ゆうパークおごせ(埼玉県越生町上野)越生町と聞いてもピンとこないが、越生梅林、水戸偕楽園、熱海梅林は「日本三大梅林」と呼ばれているのだとか。早春は観梅の観光客で賑わうのだろう。アウトドア好きの注目は、ゆうパークおごせだろうか。温浴施設を核として、敷地内ではキャンプやBBQも。そしてこのたび、「おふろcafe」を手掛ける温泉道場が運営を行うことにより、滞在型リゾートとして生まれ変わった。

ゆうパークおごせ(埼玉県越生町上野)町の中心部から離れ、周辺に民家も疎らな小高い丘にある。キャンプ場としては良好な環境でも、温浴施設目当てだと不安になる立地。そしていかにも公共施設といった外観。リニューアルを知らせる華々しさもなく、ちょっと肩透かし。フロントで料金を支払い、下足箱とロッカーの鍵を引き換える。おふろcafeのカードは共通なので、お持ちの方はぜひ。

ゆうパークおごせ(埼玉県越生町上野)浴室エリアは裸風呂と水着風呂に分かれているが、独りだと水着を借りてまで、という気にもなる(レンタル200円)。岩盤浴も今回は利用せず。ちなみに別途300円で、利用時間や回数制限なし。さらにはフィットネスクラブも。健康増進の役割を果たしつつ、しかもすべて安価な料金設定。町民なら毎日通いたくなるのではないか。脱衣所までの間にはライブラリー。さっそくわくわくする。

ゆうパークおごせ(埼玉県越生町上野)浴室はシンプル。内湯は一部ジャグジー付き。露天風呂は檜づくりで、奥飛騨温泉郷の入浴剤を使用(1日4回投入)。乳白色の湯で温泉気分を演出し、塀の向こうには新緑の木々を眺める。最近はサウナと水風呂ばかり入っているせいか、42℃はのぼせてしまいそうで長く浸かれず。公式サイトで見ると、水着風呂のほうが楽しそう。サウナもあるようだし。

ゆうパークおごせ(埼玉県越生町上野)湯あがりは2階のリクライニングでのんびり。館内は天井まで吹き抜けており、また正面は全面ガラス張り。明るい日差しで満たされている。横になって寝たいなら仮眠室を。簡易マットとブランケットがあり、入口の表示が目立たないせいか貸切状態だった。そして、温泉道場らしさを発揮したリニューアルと言えば、まずハンモック。独りでゆらゆら揺られる勇気がほしい。

ゆうパークおごせ(埼玉県越生町上野)さらに熊谷でも衝撃を受けた、屋内なのにテント。キャンプ目的で立ち寄った人はもちろん、そうでない人も、テントに潜ってみたら気分が盛り上がるかも。ほかに卓球台やキッズスペースもあるし、時おりカラオケルームから歌声も聞こえてくる。レストランはまだ準備段階なのかメニューは少ないが、今後に期待。といったわけで、おふろcafeで人気のアイテムをいろいろ盛り込んで、町営施設が大変身。施設の魅力度がグッと高まり、新たな客を呼び込むこと間違いない。

ゆうパークおごせ(埼玉県越生町上野)


ゆうパークおごせ
住所/埼玉県入間郡越生町上野3083-1 [地図]
電話/049-292-7889
交通/国道407号線「市役所入口」交差点より約9.8km
     圏央道圏央鶴ヶ島IC・関越道鶴ヶ島ICどちらも約10.5km
     ※無料駐車場あり
料金/(平日)大人800円、小学生400円、未就学児200円
     (休日)大人850円、小学生400円、未就学児200円
     (夜間19時以降)大人500円、小学生250円、未就学児100円
      ※岩盤浴は別途300円
時間/10:00〜21:00、毎週木曜日定休