千葉都市モノレール千葉駅からモノレールに乗り、スポーツセンター駅で下車。すぐ目の前には、幼稚園の頃に住んでいたマンションが。佇まいや当時遊んだ公園は変わらずとも、掲示板には老人会のお知らせ。懐かしさと感傷に浸りつつ、通っていた幼稚園の角を曲がれば、4/13にグランドオープンした蘭々の湯。一目で玉岡設計とわかる外観、そして館内も「どこかで見たことある」アイテムがいっぱい。

Spa Resort 蘭々の湯(千葉市稲毛区園生町)下足箱の鍵にはICタグが付いており、フロントで入館登録する。岩盤浴利用の場合は、エリア入口の受付にてセットを受け取る。浴室は2階にあって、待合いスペースにはテレビやソファを設けている。これだけでも初期型スパ銭を凌駕するが、さらにはリクライニングシートが並ぶ休憩室も。入館料だけで利用できるとは、コストパフォーマンスの高さを早くも実感。

Spa Resort 蘭々の湯(千葉市稲毛区園生町)浴室に入ったらすぐにサウナ。室温は86℃で若干乾燥気味の頃合いに、自動ロウリュウで湿度を上げてくれる。さらには3時間おきに(1日5回)、スタッフによるロウリュウも開催。うちわ熱波は「よいしょーよいしょー」と威勢がいい。水風呂は深いしバイブラありで、17℃の表示よりも冷たく感じる。バイブラは身体が流されるほどの激しさだ。

Spa Resort 蘭々の湯(千葉市稲毛区園生町)白湯は奥に電気風呂を設え、さらには炭酸泉やジャグジーも。露天に出るとアクリルの円型プールがあって、「池に入らないでください」と。太鼓の音が響き渡り、屋根の上の大きな樽がひっくり返って、豪快に水が流れ落ちる。川越市の小江戸はつかり温泉と同じ演出だ。お気づきの方もいると思うが、姉妹店。千葉県内だと習志野市の菜々の湯も。

テレビを観ながらの円型風呂では、地下1,000mから湧出した温泉が楽しめる。琥珀色に輝き、塩分を多く含む。温泉を使用しているのはこの湯船だけで、ほかには壺湯4つと、部屋の作りに寝湯が並んだ洞窟風呂。塩サウナでも毎時00分に自動ロウリュウがあり、霧雨のごとく水をかけ続ける。もうもうと蒸気が立ち込め、やがて室内は真っ白に。

Spa Resort 蘭々の湯(千葉市稲毛区園生町)さて、次は岩盤浴。温度の異なる3室とロウリュウサウナ、雪降るクールルーム、漫画コーナー、リクライニングシートの休憩室など充実した内容。ヨガ映像を流したり、別料金だがインストラクターによるホットヨガを開催したりと、最近の話題もしっかり押さえている。これで平日600円はコスパ高すぎ。岩盤浴エリアだけで半日は過ごせそう。

Spa Resort 蘭々の湯(千葉市稲毛区園生町)競うようにしてどんどん進化を遂げる岩盤浴エリアでのロウリュウ。蘭々の湯のプロジェクションマッピングによる映像演出はすごかった。スタッフが登場し、「音、光、アロマ、熱波をお楽しみください」と。ファイヤー!ロウリュウ!と客と掛け合い、場を盛り上げ、一体感を生み出しながら、バシャバシャとアロマ水をかけていく。

その結果、多少の痛みを伴う激熱な仕上がりに。ひと昔前なら女性客はキャーキャー言って逃げ出していたものだが、ロウリュウ人気もすっかり定着したか、皆さん熱さに強い。(露天風呂とマッピングロウリュウの写真は公式サイトより転載)

Spa Resort 蘭々の湯(千葉市稲毛区園生町)食事は卓上のタッチパネルで注文する。メニューブックの作りからしてポップで、ファミレス的な気軽さがいい。入浴と岩盤浴と食事を合わせて3,000円足らず。のんびり1日過ごせるから満足度は高い。

すぐ近所には深夜3時まで営業の極楽湯もあり、まるで和と洋の一騎打ち。互いに相乗効果を生み出し、稲毛から千葉県のスパ銭を盛り上げてほしい。

Spa Resort 蘭々の湯(千葉市稲毛区園生町)Spa Resort 蘭々の湯(千葉市稲毛区園生町)

Spa Resort 蘭々の湯
源泉/稲毛温泉(含よう素−ナトリウム−塩化物強塩温泉)
住所/千葉市稲毛区園生町445-2 [地図]
電話/043-206-1126
交通/千葉都市モノレール スポーツセンター駅より徒歩6分
     国道16号線「スポーツセンター」交差点より約100m
     京葉道路穴川ICより約700m
     ※大型駐車場あり
料金/(平日)大人750円、小人400円
     (休日)大人850円、小人400円
     岩盤浴は別途大人平日600円・休日700円、小人は平日休日とも400円
      ※小人は小学生以下、2歳まで入場無料
      ※岩盤浴は3歳から利用可
時間/9:00〜25:00、年中無休