だし、館内利用はいまどき感覚でリストバンドの退館時一括精算。

小谷流温泉 森の湯(千葉県八街市小谷流)脱衣所が窮屈だったり、タオルセットや岩盤浴セットを仕舞うとロッカーも窮屈。だけど、数多くのロッカーの割に、洗い場は9人分しかなかったり。浴室には温泉使用の内風呂、サウナ、水風呂とシンプルでコンパクト。その反面で、この店の醍醐味は広くてゆったりとした露天風呂。庭園設計を主体とした浴槽配置は素晴らしく、スーパー銭湯のよくある露天風呂とは一線を画す。

小谷流温泉 森の湯(千葉県八街市小谷流)

森の湯の名が示す通り、この季節は緑が目に美しく、森林浴気分が存分に味わえる。温泉を使用した岩風呂(洞窟風呂とバイブラあり)、円形風呂。そして人工炭酸泉。温泉はこの地域ならではの、薄茶褐色の含ヨウ素泉。自然豊かな環境だから仕方ないが、オーバーフローが機能していないせいかゴミや虫が浮いていたり。塩ビ管むき出しの箇所があったりと、ご愛嬌なのか。

男性浴室はこじんまりとしたドライサウナ。約80℃と物足りないが、オートロウリュが満足度を補ってくれる。ちなみに女性浴室はスチームサウナのようだ。男女で分ける発想は最近では稀だし、水風呂は腰までの深さとはいえ2人で目一杯な窮屈さ。

小谷流温泉 森の湯(千葉県八街市小谷流)リラクゼーションルームは追加料金。岩盤浴2室のほか、ロウリュもあるので、サウナ好きはぜひ。フロントで開催時間を尋ねたら、「セルフロウリュなのでお好きにどうぞ」とのこと。テンション上がるが、見ず知らずの人に「水かけていいですか?」なんて言えないし。三度目で無人のチャンスを得て、バシャバシャかけてみたけど水蒸気はあまり立たず。ちなみに浴室サウナよりも広く、しかし着衣エリアなので、ほてりを冷ますのはクールルーム。リクライニングシートが埋まってしまい、結局利用できず。

小谷流温泉 森の湯(千葉県八街市小谷流)畳敷きの休憩所にはハンギングチェアで流行をプラス。基本的にはごろ寝スタイルになってしまうのか、長時間滞在を狙う施設だし、ヤングミドル層向けのアイテムがもっとあったら良いかも。食事処のメニューはバラエティに富み、やや高級志向。鰯の丸干しや甘露煮、煮魚定食など、地元色を打ち出した食材が嬉しい。ドギーズアイランドの飲食部門とのコラボなどにも期待したい。

小谷流温泉 森の湯(千葉県八街市小谷流)周辺都市からのアクセスは決して良いと言えないが、はるばる来たからこそ、のんびりと滞在したい。春の新緑、秋の紅葉と、四季折々の景色を露天風呂で眺めたいし、オートロウリュとセルフロウリュでサウナも楽しめる。どこを切り取ってもメディア等で話題となりうるビジュアルだけど、そうなってほしくない隠れ家的な穴場感も。客の少ないであろう平日なら満喫できるはず。

小谷流温泉 森の湯
源泉/小谷流温泉(含よう素−ナトリウム−塩化物強塩温泉)
住所/千葉県八街市小谷流616 [地図]
交通/JR総武本線八街駅より車で約15分
     東関東自動車道佐倉ICより約12km
     ※無料駐車場約200台分あり
料金/(平日)大人1,200円、こども600円
     (休日)大人1,500円、こども700円
     リラクゼーションルームは平日300円、休日500円
     ※大人は中学生以上、こどもは4歳〜12歳、4歳未満は無料
     ※料金は税別
時間/10:00〜22:00、年中無休