東京天然温泉 古代の湯(東京都葛飾区奥戸)新小岩駅を降りるとまっすぐレインボーに向かってしまいがちだが、いつも気になる古代の湯の看板。そこから送迎バスが発着し、約10分ほどの距離にある。新小岩自動車学校やゴルフ練習場なども手掛けているようで、現地にも巨大看板が立つ。建物は大きすぎるがゆえ、夜だと写真映えしないが、老舗健康ランドといった雰囲気。フロントもなかなかの渋さを感じさせる。

東京天然温泉 古代の湯(東京都葛飾区奥戸)下足箱の1137(いいサウナ)を使おうかと思ったら鍵が抜けず。よほど使用頻度が高いのだろうか。料金の支払いを済ませ、ロッカーの鍵と一緒に渡されるのがリネンの引き換え券。階段を上がるとすぐに引き換えカウンター。タオルセットと館内着を受け取る。館内の案内や注意書きはすべて毛筆書き。大事な箇所は朱書きという、時代が止まっている感。タオルの持ち帰りご遠慮くださいといった文言はよく見るけど、犯罪うんぬんとは穏やかでない。

東京天然温泉 古代の湯(東京都葛飾区奥戸)浴室はがらーんとしたもので、まずは広々とした温泉浴槽。お湯は絶えず溢れ、オーバーフローの吸い込みが悪いのか、轟音が止まらない。循環しすぎか湯が古く(若干鼻をつく匂いも)、しかし塩分を多く含むため、長湯していたらのぼせそう。テレビ番組で、冷え性を改善する都内の温泉施設ランキングで堂々の1位に輝いたそうで。露天の岩風呂は3段になって、湯が落ちていく。室内では黄土色の温泉も、露天では茶褐色。岩風呂を大きく作りすぎたか、室内からの動線が悪いのはご愛嬌。

東京天然温泉 古代の湯(東京都葛飾区奥戸)浴室内には檜風呂、入浴剤を使用した替わり湯、小石を敷き詰めた歩行湯などもあるが、やや昔感覚なのは否めない。大型店だけあってサウナは3室あり、高温、中温、スチームという内容。高温サウナは円型で囲いをして石を積んでいるが、ネットの情報によれば熱源は稼働しておらず、実質は壁伝いに対流するボナサウナ。中温サウナはそろそろ板を張り替えた方が良さそう。高温サウナ以上に匂いが気になる。テレビがない代わりに、聞こえてくるのは温泉浴槽からの轟音。洞窟イメージな水風呂はちょっと温いし、キャンプ用の椅子は違和感しかない。

東京天然温泉 古代の湯(東京都葛飾区奥戸)休憩スペースは3階にあって、コードコーナーやキッズルーム、ゲームコーナー、仮眠室など。4階にはステージ付きの大広間や中宴会場などを備え、ゆとりある館内設計ではあるけれど、ラストオーダーが早いせいもあって、賑やかさは皆無。週末は歌謡ショーを開催しており、違った雰囲気が見られるのであろう。古代の湯は大人料金も平日の半分はキャンペーン料金だが、こどもは一端の料金設定。それに対して、近隣だと船堀のまねきの湯は毎日こども無料。集客の狙いを互いに牽制し合っているかのよう。どちらかと言えば古代の湯はシニア世代向けか。しかしながら、健康ランド級の大型施設ゆえ、幅広い世代で活気あふれる館内が理想的かと思う。

東京天然温泉 古代の湯(東京都葛飾区奥戸)
東京天然温泉 古代の湯(東京都葛飾区奥戸)

東京天然温泉 古代の湯
源泉/東京天然温泉 古代湯(含ヨウ素−ナトリウム−塩化物強塩温泉)
住所/東京都葛飾区奥戸4-2-31 [地図]
電話/03-5654-2611
交通/JR総武線新小岩駅南口より無料送迎バス(10分おきに運行)
     または新小岩駅北口より徒歩18分
     環七通り(都道318号線)「奥戸陸橋下」交差点より約750m
     ※無料駐車場450台分あり
料金/大人2,634円、小人1,296円(0歳〜小学生)
     深夜割増料金1,620円(深夜1時間以降在館の場合)
時間/10:00〜翌8:00(深夜2時以降は入館不可)、年中無休

※露天風呂、サウナの写真は公式サイトより転載