つくば温泉 喜楽里別邸(茨城県つくば市大橋)関東一円でスーパー銭湯をチェーン展開する湯楽の里。その上級ブランドが喜楽里(別邸)。小学生以上を対象とし、コンセプトは「喜び、楽しむ、癒しの里」。溝口、宮沢湖、ひたちなかに続き、4/25にはつくば市にもオープンした。秋葉原から電車で1時間足らずの距離だが、つくばエクスプレスの沿線は開発真っ只中。最寄駅の研究学園は、圏央道つくば中央ICにもアクセス良く、発展が進むエリアだ。

つくば温泉 喜楽里別邸(茨城県つくば市大橋)駅からのんびり歩くこと15分。木立ちの中に佇む平屋建が、つくば温泉喜楽里別邸。もともとこの辺りは古墳があったのか、敷地の裏には立て看板も。グランドオープン初日は平日だというのに、駐車場はかなり埋まり、館内もごった返していた。下足箱の鍵にはICタグが付いており、自動改札口にタッチすると入館登録がなされるようだ。岩盤浴も壁付けのセンサーにタッチして利用受付する。パネルで岩盤浴着のサイズを選んだら小窓が開き、バッグを受け取る。これも人手不足時代を切り抜ける策か。

つくば温泉 喜楽里別邸(茨城県つくば市大橋)廊下を何度か曲がった先に脱衣所がある。小屋組みを現しにして、モダンな和風旅館のイメージ。入館料にはフェイスタオルとバスタオルも含まれているが、これらは脱衣所に積んであるから使い放題(濡れタオル用のビニール袋もある)。浴室内には炭酸泉とジャグジー、そしてサウナと水風呂。露天風呂は寝湯のほか、上の湯、下の湯と2つに分かれた温泉浴槽がある。地下1,620mの大深度掘削にて湧出し、緑茶のような色味で、かすかに濁りと油臭あり。上の湯は源泉かけ流し、下の湯は循環式。やや熱めに加温しているが、泉温35℃なのだから夏の時期は源泉そのままでも面白いかも。

つくば温泉 喜楽里別邸(茨城県つくば市大橋)毎時30分には「機械によるオートロウリュウを…この機会にぜひ…」とダジャレのきいた放送が流れる。サウナ室の温度計は78℃を指すが、それは天井直下の数値で、客が座る高さでは70℃以下。ストーブ2基のオートロウリュウで湿度を上げたら、すぐさま送風機が複数作動。まるでドライヤーで乾かしているかのよう。水風呂は深さがあるものの、2〜3人サイズは窮屈すぎる。サウナはおまけコンテンツなのか。

つくば温泉 喜楽里別邸(茨城県つくば市大橋)岩盤浴は平日280円と、素晴らしくリーズナブル。大きな火釜(プルガマ)によって室温を高め、オートロウリュウで加湿する。麦飯石やトルマリンなど5種類の薬石タイルの、一般的なイメージの岩盤浴をメインとした広々とした空間。カプセルベッドのような一人用空間や女性専用の部屋もある。もうひとつは床暖房のオンドルで、テレビを観ながらの気楽な空間。雪だるまをイメージしたクールルーム、コミックコーナー、リクライニングシートの休憩室など充実した内容。

つくば温泉 喜楽里別邸(茨城県つくば市大橋)館内には入館料だけで利用できる休憩室もあって、こちらもリクライニングシートが並んでいる。あえてテレビを設けなかったのだろう、時間を忘れて微睡みのひと時。食事は本格志向で大人向けのコンセプトにマッチしたラインナップ。たまの休日に訪ねるなら美味しいものを食べたくなるはず。喜楽里別邸は上級ブランドであるはずが、手ぶらで訪ねて日がな一日過ごすとすれば、極めて良心的な価格設定。ヒノキの木立ちに囲まれて、身も心も解放できる店だ。

つくば温泉 喜楽里別邸(茨城県つくば市大橋)
つくば温泉 喜楽里別邸(茨城県つくば市大橋)

つくば温泉 喜楽里別邸
源泉/つくば温泉 喜楽里別邸(ナトリウム−塩化物泉)
住所/茨城県つくば市大橋614-1 [地図]
電話/029-846-2641
交通/つくばエクスプレス研究学園駅より徒歩15分
     圏央道つくば中央ICより県道19号線経由で約2.4km
     ※無料大駐車場あり
料金/(平日)大人1,000円、小学生600円
     (休日)大人1,200円、小学生700円
     岩盤浴は別途平日280円、休日300円
時間/9:00〜24:00