静岡市街地より安倍川を渡って用宗漁港へ。シラス漁が盛んで、直売所なども建つ。いまは時季外れとあって活気に乏しいが、用宗みなと温泉の誕生によって、景色も変わっていくだろう。字のごとく、用宗みなと温泉は、港に面した好立地。建物はかつてのマグロ加工場で、鉄骨を組んだ建物を再生するから、建設費は安く抑えられる。不動産と観光を営む会社だからこそ実現したアイデアだ。温浴施設に先立って、5月には「みなと横丁」(集合店舗)をオープンさせるなど、地域ブランドの向上にも一役買っている。
潮の香りを感じながら、さっそく館内へ。入館券と下足箱の鍵をフロントに提示し、ロッカーの鍵を受け取る。地域の特産品など物販も充実し、浴室へと続く廊下には、華やかなりし頃の生活風景が写真で飾られている。観光客を意識しつつ、地元のコミュニティの中心となれば理想だろうか。オープン1週間足らずでも、すでに再訪している人、浴室で出会っちゃったりしている人もいるようで、さっそく地元に受け入れられている様子。
浴室に湯船は3つ。主浴槽は8帖ほどの大きさで、地下50mから汲み上げた天然水を沸かしている。安倍川水系という括りでは、同じく良質な天然水が売りのサウナしきじと共通する。もっとも比較しやすいのは、これまた天然水を使用した水風呂だろうから、水質に一家言おありの方のご感想をお聞かせ願いたい。しきじより冷たく(14℃)、とはいえ体感的に冷たすぎず。そして、もうひとつは高濃度炭酸泉。
サウナは遠赤ヒーターを設置し、ベンチ3段24名といったところ。あともう少しで90℃、幾分優しい感じもするし、スーパー銭湯だからこんな感じかと。熱さを求めるならサウナしきじに行けばよい。しかし、座って休憩する場所が、露天のベンチ3人掛けひとつとはどうしたものか。浴室内外にもっと置けるはず。
露天風呂では、地下1,000mから湧出した温泉を使用している。やや緑がかった黄土色のような濁った湯。湧出量が毎分26.6リットルと少ないから循環ありき。目の前が海だから海水に似た成分で、じんわりと温まる。そして海からの視界を遮るために高い塀を立てているが、富士見小屋と名付けた小空間にはスリットを設け、そこからは真正面に富士山を遠望する。ジャグジーなどのアトラクション風呂を設けなかったのは最近の傾向で、天然地下水と天然温泉の泉質を自慢する。
最近は浴室以外(ドライエリア)を充実させる傾向にあるが、ここは真逆。座って休むところは食事処のみ。オープニングメニューなのか数は少ないものの、おしなべてワンコイン以下の軽食堂といった雰囲気。良心的すぎて驚くが、来年にはビアバー(2月)やクラフトビール工場(5月醸造開始)も予定しているというから、これから方向性が定まっていくものと思われる。退館してみなと横丁まで歩いても300mほどの距離。また、関連施設として古民家一棟貸しの宿「日本色」もすぐ近くで運営しており、温泉施設としてはコンパクトでも、温泉地で言えば「外湯」の感覚。用宗の港風情をぶらり散策しながら楽しみたい。
・CSA不動産(不動産業)
-用宗みなと温泉プロジェクト -みなと横丁リノベーション
・CSA travel(観光事業)
-エキサイト用宗 -日本色
用宗みなと温泉
源泉/用宗みなと温泉(ナトリウム・カルシウムー塩化物泉)
住所/静岡市駿河区用宗2-18-1 [地図]
電話/054-256-4126
交通/JR東海道本線用宗駅より徒歩11分
料金/(平日)大人750円、4才〜小学生300円
(休日)大人900円、4才〜小学生400円
時間/10:00〜24:00、年中無休
潮の香りを感じながら、さっそく館内へ。入館券と下足箱の鍵をフロントに提示し、ロッカーの鍵を受け取る。地域の特産品など物販も充実し、浴室へと続く廊下には、華やかなりし頃の生活風景が写真で飾られている。観光客を意識しつつ、地元のコミュニティの中心となれば理想だろうか。オープン1週間足らずでも、すでに再訪している人、浴室で出会っちゃったりしている人もいるようで、さっそく地元に受け入れられている様子。
浴室に湯船は3つ。主浴槽は8帖ほどの大きさで、地下50mから汲み上げた天然水を沸かしている。安倍川水系という括りでは、同じく良質な天然水が売りのサウナしきじと共通する。もっとも比較しやすいのは、これまた天然水を使用した水風呂だろうから、水質に一家言おありの方のご感想をお聞かせ願いたい。しきじより冷たく(14℃)、とはいえ体感的に冷たすぎず。そして、もうひとつは高濃度炭酸泉。
サウナは遠赤ヒーターを設置し、ベンチ3段24名といったところ。あともう少しで90℃、幾分優しい感じもするし、スーパー銭湯だからこんな感じかと。熱さを求めるならサウナしきじに行けばよい。しかし、座って休憩する場所が、露天のベンチ3人掛けひとつとはどうしたものか。浴室内外にもっと置けるはず。
露天風呂では、地下1,000mから湧出した温泉を使用している。やや緑がかった黄土色のような濁った湯。湧出量が毎分26.6リットルと少ないから循環ありき。目の前が海だから海水に似た成分で、じんわりと温まる。そして海からの視界を遮るために高い塀を立てているが、富士見小屋と名付けた小空間にはスリットを設け、そこからは真正面に富士山を遠望する。ジャグジーなどのアトラクション風呂を設けなかったのは最近の傾向で、天然地下水と天然温泉の泉質を自慢する。
最近は浴室以外(ドライエリア)を充実させる傾向にあるが、ここは真逆。座って休むところは食事処のみ。オープニングメニューなのか数は少ないものの、おしなべてワンコイン以下の軽食堂といった雰囲気。良心的すぎて驚くが、来年にはビアバー(2月)やクラフトビール工場(5月醸造開始)も予定しているというから、これから方向性が定まっていくものと思われる。退館してみなと横丁まで歩いても300mほどの距離。また、関連施設として古民家一棟貸しの宿「日本色」もすぐ近くで運営しており、温泉施設としてはコンパクトでも、温泉地で言えば「外湯」の感覚。用宗の港風情をぶらり散策しながら楽しみたい。
・CSA不動産(不動産業)
-用宗みなと温泉プロジェクト -みなと横丁リノベーション
・CSA travel(観光事業)
-エキサイト用宗 -日本色
用宗みなと温泉
源泉/用宗みなと温泉(ナトリウム・カルシウムー塩化物泉)
住所/静岡市駿河区用宗2-18-1 [地図]
電話/054-256-4126
交通/JR東海道本線用宗駅より徒歩11分
料金/(平日)大人750円、4才〜小学生300円
(休日)大人900円、4才〜小学生400円
時間/10:00〜24:00、年中無休