COCOFORO ますの湯(東京都大田区南久が原)リニューアルによって日の目を浴びる銭湯もある。大田区の益の湯はこのたびのリニューアルによって、屋号を「COCOFURO ますの湯」とし、看板もかわいらしく若々しいデザインへ。蒲田から池上線で4つ目、久が原駅前という立地も魅力的で、なんと朝6時から営業。リニューアルの話題を機にますの湯を知り、遠方から訪ねてくる客も多いはずだ。

COCOFORO ますの湯(東京都大田区南久が原)券売機でチケットを購入してフロントへ。こじんまりとしたロビーや脱衣所もきれいに改装済み。浴室は手前に洗い場、奥に湯船が2つ。黒湯の温泉は熱めに沸かし、炭酸泉はぬるめに。温度にメリハリがあるし、ジャグジーなどを設けなかったのはいまどきの主流。サウナの利用は無料で、真新しい木の香りがする小空間。身体に優しいボナサウナで、テレビもなく砂時計が2つあるだけ。

COCOFORO ますの湯(東京都大田区南久が原)洗い場の半分を潰し(島列の半分と壁側のカランを撤去)、椅子やベンチを設け、くつろぎスペースに転換。つぼ湯の源泉水風呂はサウナ後にしゃきっと、温泉との温冷交互浴にも持ってこい。ペンキ絵やタイル絵といった銭湯ならではの装飾はないが、グレーとカーキの空間が目にも優しく、落ち着いた気分へと誘う。

COCOFORO ますの湯(東京都大田区南久が原)稲城天然温泉 季乃彩佐倉天然温泉 澄流など人気スーパー銭湯を手掛ける楽久屋の再生銭湯1号店。町の銭湯とスーパー銭湯の境界線なんて所詮は曖昧なもの。地元に根ざした銭湯の魅力を活かしつつ、いろいろと削ぎ落とし、最小限のアイテムにこだわりを。次世代を見据え、スタイリッシュで心地よい空間へと生まれ変わった。

COCOFURO ますの湯(東京銭湯マップ)
益の湯(大田浴場連合会)→改装前の店内の様子も

COCOFORO ますの湯
源泉/温泉法の温泉(重炭酸そうだに該当)
住所/東京都大田区南久が原2-1-23 [地図]
電話/03-6410-4797
交通/東急池上線久が原駅より徒歩1分
料金/大人460円、小学生以下180円、未就学児80円
時間/6:00〜24:00、3月・6月・9月・12月の第2木曜日定休

※浴室の写真は東京銭湯マップより転載