BathHaus(東京都渋谷区西原)毎日のように目にするコワーキング、あるいはコワーキングスペースという単語。社内に居場所がないのか、それとも会社に属していないのか、カフェで仕事することがお洒落だと思っているのか。ひと昔前なら喫茶店で喧しくもケータイ通話で済ませていた仕事が、いまはカフェで静かにキーボードをカシャカシャと。都内だけでなく、地方都市にもコワーキングスペースがオープンしているようだし、世の中の働き方はどんどん進化している。

BathHaus(東京都渋谷区西原)昨年12月16日には、「チル・アンド・ワーク」をコンセプトにしたハイパー銭湯、その名も「BathHaus(バスハウス)」がオープンした。代々木八幡駅から歩いて10分程度。その道すがらには代々木八幡宮もあって、低層マンションの建ち並ぶ住宅地。ここを目指して訪ねる感はあるけれど、オーナーはこの建物に一目惚れしたのだろう。スケルトン渡しの状態からクラウドファンディングなどで資金調達し、約1年でオープンにこぎつけた(その道のりはnoteにて)。

BathHaus(東京都渋谷区西原)支払いに現金を使用できないことも話題となったが、クレジットカードや交通系IC、電子決済(〇〇Pay)など選択肢は多い。電卓のような小さな端末に、カードをピッとタッチする。個人的にもキャッシュレス化が進んでいることを実感しているし、店舗側は売上集計や現金管理の手間を省くことができる。カウンターの裏手に暖簾が2枚ぶら下がっており、その奥はロッカー6個と洗面台1つの脱衣所。シンプルイズベスト。

BathHaus(東京都渋谷区西原)CHILLという単語からチラーやチルドを連想したが、スラングで「くつろぐ、まったりする」という意味があるらしい。仕事をしたあと、または気分転換のくつろぎがお風呂というわけ。タイルとヒノキの湯船は週替わり。ずいぶん浅めだと思ったが、そのかわり43℃に沸かしており、肩までしっかりと温まるか半身浴するか。湯船は2〜3人、洗い場も3人分しかなく、知らない人と一緒のときに無言を通すか、それとも話しかけるか。男性は前者、女性は後者という気がする。

BathHaus(東京都渋谷区西原)単なるコワーキングスペースなら、テナントビルの一室を借りれば済んだ話なのに、銭湯を作ってしまったがために公衆浴場業の営業許可が要るし、濾過機や給排水管も組まなければならない。クラフトビールなどを提供することによる、飲食店の営業許可もしかり。営業規模の大小は関係ないのだし、これを法的にも資金的にもクリアしたオーナーの本気を感じた。(浴室とコワーキングスペースの写真はツイッターより転載)

BathHaus(東京都渋谷区西原)入浴料700円については、個々の価値観の問題かと。ついでに言えばクラフトビールや、地下にあるコワーキングスペースの利用料金も。時間を買うという発想に置き換えたり、(目標額を達成しなかったクラウドファンディングに)応援したい気持ちを上乗せすれば、べらぼうにも思えない。

ホリエモンが『東京銭湯 -TOKYO SENTO-』で2年前に予言していたことが現実となりつつある。そして、お湯に浸かるだけでなく、滞在できる複合的空間を時代が求めている。これすなわちハイパー銭湯。その理想に共感した人で賑わえば、良き事かなと。近所ならしょちゅう通って常連になりたい店だし、コーヒーがあればなお良いかも。

BathHaus
住所/東京都渋谷区西原1-50-8 [地図]
電話/−
交通/小田急線代々木八幡駅・地下鉄千代田線代々木公園駅より徒歩10分
料金/大人700円、子供400円
時間/銭湯とバーは9:00〜22:00(土日は21:00まで)、毎週火曜日定休