ドシー恵比寿(東京都渋谷区恵比寿)都内におけるカプセルホテルのオープンは珍しくないが、サウナもあって、セルフロウリュ可能とあれば話題沸騰。しかし水風呂は無く、ウォームピラーだという。ツイッターでは早くも賛否両論が飛び交っており、どんなものか想像がつかないから行くしかない。恵比寿駅東口より歩いてすぐ。こじんまりとしたビルの2階にフロントがある。

ドシー恵比寿(東京都渋谷区恵比寿)さっそくサウナ仲間とばったり。感想を聞いたら「イマイチ…」。そして「いまなら貸切ですよ」と。フロントで料金を支払い、タオルの入ったバッグを受け取る。男性は3階へ。

壁はベニヤ合板、床はコンクリート(モルタル)仕上げ。極端なまでに金をかけない姿勢は潔いが、施工途中の現場を訪ねているかのよう。よく見ればマジックで床に何やら書いてある。職人さんもまさか仕上材を貼らないとは思っていなかっただろう。下駄箱がないので靴は邪魔にならないところに置き、ロッカーは奥行きがないから満足に物が入らない。

ドシー恵比寿(東京都渋谷区恵比寿)シャワーブースの先にサウナ室。その前にウォームピラーが並ぶ。石積みのストーブをはさんで両側にベンチが2段。温度計は98ドシーを指していた。バケットにはミント水が入っており、小さなラドル1杯をかけ、砂時計(15分計)をひっくり返してください、と。やけに乾いているので1杯では足りず、蒸気も立たず、3杯くらいからじわじわと湿度と熱気が感じられる。天井が低いせいか、それ以上かけると痛さが増す。

ドシー恵比寿(東京都渋谷区恵比寿)そして、水風呂代わりのウォームピラーである。15℃、20℃、25℃、30℃、常温の5つが並んでおり、要するに打たせ水。ボタンに触れると水が30秒間流れ落ちる仕組み。腰掛けて使うにも身体全体を冷やすにはまどろっこしくて、シャワーブースに移動。こちらは幅広のシャワーヘッドもあるし、もちろん温度調整もできる。節水の罪悪感もあるけれど、こちらの方が効率がいい。

ドシー恵比寿(東京都渋谷区恵比寿)セルフロウリュ好きにはお勧めしたいが、サウナと水風呂でととのいたい愛好家には物足りない店だろう。しかし、ととのい目的ではなくサウナでさくっと気分転換と考えたらどうか。たとえばリーズナブルにカプセルホテルに泊まった客が、シャワーのついでにサウナに入る。ちなみにここは「ホテルシエスタ」というカプセル&ビジネスホテルだったようで、もともとあったカプセルベッドを使用しているらしい。経費をかけずに新機軸で話題をさらっていく、ナインアワーズの新たな試み。来年は五反田に2号店を予定しているという。

ドシー恵比寿
住所/東京都渋谷区恵比寿1-8-1 [地図]
電話/03-3449-5255
交通/JR山手線・埼京線・地下鉄日比谷線 恵比寿駅東口より徒歩1分
料金/サウナ1,000円(1時間)、以降1時間ごとに500円
     仮眠1,500円(1時間)、以降1時間ごと500円
時間/サウナ13:00〜翌9:00、仮眠13:00〜21:00