カプセルinn都(横浜市中区野毛町)ノスタルジーと猥雑さが混在する、横浜きっての歓楽街、野毛。夜は活気が絶えず、間口の小さな店から客があふれかえっている。大岡川沿いには都橋マーケットが建ち、異様な雰囲気を醸し出す。そして、都橋のすぐ近くにあるのがカプセルインミヤコ。分類上はカプセルホテルも簡易宿泊所だが、むしろドヤを連想させる外観。「お風呂・サウナ 600円」の看板が敷居を低くしている。タオル付きなら銭湯より安い。

カプセルinn都(横浜市中区野毛町)予想に反してフロントは若い男性(といっても40歳前後か)。料金を支払い、タオル大小を受け取る。脱衣所は籠しかないので、貴重品ボックスを利用する。手首に巻くタイプの鍵だが、「防水になってますから…」と、どうりで話が噛み合わないわけだ。監視カメラ作動中のステッカーに緊張を感じつつも、そそくさと浴室へ。

電球が1つ切れていることを差し引いても薄暗くて狭い室内。カランが5つほど並び、安っぽいシャンプーとボディーソープ。バイブラ湯はピリピリして消毒されている感あるし、水風呂は蛇口がひねれず、ただの溜め水。水位計などあるはずもなく、自分の身体を最大限まで沈める。

E30E500F-AFA0-4C6C-A46D-37004BFA44C6おかしいなとは気付いていたのだが、サウナは照明が消えており真っ暗。先客がいなくなった隙にあちこち探るも、スイッチは見つからず。「あそこの扉を開ければ分電盤が…」と思ったが、それこそ監視カメラで怪しまれる。よもや休止中かと思ったが、ヒーターはちゃんと稼働しているし。いまさらフロントに聞きに行くのもめんどくさい。仕方なく室内の薄明かりだけを頼りにサウナを利用。

誰かが浴室に入ってきたら…と余計な緊張感を抱きつつも、サウナそのものは悪くない。ぬるいけど。帰りがけ、フロント氏に照明の件を伝えたら、「あっ、気付きませんでした」と。うっかりにもほどがある。

カプセルinn都 ※男性専用
住所/横浜市中区野毛町1-22 [地図]
電話/045-241-0133
交通/JR根岸線桜木町駅・関内駅、京急日ノ出町駅より徒歩7分
料金/入浴のみ600円(1時間)
時間/サウナは17:00〜26:00(日祝は24時間)、年中無休