磊の温泉 六本木VIVI(東京都港区六本木)大都会六本木なんて縁がない土地だと思っていたが、まもなくVIVIが閉店すると知って矢も楯もたまらず。かの有名なアマンドのある六本木交差点から外苑東通りへ。ドン・キホーテの向かいに建つのがロアビルだ。六本木5丁目西区の再開発に伴い、ビルは解体されるとのこと。耐震診断の結果、強度不足が公表されたことも影響しているようだ。テナントの多くはすでに退去済みで、VIVIも残り2週間足らずの営業となる。

磊の温泉 六本木VIVI(東京都港区六本木)土地柄もあってか通常入館料は2,571円とお高め。今回は前売り入館券で2,057円。それでもなお奮発した感はあるが、フリータイムだから満喫しようかなと。4階で受付を済ませ、5階の男性フロアには螺旋階段で。リクライニングシートが並び、その先にロッカーが並ぶ。通路を隔てて無駄に広い洗面台、そのわきに浴室の出入口。歪んだ棚があって、わざわざ館内着に袖は通さなくても。

磊の温泉 六本木VIVI(東京都港区六本木)扉を開けたらすぐにサウナ室、もうひとつ扉を開けると浴室。変わった作りだ。配管を通しているせいか浴室は全体的に天井が低く、背の高い外国人なら圧迫感を覚えるだろう。外国人を見かけなかったが。ついでに言えば芸能人を見かけることもなく残念だったが、その代わり羽振りのいい話は聞こえてきた。さすが大都会というべきか、総武線あたりの年季の入った安サウナとは客層も違って見える。気のせいか。

磊の温泉 六本木VIVI(東京都港区六本木)しかし浴室は、安サウナの雰囲気と大して変わらない。鏡なんて曇って見えない箇所もあるし。そして、ジャグジー付きの湯船と水風呂。どちらもプラケースに石がゴロゴロ入っている。「次はハイボールにしようかな」「つまみは枝豆だな」などとレストラン利用を促す貼り紙は、ニヤリとさせるストーリー仕立て。サウナを喩えるなら、熱く蒸された木箱。古びたサウナ特有の、いつまでも鼻腔に残る匂い。大きな梁が渡り、ストーブ側とテレビ側のどちらに座るか迷う。水風呂はじっくり浸かりたい冷たさ。椅子が4つ並ぶも、「ととのったー」などとのんびりした若者はいない。

磊の温泉 六本木VIVI(東京都港区六本木)「岩盤浴はご利用ですか?」と入館時に聞かれたが、男性客は圧倒的に少ないのだろうか。料金に含まれているし、せっかくだからとペラペラの浴衣を受け取る。「磊」の字は、石がゴロゴロしているさまを意味するようだ。公式サイトにも「80cmに積み上げた竹炭の上に、北海道二股温泉石(厚生労働省認可石)をふんだんに使用しています」とあり、部屋中に小石がびっしり。温度44℃、湿度約80%はかなり蒸し暑い。扇風機にあたるだけでは汗も引かず、浴衣を脱いですぐさま水風呂へ。そしてリクライニングシートで爆睡。

磊の温泉 六本木VIVI(東京都港区六本木)レストランは4階にあって、通路の衝立を隔てて女性専用のリクライニングシート、通路の奥は女性浴室。ちょっとドキドキしちゃうが、そもそも客の姿をあまり見かけず。酢がべたべたに効いたマグロ丼を食べながら、コアラが書いているという公式ブログでふと気になった「VIVI鹿友倶楽部」の文字。栃木県の老舗ゴルフ場を経営する鹿沼グループの会員制クラブだったみたい。単なるサウナ店の閉店の話題にとどまらず、掘り下げてみればVIVI自体も老舗で、かつては財界人の社交場だった様子。時代に合わせてコンセプトを変えているだろうけど、ぜひ昔の話を聞いてみたい。

磊の温泉 六本木VIVI
住所/東京都港区六本木5-5-1 ロアビル4F [地図]
電話/03-3404-4126
交通/地下鉄日比谷線・大江戸線 六本木駅3番出口より徒歩3分
料金/普通入館料2,571円(10:00〜25:00)
     深夜入館料3,600円(25:00〜5:00、10時チェックアウト)
     早朝入館料1,852円(5:00〜10:00、10時チェックアウト)
     クイック入館料1,852円(90分)
時間/24時間、年中無休