はすぬま温泉(東京都大田区西蒲田)蒲田駅から東急池上線で1駅。歩いても10分ほどの距離。蓮沼駅の近くの銭湯といえば、はすぬま温泉だ。温泉使用であることを差し引いても、ごく普通の銭湯といった記憶だったが、改装を経ておしゃれに生まれ変わった。変わらないのは玄関先の「わ」と書かれた板。「(お湯が)沸いた」、つまり営業中という意味。ひっくり返すと「ぬ」。

はすぬま温泉(東京都大田区西蒲田)昨年12月16日リニューアルオープン。コンセプトは大正ロマンだという。格子の外観が印象的で、暖かみのある照明が住宅地の環境と調和している。内装には板張りの床など木目を生かし、銭湯ならではの高い天井も居心地のよい空間を演出している。ロビーではオリジナルのフェイスタオルやTシャツを販売。ファンを増やすアイデアだ。

はすぬま温泉(東京都大田区西蒲田)蒲田界隈はどこも真っ黒な温泉なのに、はすぬま温泉は鶯色。つくづく温泉の不思議を感じる。手前から水風呂、炭酸泉、天然温泉(加温)と3つの湯船が並び、いずれも源泉を使用。滑らかな肌ざわりだ。そして、両側の壁に面して洗い場を設け、数こそ少ないもののシャンプーやボディーソープの備え付けもある。サウナは別途300円。引っ掛け鍵でドアを開け、敷きマットを持って入室。

はすぬま温泉(東京都大田区西蒲田)こじんまりとした空間に、細身の遠赤ヒーター。節目も残した板張りの室内で、改装後1年を経過しているのに状態がよく、清々しい気分。テレビはなく、BGMは浴室の賑やかな雑音。温泉で温まっているせいか、よく汗が出る。水風呂は源泉かけ流しとあって、泉質をより実感できるし、心地よい冷え具合だから温冷交互浴にも適している。

はすぬま温泉(東京都大田区西蒲田)

背景は深山幽谷の滝を描いたタイル絵で、流れ落ちる滝壺には本物の壺を設え、そこから湯船へとお湯が流れ出る。女湯との仕切りに描かれているのは花鳥風月。ステンドグラスといい、色彩感覚でも懐古趣味を醸し出す。普段使いの銭湯だからこそ、奇抜なデザインではなく、入浴料に見合ったプチ贅沢な時間を過ごせることが重要。はすぬま温泉の浴室の賑わいは、居心地の良さを物語っている。



はすぬま温泉(東京銭湯マップ)
はすぬま温泉(大田区浴場連合会)

はすぬま温泉
源泉/ナトリウム一塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉
住所/東京都大田区西蒲田6-16-11 [地図]
電話/03-3734-0081
交通/東急池上線蓮沼駅より徒歩2分
料金/大人460円、中学生300円、小学生180円、未就学児80円
     サウナは別途300円
時間/15:00〜25:00、毎週火曜日定休


はすぬま温泉(東京都大田区西蒲田)リニューアル前のはすぬま温泉(2013年に撮影)