やすらぎの湯 ニュー椿(東京都豊島区巣鴨)組合加盟の銭湯だと物価統制令によって入浴料金が定められているものの、サウナ料金は自由に設定できる。貸しタオルが付くか否かなど違いはあるにせよ、せいぜい300円くらいかと思うが、そこにきて新庚申塚のニュー椿だ。入浴込みの総額1,100円(引き算するとサウナがなんと640円)。田舎のスーパー銭湯なら余裕でお釣りがくるし、わざわざ交通費をかけて行くべきか迷うが、どんなものかと気になって。ちなみに巣鴨界隈だとサウナサンフラワー東京染井温泉Sakuraが対抗馬になるのか。

やすらぎの湯 ニュー椿(東京都豊島区巣鴨)いつの間にか東京さくらトラムと愛称の付いた都電荒川線に乗り、新庚申塚の電停を降りたらすぐ目の前。巣鴨駅から歩いても約15分。銭湯のイメージを覆す大きな建物だからすぐわかる。ニュー椿というくらいだから、もともとは椿湯とでも言ったのだろうか。広さを持て余したフロントにいたのは、いかにもパートのおばちゃんだったから、由来は聞けなかった。券売機に1100円が吸い込まれ、フロントでは下足箱の鍵と引き換えにタオルセットを貰う。

偶数日は男湯が3階、女湯が2階。奇数日はその逆となる。ネットの評判を見ると、サウナ好きに人気があるのは3階のようだ。脱衣所のロッカーは100円リターン式。奥には広さを持て余した喫煙室もあり、湯あがりにすぐ一服できるありがたさ(健康には良くない)。

やすらぎの湯 ニュー椿(東京都豊島区巣鴨)通常の入浴料460円でもジャグジー、バイブラ湯、日替わり湯、水風呂、露天風呂と充実したラインナップ。露天風呂はあまり風情のない中庭形式で、打たせ湯2つ付き、椅子2脚(もっと置けると思うが)。シャンプーやボディソープの備え付けはなし(あったのかもしれないけど気づかなかった)。

浴室の奥は、サウナ利用者だけが利用できる専用エリア。引っ掛け鍵でドアを開ける。ロッキーサウナとハーブサウナ、水風呂と休憩スペースがある。ロッキーサウナは丸太で囲んだヒーターに、ロッキー山脈のごとく石を積み上げているわけではなく…、時おり滴り落ちるオートロウリュで湿度を保つ。テレビはなく、BGMが流れる室内で、ひとり貸切状態。もう一方はハーブサウナと言っておきながら、実際には塩サウナで、こちらは遠赤ヒーター。テレビあり。常連と思しき客が入ってくるたびに、椅子に水をぶちまけ、それで湿度を保っている感じ。

休憩スペースなんて6帖分くらいの広さに椅子を5〜6個置いているだけ。狭くてどうにもならない店が多いなか、贅沢というか、もっと色々できるだろうに。がらーんとしているからクールダウンも早い。

やすらぎの湯 ニュー椿(東京都豊島区巣鴨)ラウンジのある4階にも上がってみたが、全体の雰囲気として、地方都市の公共施設を訪ねているかのよう。銭湯のつもりで訪ねているから、イメージとのギャップに戸惑う。サンフラワーの2時間コースのほうが良かったかなぁと思ってみたり。別途640円のサウナ利用料も、仮にタオルセットが240円とすれば、純粋なサウナ代は400円(サウナは2室あるし)。そんなせこい計算はせず、納得して支払えるような大人になりたい。

やすらぎの湯 ニュー椿(豊島区浴場組合)
やすらぎの湯 ニュー椿(東京銭湯マップ)

やすらぎの湯 ニュー椿
住所/東京都豊島区巣鴨5-20-3 [地図]
電話/03-3918-1720
交通/都電荒川線「新庚申塚」電停より徒歩1分
     JR山手線・都電荒川線 大塚駅北口より徒歩14分
     JR山手線・都営地下鉄三田線 巣鴨駅北口より徒歩15分
     ※駐車場6台分あり(大型車不可)
料金/大人460円、中人180円、小人80円
     サウナ付きは1,100円
時間/15:00〜24:00、毎週木曜日定休