半田天然温泉 ごんぎつねの湯(愛知県半田市平和町)ごんぎつねの湯とは一風変わった店名だが、童話作家・新美南吉の代表作にちなむ。愛知県半田市は新美南吉の故郷で、市内には記念館も。それにしてもこのごんぎつねの湯、広域地図で見ると半田中央ICのすぐ近く。ロードサイド店舗かと思いきや、実際は住宅地のどん詰まり。周囲はのんびりした田舎風情で、名湯の予感に心が躍る。

半田天然温泉 ごんぎつねの湯(愛知県半田市平和町)受付では店員さんと常連客が談笑中。人見知りの一見客からしたら、初っ端から緊張する光景。浴室でもそんな光景はたびたびあって、ざっくばらんな雰囲気が見て取れる。

この手の店舗では、サウナはおまけだし、実際にそう。定員4名の狭い空間だが、さっと内湯に浸かった後とはいえ、噴き出す汗は尋常な量ではない。水風呂もおまけ程度の狭さだが、温泉が熱くて、このあと何度も利用することになる。

半田天然温泉 ごんぎつねの湯(愛知県半田市平和町)露天風呂は手作り感にあふれていて、大きな湯船に橋を渡して2つに区切り、さらに一角を寝湯にしていたり、洞窟風呂や打たせ湯があったり。源泉自体は無色透明だが、成分が酸化して湯船の縁や通路など赤茶けてしまっている。強塩味の温泉は保温性が高く、長湯すればのぼせてしまいそう。さらに、滝つぼの湯では高さ3.5mの落差を利用し、源泉59.1℃を冷ましているのだとか。それでもじゅうぶん熱く、44〜45℃で管理しているとはいうが、ここまで熱い温泉は滅多に出会えない。あつ湯好きにはたまらないはずだ。
(露天風呂の写真は公式サイトより転載)

背後のなだらかな傾斜も含めて敷地は広く、日本庭園を意識しているようだ。開放感もあるし、吹き抜ける風も気持ちがいい。知多弁というのかおじいさん達の会話が耳に心地よく、旅情に浸れること間違いない。

半田天然温泉 ごんぎつねの湯(愛知県半田市平和町)

ごんぎつねの湯
源泉/ごんぎつねの湯(ナトリウム−塩化物強塩温泉)
住所/愛知県半田市平和町5-73 [地図]
電話/0569-27-8878
交通/国道247号線「出口町」交差点より約2.7km
     知多半島道路・知多横断道路 半田中央ICより約250m
     ※無料駐車場あり
料金/大人800円、子供400円、幼児200円、3歳以下無料
時間/10:00〜22:30、毎月第2・4月曜日定休(祝日の場合は翌日)