サウナグランシャトー(大阪市都島区東野田町)京橋はええとこだっせ、グランシャトーがおまっせ♪というテレビCMでおなじみ、京橋駅前のレジャービルといえばグランシャトー。その名の通り、お城をイメージした外観だが、電光看板と懸垂幕がとにかく派手。さながら下町の庶民派サウナといったイメージ。パチンコ、カラオケとフロアごとに分かれており、サウナは5階。エレベーターを降りると、ワイシャツにスラックスという店員さん。ビルの外観とは裏腹に、真面目すぎるほどのクラシックな趣。

サウナグランシャトー(大阪市都島区東野田町)50分700円と安さを売りにする一方で、あかすりやマッサージのセットもあって、利用コースは幅広い。実際に電話予約のやり取りも聞こえてきたし(名前を聞かずとも声だけで判別)、マッサージのあとの食事の段取りまで注文する客も。ベテラン店員と常連客のあうんの呼吸で成り立っているような、そんな店。なにしろ昭和46年創業の老舗。古くから通い詰める客も多いのだろう。

そして、一時代前の雰囲気すら漂う浴室。客が少なかったせいか、がらーんとして静寂に包まれている。サウナ100℃、水風呂19℃とはクラシックスタイルの王道。室内が広すぎていまいち温まりきらないが、不思議な体操をしだすおっちゃんがいたり、せわしなく出入りを繰り返すおっちゃんがいたり。思い思いの過ごし方やペースが確立されているようで、水風呂にしてもさぶんと潜っておしまい。休憩用に椅子が4つあっても、座る人はおらず。

サウナグランシャトー(大阪市都島区東野田町)休憩室はテレビに向かって、扇形にリクライニングシートが並ぶ。カウンターでは主に軽食を提供。若いお姉さんが切り盛りしており、アイドル的な存在か。たとえ酔い潰れたとしても、日付が変わる前には営業終了。繁華街のサウナ店なのに、泊まれないというのは珍しい。そして、休憩室の奥には気になる文字が。フィットネスジムとオジサウナはまるで不似合いだが、支配人はベンチプレスの世界チャンピオンなのだとか。

サウナグランシャトー(大阪市都島区東野田町)

ナイトクラブや中華料理店はとうに閉店してしまい、往時の華々しさは失われてしまったが、大阪を代表するサウナ店であることは間違いない。話のネタにぜひ訪ねてみてほしい。



サウナグランシャトー ※男性専用
住所/大阪市都島区東野田町3-9-3 [地図]
電話/06-6351-0762
交通/JR大阪環状線・京阪京橋駅より徒歩1分、地下鉄京橋駅より徒歩4分
料金/50分コース(平日のみ)756円
     お得コース(100分以内)1,512円
     セルフコース(フリータイム)2,268円
時間/9:00〜23:30(日祝は9:00〜23:00)

サウナグランシャトー(大阪市都島区東野田町)