みつば湯楽院(栃木県小山市横倉新田)温浴業界の先輩に栃木県小山市内でのおすすめを聞いたら、みつば湯楽院と思川温泉をお返事いただいた。2か所を訪ねる時間的余裕はないし、湯あたりしそうでつらい。ネットカフェ要素を取り入れたスーパー銭湯と、川べりの景色が売りの日帰り温泉施設、どちらを訪ねるべきか。日がどっぷり暮れてしまったら、景色よりも付帯設備かな、と。国道4号線バイパスには近いけれど、工場地帯に隣接し、薄ら寂しさを感じさせる立地。

みつば湯楽院(栃木県小山市横倉新田)スーパー銭湯特有の派手さもなく、外観からして大衆的。平日600円は安い。がらーんとしたホールの吹き抜けには、牧歌的風景が不思議なタッチで描かれている。「芸術の癒し」とは言うけれど、常連さんたちは見慣れてしまったか、芸術には目もくれず。新聞を読んだり、なぜかベンチで寝転がったり、まったりとした空気が漂っている。

みつば湯楽院(栃木県小山市横倉新田)スロット機が並ぶ一角には「太鼓の達人」ではなく、和太鼓が置かれていた。理由など深く推測してはいけない。まずは入浴だ。照明器具が少ないせいか浴室は薄暗く、しかも青白い。人工炭酸泉、電気風呂、ジェット風呂など、スーパー銭湯ならではの豊富なラインナップ。露天岩風呂は「薬仁湯」の薬湯。しばらく浸かっているとカーッと火照り、何度か浸かるとピリピリとした刺激。薬湯のあとサウナに入れば、発汗力も抜群。

みつば湯楽院(栃木県小山市横倉新田)サウナは2室。高温サウナは遠赤ヒーターなのに蒸されている感あり。マットが湿っているせいか。塩サウナも遠赤ヒーターで、室内には椅子5つ。ひびが入ったガラスを直せばいいが、昨年10周年を迎えた中堅のわりに、あちこち年季が入っている。しかし、それはさておき、今回は利用しなかったが、「東日本最大規模」を自称するチムジルバンなどで、風呂以外の魅力も備えている。岩盤浴目当てで遠方から訪ねる客も多くいるだろう。

みつば湯楽院(栃木県小山市横倉新田)「栃木県初のスーパー銭湯×ネットカフェ」がコンセプト。2階の全フロアを使って、みつば流ネットカフェを実現している。リクライニングでのんびりテレビを観るもよし、インターネットに興じるもよし、キッズスペース、ゲームコーナー、フィットネススペースも。現在使用不可のようだがビリヤードや卓球台もある。そして、ずらりと棚に並ぶ1万冊の漫画本。これらが入浴料のみ、時間制限なしで利用できる。ただでさえ入館料金が安いのに。

みつば湯楽院(栃木県小山市横倉新田)仕切りのないワンフロアのせいか、がらーんと広すぎる空間。人影まばらなのが惜しいが、週末は娯楽を求める客できっと混み合うのだろう。食事処もリーズナブルだが、ラストオーダーよりもずいぶん前に片付け始めるし。小山市の夜は早いのだろうか。調べてみたら、旧小山健康センターとの情報もあり、その当時の建物を活用しているのだろうか。そうだとすれば広々とした空間設計も納得がいく。

みつば湯楽院
住所/栃木県小山市横倉新田226-13 [地図]
電話/0285-28-1126
交通/国道50号線「横倉新田」交差点より約1.3km
     国道4号線(古河小山BP)「小田林西」交差点より約2.4km
     ※無料駐車場350台分あり
料金/(平日)大人600円、小人300円
     (休日)大人650円、小人300円
     ※小人は4歳〜小学生以下
     ※朝割入浴(8:00〜10:00)土曜日600円
     ※夜割入浴(22:00〜23:30)火・木550円、日曜日600円
     ※チムジルバンは公式サイト参照のこと
時間/10:00〜24:00(休日は8:00〜24:00)
     毎月第2火曜日定休(祝日の場合は翌日)